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下宿屋note

私は学生時代、いわゆる学生アパートに下宿していました。
木造2階建て15部屋の月2万円のアパート。玄関、台所、トイレ、お風呂、新聞は共用。
そこでは同じ大学の仲間たちが共に生活していました。
互いの部屋をお菓子とマグカップを持って行き来しては女子会(当時は女子会という言葉はありませんでしたが)し、時には廊下で、時には玄関ホールでおしゃべりを楽しむ。
「遅刻するよ~!」といつまでも起きない友達の部屋のドアをたたく。
材料を持ち寄って鍋をする。
新聞を広げて読んでいると、料理をしに来た友達が話しかけに来る。
テストの前日、廊下でおしゃべりしすぎて単位を落とした友達もいました。
時には笑いあい、時には悩みを話し合い、時には羽目を外す。
彼氏の話で盛り上がり、方言を楽しみあい、相談もしあう。
そのころはやり始めたワンルームマンションとは違い、隣で友達の息づかいが聞こえる、それはそれは楽しい学生生活を送りました。

あれから20年。
こうしてnoteを書くようになり、noteは私にとって、かつての下宿のような気がしています。
絵を描く人、文章を書く人、音楽を作る人、漫画を描く人、いろんな人が下宿している大きな下宿屋さん。
とっても広い下宿なので、知らない人もたくさんいて、出入りもたくさんあるけれど、同じ屋根の下で暮らす下宿人。
互いの部屋に行き来して、話をしたり、スキをつけたり。廊下ですれ違うだけの人でも、同じ下宿人だから安心して会釈できる。そして、「あ、前にもあったね。よろしくね」という感じで握手することもある。

昨日、そんな第2の青春の下宿、note「おすすめ」廊下でなんと俵万智さんとばったり。

「えっ!俵万智さん?同じ下宿に入ったんだ~!うれしい!」
私の思春期にさわやかでフレッシュな色どりを加えてくださった憧れの歌人、俵万智さん。
遠いところに住んでいた憧れの人が、隣の部屋に引っ越してきたような気持ちです。

学生時代の下宿生活は4年で終わってしまったけれど、下宿屋noteはいつまでも。大家さんが下宿をたたまない限り、そして私が下宿を引き払わない限りつづくでしょう。

たくさんの下宿人の皆さんのお話を聞かせてもらう、見せてもらうことがとっても楽しい下宿生活。
大家さん、下宿人の皆さん、これからも、よろしくお願いします。




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