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ウマいことかける人になりたい


私の中には、物書き願望があります。
作家。脚本家。原作者。ライター。エッセイスト。
そういう肩書のある名刺とかもらうと、
強烈な憧れとかコンプレックスとか羨望とかが起き上がります。

で、noteだって、書き続けてるわけに、自分の文章や感性の
ファンを作りたいとか、いいねを押されたいっていう気持ちがあるから
続けているんだろうな、と自己分析をしていました。

そういう自分を、欲張りであさましいと恥たり、
いや逆だよ、いい意味のアザトサが不足してて不器用すぎるんだよ、と欲求不満感じたり、いい年してずっとそんな身悶えをしていたりもします。

それくらい私にとって、書く ということは、聖域でもある。


でね。苦手な熟考をしてみた。ま、浅めにだから浅考だけど。

私ね、漫画だけやたら深くて暗くて難しいのが好き。山岸涼子とか萩尾望都とか吉田秋生とか岡野玲子とか。
なんだけど、文章書くって意味では、どんだけシンプルに書けるかに挑んでる気がする。

軽く書いて表したい。ウマいこといって、ウケた? とか気にしつつ、ふいっと背を向けるみたいなことがしたい。コピーライターに憧れてるのかしらww 落語家か?ww
そんなつもりはないんだけど、そう聞こえるよね。

例えば、数年前に見た、ちょっと重い系の映画。
韓国映画ですが、『タクシー運転手』。
1980年というつい最近の、韓国・光州事件。
韓ドラ観るまで知らなかった史実だったわぁ。光州とかいてクァンジェと読むこの地域は、BTSのJ-HOPEや、東方神起のユンホの出身地だから、地名として有名。そんな、身近な場所で、アラカンおばちゃんにとってつい最近の出来事である1980年、政治的な哀しくも辛い事件があったっていう史実に基づいた映画でした。

ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨルという好きな俳優さん見たさだけで観たんだけど、泣くというか、苦しい気持ちになりすぎる映画だった。重かった。

心を砕いて感想を書いておきたい衝動にもかられた。
お隣りの国の歴史を知らなった反省。しかたないよって思う自分。なんていい映画を作るんだっていう興奮。演技者の層の厚さにおののく感動。
いろんなことを言葉にしたいって思ったりするのに、


茶化したくなる。


茶化すって、上手く書けないから逃げなの? と思ったこともあるんだけど、どうもそうじゃない。私の中の不真面目なワタシが書きたいだけなんだろうなぁ。なんか、笑わせたい。笑っていてもらいたい。道化でありたい。道化でいたい。面白くなくちゃつまんない。深刻なのはお任せする。
そんな感覚。

なので、読み手がいるという大前提があるんでしょうね。私の場合。
読み手ありきで読んだ人を笑わせたい、膝の力をぬけさせたい、くすっとさせたい、悩みとか一瞬だけ忘れてもらいたい。

そんな方向性であることを再確認したので、
丁寧な文章や美しい文章、さらりとセンスヒカル文章,、いつまでもみていたくなるような風景画のような文章、
デジタルアートにような……解像度の高い表現の……さわやかで柑橘系な……
そういった、人々の文章を読みつつ
自分と比較したり、分析したり、真似たりしようとせず、

ウマいこと書ける人

を目指して書いて行こうと思います。


映画『タクシー運転手』の感想を書いて〆ましょう。


2007年からなんですよ、私が韓国ドラマ観始めたの。
しかもラブコメみたいなお気楽系ばっかりだから、ナニカを学ぶつもりなんてこれっぽっちもなかったんだけど……
その中でも、作家や監督が見せてくれる、現代史とか庶民の暮らし観にふれていきます。
ふれるとちょっとづつだけど知っていく。知るたび、近づく感じになる。
距離感がちぢむ感覚を持ち続けたいっていう気持ちを恋っていうなら、
私は韓国ドラマに恋をしてるってことなんだろうなぁ。

光州事件をちょっとだけだけど知ったことで、私が好きな俳優さんたちの出身地とかを眺める視点に、新しい情報が入るのが嬉しかったりする。
それもきっと、恋の楽しさなのかもしれない。
済州島が、ただの観光地じゃなくて、哀しい一側面あったり、歴史あったり、文化あったりするって知って、ますます
『私たちのブルース』を観るチカラが付いていく自分の成長してるって確認する時間が、好き♥


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