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規律は足枷じゃなく、スニーカーだった

わたしたちは物心がつくころから、時間割に沿って生きてきた。

散歩の時間、ごはんの時間、お昼寝の時間、おえかきの時間。

幼いころは何の疑問も持たず、それに沿って生きてきたけれど、いつしかそれを窮屈に感じるようになっていく。

眠たい目をこすりながら朝会に出席して、びっしりと埋まったカレンダーに辟易して、定時をまだかまだかと待ち構える。

でも、フリーランスになってそれらから解き放たれてみると、規律のない世界はカオスだった。

急ぎの予定がなければ1日中寝られてしまう。
逆にいつまでも仕事ができてしまう。
特に意味もなくオールをしてしまう。

結局、何もまわらなくなって、生活がぐちゃぐちゃになり、「マイルール」という規律を自分で思考錯誤しながら作っていくことになる。

「人間ってこんなにも弱いんだ」とびっくりする。

すぐにラクをしようとするし、やる気は起きないし、誘われたら出かけたくなるし。

今まで窮屈だと感じていたあの規律は、足枷ではなく、私を守るためのスニーカーだったのだ。

自分のための時間割、と聞くと、なぜせっかく自由になったのにまた自分を縛るのかと思うかもしれないけれど、これは何よりも自分のために他ならない行為なのだと思う。

国民を幸せにするために法律があるように、フリーランスも楽しく仕事をするためには自分でルールを作っていかなくてはいけないのだ。

人間の弱さに絶望しつつ、自分を守るためにスニーカーを改めて履いていこうと思う。

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