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油断するなよ【担任発表 教員】

「油断してませんか。」

生徒指導担当の先生の、このフレーズにしびれた。

全校集会で伝えられたこのフレーズは、多くの生徒や先生を救っていると感じました。

■担任発表あるある

始業式の日に、中学2年生、3年生のクラス発表が行われ、その次に全校集会で担任が発表されます。

”あるある”は、担任発表された後に「やったー!」と喜ぶ生徒がいたり、「最悪や」と愚痴をこぼしたりする生徒が出てくることです。

1年間身近にいる先生が決まる瞬間なので、生徒の気持ちは分かります。

気持ちは分かるが、先生も人間なので、「最悪やー」と口に出されるのは、かわいそうだと思うし、失礼なことだと思う。

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■生徒指導担当の話

”あるある”のような未来を予想して、生徒指導担当の先生は次のような話を担任発表前にされていました。

先ほど、クラス発表がありました。

先生は、心配です。特に「〇〇と同じクラスや!」と喜んだ人、嬉しかった人。「油断してませんか。」

人間は楽しいとき、嬉しいときに気が大きくなるものです。そんな心の状態で、ふと口にした言葉が、人を傷つける言葉になっていませんか。

逆にクラス発表で、そこまで喜ばなかった人は、様子を見て落ち着いたスタートを切りますね。新しい環境に不安を感じている人も同じです。結果、1年経つころには一番充実していると思いますね。

日本とアメリカでは反応の差はあるけれども、先日アカデミーショーで、幸せの絶頂から痛い目にあった俳優さんもいましたよね。

人生はそんなものです。

喜んだり、楽しむことを表現するなと言いたいわけではない。自分の口から出る言葉が人を傷つけていないか考えてほしいと思います。

■あたたかい担任発表

どの先生も名前が発表されて、生徒から拍手をもらっていました。

怖い先生が担任だと、内心「最悪や」と思っている生徒もいると思います。でも、みんなに聞こえるように大声を出す生徒はいませんでした。「うわー」というリアクションで体が動く生徒はいましたけどね笑

各学年の主任の先生が、担任の名前が発表されたとき、「拍手~♪」と生徒を巻き込み、あたたかい雰囲気で担任発表が行われました。

●新しい環境に不安を覚える生徒へのエール

●集団の中で「最悪や!」と声を荒げてしまう生徒への先手指導

●同僚の先生への気遣い

生徒指導担当の先生の3つの意図のある話を聞けたことが勉強です。

僕自身、転勤してから1週間経ちました。新しい職場も楽しいです♪

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