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wk 2 / プロダクトマネージャーの仕事って

なんでしょう。

私は、ノルウェーの首都オスロをベースにしているITスタートアップ企業にて、プロダクトマネージャーという仕事をしています。

この仕事の話をもらうまでは、『プロダクトマネージャー』という職種が存在することさえ知りませんでした。

そして、実は、フルタイムで9か月働いた今でも、正直その職種がどんなことをするのかよくわかっておらず、日々模索中です。

今の職場から仕事の話をもらった時に、参考として送ってくれた応募要項に書かれていた職務内容は、こんな感じでした。

  • Planning and prioritizing activities required to bring the Empower product portfolio successfully to market, aligning and coordinating all teams involved.

  • The agile product, design and development processes (champion it, ensure it is being followed and make improvements over time).

  • Defining and communicating the product vision and goals.

  • Working closely with the corporate team to set strategies and goals for the company

  • Gathering feedback from users, existing customers and potential new customers. Including being involved with users tests, user interviews, needfinding interviews together with the UX/UI team.

  • Taking charge of planning, writing users stories and coordinating closely with the design and development team.

  • Responsible for the relevant teams working closely together and coordinating efforts needed to ensure proper feedback loops, internally as well as externally, to ensure the products meet the customers needs.


その時は、ほうほうと言って目を通したわけですが、私の場合は100%コミュニケーションが仕事といっても過言ではないかもしれません。

会社全体の目標設定に関わったり、プロダクトビジョンなるものを定義することも職務に含まれています。

私のように、今までしてきた仕事が必ずしもITとは限らない人間が、IT企業の目標設定に関わっちゃっていいのか、と、突っ込みを入れたくなるかもしれませんが、プロダクトマネージャーのキャリアバックグラウンドは多様なようです。今日は、データサイエンティストやジャーナリストなど、異なる背景をもつプロダクトマネージャーと出会いました。


それでは実際にどんなことを入社後行ってきたのか振り返ってみたいと思います。


最初の3か月

  • 会社のビジョンを理解する

  • 会社の同僚を知る

  • 会社で使っているツールを理解する

  • 既存商品について学ぶ

  • お客さんについて学ぶ

  • 競合他社を知る

  • 商品価格設定のディスカッションに参加する

  • 既存のプロジェクトを理解する

  • 明らかな改善ポイントをリストアップし、試す

  • プロダクトロードマップをアップデートする

  • 優先順位付けに関わる

  • 社内のコミュニケーションフローを作成する

次の3か月

  • シニアエンジニアとUIUXデザイナーの採用に関わる

  • LEAN UXというフレームワークを取り入れてみる → あまりうまくいかなかった。

  • カスタマーインタビューの実施工程および対象者の決定方法を決める

  • プロダクトマネージャーのオンラインコースを受け、認定を受ける

  • プロダクトに関わるツールに調べて選定をする

  • ツールの移管をする
    (ProductboardからNotionへ、プロダクトロードマップ、プロダクトアイデア、お客さんなどからのフィードバックをすべて移管)

  • プロダクト作成工程を見直し、変更する

  • 会社を構成するチームのそれぞれの役割についてCEO、CTOと定義する

  • 会社の目標設定方法について様々学び、比較し、CEO、CTOと決定する

  • 設定された目標設定を商品開発チームに落とし込む

直近の3か月

  • Retorospective(定期的な振り返りミーティング)をリードする

  • 毎週商品開発チームのタスク優先事項を決定し、チームをリードする

  • 社内で利用されているツールとその目的および価格等リスト化する

  • 顧客、プロジェクトパートナーとのミーティングにプロダクト代表として参加する

  • 会社および商品開発チームの問題を可視化する

  • 次の開発内容についてディスカッションする

  • 会社が必要とするシニアデザイナーの職務責任を定義する

  • カスタマーインタビューを実施する

  • プロダクトメンバーへのOne on Oneミーティングを行う

  • ユーザー分析のツールを本格的に導入する

  • 同僚にクッキーを焼く

  • プロダクトマネージャーのコミュニティに参加する


ざざっと書きましたが、こんな感じでしょうか。
それにしても、思い返せばいろいろなことがありました。

会社にとって初めてのプロダクトマネージャーということ、またスタートアップということで、やることは山ほどあれど、明確に定義された仕事というのはほとんどありませんでした。

そんな環境で、チームに溶け込んでいけたのは、以前の勤め先で、何度か違う部署のオペレーションに短期でサポートに入ったことや、オペレーションの立ち上げの経験が生かされたのではないかと思います。


小さなスタートアップということで、大きな安定した会社であれば当たり前のようにあるものやサービスはなかったりします。

ですが、やはりとても優秀な同僚と、自分たちが解決したい問題に全力で取り組める魅力は素晴らしいと思います。

プロダクトマネージャーの職は、その会社によって求められる適性や能力が大きく異なりますが、私はおそらく今までしてきた仕事の中で一番楽しく、やりがいを感じています。


次回は、なんとも難しい優先順位付けについて書いてみたいなと思います。

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ノルウェーに引越しました! 最近右が分かるようになってきて左はまだわかりません。 サポート、ありがとうございます!