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互いを知る


子どもの性別が男だとわかった時、私はすごく嬉しかった。
女性の私からしてみれば子が異性だというのは未知の世界ではあるけれど、
とにかく嬉しくて大興奮で夫と母に報告をした。
夫は「へぇ。良かったねぇ」くらいな反応だったが、
母からは「女の子の方が良かったのに」と言われ、なぜ女の子が良いのかわからなかったし、なんだか悔しくて泣けてきたのを覚えている。

実際に男児を出産してみて、
女の子より病気や怪我をしやすい(らしい)し、抱っこをするとズッシリと重いことがわかった。
「なぜこんなものを集めたがるんだろう?なぜここで飛んでみようと思ったのだろう?」と、男児特有のそれを不思議に思う場面も多々あるが、
そういうところも可愛いし面白い。

しかし、男児を育てていく過程で
「女の子ママが勝ち組」のような風潮があることを知った。母から言われた「女の子の方が良かったのに」という言葉が蘇り、気にしないようにしようと思っても悲しかった。
「そういう考えが世の中に普通にある」ということにイライラした。
どちらでも良いではないか。
どちらも可愛い。

たまたま我が子は体は男の子として生まれたけれど、息子の心次第で恋愛の対象や好みもどっちでも良いし、
「らしさ」なんて、いよいよ関係ない。
そんなことを言っていると少子化につながると言われるかもしれないけど、親として子個人の幸せを考える場合、本当にどちらでも良いのだ。

ただ、男女には体の違いがある。
できることとできないことがある。
体の作りが違う。男性は女性よりたくましく強くできているし、女性には生理がある。妊娠出産、ホルモンの問題もある。
その体の違いだけは理解させたいし、私も男性の体について知らないことは知りたい。
そういう思いから、
今の私にできることとして、
息子に早いうちから女性の体について教えている。
性教育とまではいかないけど
生理が月に1度やってきて、その前後は体調もメンタルも落ちること。
生理が始まると妊娠も可能になること。

その甲斐あってか、最近では私の顔色を見ただけで「ママ、そろそろ生理が始まる頃じゃない?」と気遣ってくれるようになった。

よりよい未来のためには
男女お互いの体や気持ちを小さな頃から学び、理解することが大切だと思う。
親や学校はそれを教えて子どもたちを守る。
男女の平等はそこから始まる。
その先に認め合える世界が待っているような気がするからだ。


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