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wk 9 / フィードバックについて

私は、ノルウェーの首都オスロをベースにしているITスタートアップ企業にて、プロダクトマネージャー(PM)をしています。

先週と先々週は、夏休み期間でノルウェーの南側やスウェーデンのストックホルムなどに遊びに行っていたため、更新を控えました。(そのため、wk7とwk8の記事はありません。)

ちなみにノルウェーの住人はスウェーデンへたまに大人買いをしに出掛けますが、国境堺の町のスーパーやお酒屋さんが出先なので、ストックホルムに行ったことのない人が多くいます。
お酒といえば、ノルウェー人はスウェーデンへに行き、スウェーデン人はドイツに行き、ドイツ人はバルト三国あたりに買いに行くと聞きます。

ポルトガルからリモートで働いている以前の同僚は、ノルウェーでビール1杯バーで飲むのに1300円も払わなくてはいけなかったことから、もうノルウェーには来ないと言っていました。ビールがお求めやすいって大事!


さて、本題のフィードバックにいて。
5週目の記事にも少し触れましたが、私は良いフィードバックの有無が仕事へのモチベーションに大きく関わっていると思っています。

数日前、私自身が上司たち(Founders)からフィードバックを受ける機会があったので、今回書いてみようと思いました。

フィードバックの頻度

・定期的なフィードバックを目的としたミーティング(One on Oneなど)

人事システムなどが基盤から構築されている大きな企業とは違い、スタートアップ企業では特に設定されていないことがあります。ノルウェーでは法的に、少なくとも1年に一度、給与の見直しも含めて評価及びフィードバックのミーティングがなければいけません。
私の勤める企業では、会社や上司がそのようなミーティングをセッティングすることがないため、各個人がフィードバックを求めてミーティングを設定するような形をとっています。私は半年に一度上司とのミーティングを設定しています。

・必要に応じたフィードバック

必要に応じてあります。おそらくこのフィードバックが、チームのメンバーにとっては日々のモチベーションになるのではないかと思います。
私自身、上司からはほぼ得られないので、難しさを感じていますが、自分のチームへのフィードバックや、チームからの自分へのフィードバックが自然とできるようなコミュニケーションを心がけています。

フィードバックのよしあし

建設的なフィードバック

私は半年に一度上司(CEO)とのミーティングを設定していますが、従業員側がこのようなミーティングを設定することには良し悪しがあります。
良いところは、自分でフィードバックがほしい内容について準備し、上司からその内容についてコメントをもらえることです。
逆に難しいところは、普段、自分自身気が付いていない改善すべきところについてフィードバックがもらえない可能性が高いことや、上司側の準備ができておらずフィードバックのミーティングを単なるコミュニケーションの場となってしまい、建設的なフィードバックが得られない可能性が高いことです。

建設的なフィードバックは与えるのも難しいですが、引き出すのも簡単ではありません。お互いの信頼関係があってうまくいく、、と言いたいところですが、信頼関係がなかったとしても、情緒を無視して建設的なフィードバックを伝える人もいます。なぜならチームとしてゴールは会社のVisionであり、よりよい仕事をするために建設的なフィードバックは不可欠だからです。
もちろん、信頼関係があればコミュニケーションはスムーズですし、心が砕ける必要もないわけで、信頼関係ありきの建設的なフィードバックを与えたり受け取ったりできることを目指したいところです。

ヒューマンエラーは仕組みの問題です。

たとえばリンゴの箱詰めラインで、3つのリンゴを箱に入れなければいけないところを、1つ入れ忘れて2つしか箱に入れず、その箱を受け取ったお客さんからクレームになった場合。これはリンゴを入れ忘れた例のあの人の問題なのか。いや、違いますよ。人は誰でも同じミスをし得ます。
箱詰めあとのチェック工程がない仕組みの問題です。

個人のミスを責めることには、チームとして意味がないと思っています。
人のミスが発生する仕組みにはどこかに無理があるわけです。
ですので、フィードバックが個人やチームのミスに偏っているフィードバックは、改善からから遠ざかってしまいます。
常に、仕組みの改善、組織の改善という視点で、うまくいかなかったことに目を向けるのがよいのではないかと思います。

フォローアップがあること

フィードバックの機会は自分が気づきを得て、軌道修正したり、成長する機会です。
ですので、自分の気づきから、行動に起こすと決めたことは、目標とタイムラインを作ってフォローアップすることが大切だと思います。
また、フォローアップしたその結果を気づきをくれた上司やチームと共有することも、お互いのコミュニケーションや、モチベーション向上につながると思います。

理想的なフィードバックセッション

おそらくお互いが話す内容をあらかじめ共有し、お互い各々が準備し、最終的にお互い気づきが得られたり、具体的な行動に移せる準備が整うことだと思います。
そして感情としては、前向きであること。
たとえ、うまくいかなかったことばかりであったとしても、どのようにしたら改善できる可能性があるのか一筋用意できれば、うまくいかなかったこと自体にとらわれるのではなく、そこから学ぶことができると。

いやはや、、私もそんなセッションを上司とつくりたいものです。

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ノルウェーに引越しました! 最近右が分かるようになってきて左はまだわかりません。 サポート、ありがとうございます!