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小学校で「掃除ナッジ」を取り入れる3つのメリット①掃除指導の概念が180度変わる

外国では、掃除は業者がやっている


「海外では業者が掃除をやっている!」
SNSでこのような主張を見られたことも
少なくないのではないでしょうか。
私自身も
「そうだそうだ!やんややんや!」
と昔は心の中でよく共感していました。
もちろん、掃除の仕方、大切さを
指導することが重要であると理解しています。
ただ、それにしても日々追われる仕事の中で
不満をもつ気持ちはとてもよくわかるものでした。
また、同じ指導をしていても
積極的に掃除をするクラスもあれば、
さぼりがちな子が多いクラスもあり、
指導も簡単ではありませんでした。

なにより、
掃除の目的に
いまいち納得しきれていない自分もいました。
・協力し合い、清潔で気持ちの良い学校にするため
・快適な環境をつくることで愛校心を育てるため
・自立的な生活態度を育てるため など
このような、よくある目的を
子どもの立場になって聞いたとき、
「学校や大人に都合のいい目的だな」
というイメージが拭いきれませんでした。

「掃除ナッジ」で、そうじの目的が変わる

ぜひお読みください。

学校の提案は大切です(ボソッ)

かといって、学校の提案の目的が
どうでもいいわけではありません。
私も大事にしていますし、
子どもたちにも伝えています。
(何より掃除ナッジがうまくいくと、
大抵の場合、学校提案の目的もクリアします)
そして、
掃除も国語算数理科社会と同じく得手不得手はある
ことを同時に伝えます。
掃除に取り組めなかった子どもには
ありのまま」であることは認めますが、
掃除ができない現状を
そのまま」にすることは
よくないことを伝えています。

どうするか一緒に考えますし、
サポートする気持ちを必ず表明します。
そして本人の自由意志に任せ、
サポートしてくれる友達に
感謝の言葉をかけます。
そうこうしているうちに、
ほとんどの子どものそうじに対する姿勢は
変わっていきます。

「掃除指導法」の正解探しのその先へ

正直に言うと、
低学年や中学年では、
厳しく指示してから褒める方法を繰り返す方が、
「掃除の指導」はスムーズに進むでしょう。
高学年でも、
カリスマ的な教師のもとで行われる
整然とした指導があれば、
成長することはきっとできると思います。

掃除ナッジは、
強制や命令ではなく、
子どもたち自身が掃除の価値を見いだし、
積極的に行動するように導くこと
を目的としています。
私はそこが腑に落ちたので
本当の言葉で指導できるようになりました。
毎日Sをとる掃除が得意な子どもには
心からの「すごいなぁ」という言葉を。
掃除を苦手とする子どもには
心から「応援しているよ」という言葉を。

どんな指導法であれ、
教師が目的を大事にしていること、が大切です。
実はこれを伝えていくことが
私のnoteを書く最大の理由です。
掃除ナッジは一つの提案にしかすぎません。
皆さんの目的をどうか大切にしてください

何か感じる方がいましたら幸いです。
コメント、フォロー励みになります。
では、また次の記事で。

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