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わたしは弟と業務連絡しかしない。でも、それでいい。

兄弟って不思議だ。育ての親ではないから恩義があるといったら別にそういうわけでもないし、「なんか気付いたら家にいて、一緒に行動するようになった」ぐらいの感覚。

「仲良しな兄弟」というのも存在するけど、うちの場合は全員内向的なので、たまの家族旅行でも各々好きな音楽を聴いていたりするし、近況も直接ではなくお母さん伝いに聞くことがほとんど。

最近、弟が家に帰ってきた。ただしくは、わたしが同棲を解消して実家でぬくぬくしていたところに、地方勤務していた弟が帰ってきた、という感じ。

でも、たぶん交わした言葉は「ハーイ」ぐらいで、会話という会話はほとんどしていない。近況なら知ってるし、特に話すこともないからだ。

あまりにも普段話さないので、以前ソファに座ってテレビを観ていたら、弟が隣に座ってきたのだが、母が指摘するまで弟は「妹だと思ってた」らしい。姉と妹を間違えるほど、たぶん関心がないんだと思う。

ただ、一点留意してほしいのが、別に仲が悪いわけじゃないということだ。

仲が悪いというのは「関わりたくない」「話したくない」「嫌い」といった感情を互いに抱いていることだとは思うが、姉としては別にそういうことは思っていない。ただ、「なんか面白いな」とか「まぁ、好きに生きなよ」とは思っている。

で、話してはないけど、おそらく向こうもそう思ってる。「まぁ、好きに生きなよ」と。

我ながらわたしの兄弟は変わっている。

弟はわたしがたとえ100回殴られてもやらないような仕事をしているし、家のなかでは一言も喋らないのに外に出た瞬間めちゃくちゃ饒舌で大学時代は団体のリーダーをやっていたというのだから「どちらさまですか⁉︎」と言いたくなるほど多様なキャラを持っている。

妹は妹で、うちの家族とは思えないぐらい頭が良くて成績トップみたいな子なのだがやることがイチイチ前衛的で頭は真っ青だわヲタクだわ海外の大学にいるわで興味深い。

ちなみに現在、父と母が1週間旅行で四国に行っており、「2人で協力して家事してね!」と言われているはずが、わたしはマジで何もせず、洗濯から花の水やりから洗い物まですべて弟が担っているという理不尽状況が続いているが、今のところ文句は言われてないのでこれは姉の特権なのかもしれない。(サイテー)

兄弟というのは本当に不思議である。血は繋がっているけど、なんだか他人のようなときもあるし、でもやっぱり兄弟で。

だからなんだって感じだが、いろんな関係性の形があるとしみじみ感じる今日このごろである。別に仲良くしなくていい。わたしも弟も妹も、これがベストなリレーションシップなんだわ。

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