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わたしのこと

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わたし、を見せるのが一番苦手な私。少しずつ、ぽつぽつと、語っていこう。リハビリみたいな気持ちで。
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#フードエッセイ

ようこそ、よばれやへ。

こんにちは。 どなたさまも、どうぞどうぞこちらへ、お座りください。 『よばれや』のヒトミと申します。 ようこそお越しくださいました。 今日はよばれやについて、こちらで少しお話させてもらいますね。 ーーーーー よばれやスケジュール🍚いちまいごはん ※現在おやすみ中 (木)12:00~14:30 (お代はお金をいちまい、何円でも) ●玄米  佐渡のこしひかり ●白米  三木のきぬひかり お米はいつも2種類、朝から土鍋でじっくり炊いています。 めいめい自分でよそってね

穏やかに暮らすという生き方

お正月も明けてすっかり通常モード、のはずの1月だけど、我が家はまだまだのんびりゆるゆる、全然エンジンがかからずじまい。 わたしの悪い癖で、フルスロットルで突っ走る無双モードの時と、なんにもしないでダラダラ惰眠を貪るナマケモノモードの時のギャップが激しくて、毎年1月はこんな感じ。 ほうらね。 去年やろうと決めたこと、少しはできたのかな。 今年やろうと思ったこと、少しは実現できるかな。 考えだすとぐるぐるしちゃうけど、いまは足元を見つめて、おろせそうな場所にゆっくり片足

紅色の宝石 ~フジ子さんの話8~

ピンポーン。 扉を開けるといつもの宅配のお兄さんが笑顔で立っていた。 「こんにちは。ちょっと時間より早いんですけど…すいませんっ」 いえいえ。 微笑みながら手元の黒い箱に貼り付けられた送り状に視線を落とす。 山形からか…なんだろう。 ちょっと首をかしげながら、リビングのテーブルへ箱を乗せる。 「あっ、ママ!なに?お荷物?」 娘が目ざとく見つけて飛んできた。 「おお、なにこの黒い箱?あっ!さくらんぼの絵が描いてある!しかも黒い箱ってことは…こっ、高級なやつやん!!も

ごち旅のススメ~裏神戸B級グルメ編~#おうち旅行

神戸に住んでます!と言うと、よく「オシャレな街でいいねー!素敵なパン屋とかカフェとか多そう」と言われるんですが。 あのね、みなさんが思う『神戸』のイメージって、ハーバーランドと海岸通りと、北野の異人館あたりやんね。 残念ながら、あれは神戸のごく一部であって、普段の生活圏にはそんなに映えスポットはありません。 よくされる勘違いあるある。 『神戸って、坂が多くて見渡すと海が見えて、お友達と優雅にランチして、そのあといかりスーパーでお買い物して。休日は母子で、なんならお祖母さ

宴のススメ

以前からひとりで不定期に、パンの宴を催しているわたし。 今日はコローナ騒動でこどもが休みになり、引きこもりを余儀なくされているお母さんたちに、パンの宴を開催しませんか?というお誘いです。 パンの宴…気になるパンを片っ端から買い込み、好きに食べ散らかす。ただそれだけの会。人数が増えれば増えるほど、食べられる種類が増すので食いしんぼ垂涎の室内イベント! 開催日、思い立ったらいつでも。 開催費用、あなたの懐&お腹とご相談。 この宴のなにが素晴らしいって、楽チン! これに尽き

いかなごのある食卓

いかなご、と聞いてピンと来るひとは、かなりの神戸通。 地元民か、もしくは親類が神戸にいるとか、そういうコアな関わりがなければ知らないのが“いかなご“というお魚なのです。 神戸やお隣の明石では、いかなごは『くぎ煮』という佃煮にして食べるのが一般的。 兵庫県でも内海に近い街に住むおばちゃんたちにとって、『いかなごを炊く』という行事には特別な想いがつまっています。 それは、春の訪れを告げるには欠かせない大切な習慣で、ここらではいかなごをうまく炊けることが主婦としてのステイタ

わたしの偏愛☆1/21 トリのカイタイ~ツキイチのてしごと~

1/21(火) 本日の一品 鶏(愛媛県産) ん?鶏って?どゆこと?ってなるよね。 今日こそはわたしの偏愛、日々のてしごとについて語ろうと思う。 鶏肉を買うとき、皆さんはどこで選びますか? 近所のスーパー?商店街のお肉屋さん?それとも、ネットショッピング? うちはここ2年ほど、鶏肉を生産者さんから直で送っていただき、丸ごと鶏一羽(といっても、中抜きという内臓などは処理済みのもの)を解体・小分けして使うようになりました。 たまになにも考えずそんなに親しくない知人に「

カップの向こうに

落ち着きがないことに定評がある私でも、本と珈琲、それから座り心地の良いソファーがあれば、たぶん同じ場所に何時間でもいられる。 幼い頃からとにかく本が好きだった。 学校から帰ったら図書館に行って17時のチャイムがなるまで本を読みあさり、一度に借りられる上限まで本を自転車の前カゴに詰め込んでは家路を急いだ。 どんなに分厚い本を何冊も借りてきても、3日もすればすべて読み終わってしまう。学校の図書室で使う図書カードはすぐにいっぱいになり、最寄りの古びた図書館の児童書コーナーはし

最期の晩餐

「もし今日で世界が終わるとしたら、最後に何を食べたい?」 会話のとっかかり的にこの手の質問をするヤツは、つまらない人間だなと思う。 私は自他ともに認める、筋金入りの食いしん坊だ。 一週間の献立を考えて買い出しに行くとか、つくりおきの常備菜で食卓を整えるということが全然できない。お腹が空いたタイミングで、ああ、いまこれが食べたい!と感じるものを身体に取り込みたいのだ。一週間どころか、数時間先の自分の気持ちさえつかめないのに、あらかじめメニューを決めておくなんて到底無理な話