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日々感じたことばをつなぎひとつの景色にしていきたいです。

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マガジン

  • 言の葉

  • 「またね」

最近の記事

「優しい記憶」 なんて あやふやで 僕のこと傷つけたりはしない。

    • 自分でできる事をしてもらった時 恋に落ちた音がする。

      • 限界の人間をギリギリで救ってくれるのは、お金でも地位でも名誉でもなく 『記憶』です/Sumika

        • 僕の歩く場所には、音も、色も、誰もいなくて。 進んだ先に見えた光「あれ、ここ何処だっけ」て。 陰を潜め生きて、楽で、雑で、不穏な世界で 足を揃え皆が歩くのは不確かな現実(いま)で。 目を開いて見えた世界と目を閉じて無くした思いと。 歩き続け生きる代償も  よもや夢。 今を嫌って逃げて震えている、 黄泉(よみ)に沈む手足に。 舞い込む光の一寸よ 舞い上がれ。 青い夜に咲く大輪の赤い華、乱れゆく真実に。 振り返り手を伸ばした。 指先に残像。

        「優しい記憶」 なんて あやふやで 僕のこと傷つけたりはしない。

        • 自分でできる事をしてもらった時 恋に落ちた音がする。

        • 限界の人間をギリギリで救ってくれるのは、お金でも地位でも名誉でもなく 『記憶』です/Sumika

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          5本
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          4本

        記事

          夜の色

          静かな夜に埋もれる。  生温い体温、用意された台詞。  今想う いなくなれ群青。 毎日誰かを想う。毎朝花に水をやる。 無計画なくせして、過ぎゆく日々は 振り返ってはくれない。 あなたの影を辿る。指でなぞり奥深く飲み込む。 シワのないシャツもココナッツの香りも全部 私の嫌いなもの。私の知らないもの。 「愛してる」そう言って私の頬を撫でる。 髪に絡まる濁った愛。冷たく感じたシルバーリングがあなたと私の関係を痛いほどに見せつけてくる。 3…2…1、目を閉じた。 所詮、私はあの子

          夜の色

          “好きな人“に「好きじゃない」と嘘をつく

          “好きな人“に「好きじゃない」と嘘をつく

          「またね」

          EP④ 2年の月日が過ぎた。 君の結婚式のパンフレットが一周回って私の手にも回ってきた。 新郎、新婦、可愛らしい子供、素敵な家族の写真の下に綴られたメッセージ。 迷ったけれど読むことにした。 :2人の間にできた小さな命。  それは早すぎる別れだった。  その時2人は夫婦となることを約束した… 私は砕け落ちた。 君があの時言った「いろいろ」が今わかった。 それなのに私は自分のことばかり、とまた泣けた。 どうか彼に幸せを。心の底からそう願った。 好きになってはいけない人、結

          「またね」

          「またね」

          EP③ 朝6時、ケータイが鳴った。 「どう言うつもり」  成績底辺の私でもすぐにわかった。 「今日4時に」その言葉に震えが止まらなかった。 会ってみれば婚姻やら子供やら、私には受け止めきれないことばかり。 お願いだからその先は言わないで、 「もう関わらないで」 彼女は泣きながら私にそう言った。 彼は彼女を選んだ。 何もおかしくはない。だって「彼女」なのだから。 消えてしまいたい。そう思った時大好きな彼から「ごめん」のメッセージ。 もう最悪だ。 長い文章で書かれた君からのメ

          「またね」

          「またね」

          EP② 私を呼ぶ声が聞こえた。 優しくて暖かくて、君の声だとすぐに分かった。 君は変わらず私の名前を今日も呼ぶ。 「彼女いるくせに」 て言い出せない私もどうかしている。 「彼氏できた?」って君は聞くけど、 「いるよ」て言ったら君はどう思うかな。 そんなどうしようもない日が続いた。 「好きだった。今も昔も」 と君に言われたのは私が告白した次の冬だった。 後からわかった。「誰かを好きでもいいから」と 彼女に言われたらしい。 私たちは手を繋ぎ体を重ねた。これ以上ない幸せ。 君から

          「またね」

          「またね」

          EP① 好きになってはいけない人を好きになった時、 結ばれる事がないと分かった時、 それでも好きになってしまった時。 私はどこまで君を愛せるだろうか。 初めて会った時、 すぐに分かった世に言う「運命」とはこの事だと。   2つも年上の君はキラキラと眩しい笑顔を見せた。 「またね」その言葉に単純な私は期待する。 君の「またね」が大好きだった。 夜もすぐそこなのに「会いたい」と君からの電話 特に大した話でもないのに君の隣にいるだけで冷え込んだ夜風さえも感じなかった。 私の名

          「またね」

          青く脆い。

          睨み付けるようにこちらを見て赤信号が灯る。 影が伸びた交差点に踏み止まれない自分がいた。 白くて淡くて脆く、その全てが僕の体を包んだ。 白い箱の中黒く染み込んだ汚れた感情、 登り続ける階段も目を開けばまだ白い箱の中。 回る世界の中で何度だって なるはずのないノック一回の音を ひたすら待ってたんだ あるはずのないドアの隙間から 伸びた手の影が見えた..... その手掴みたくて、差し伸べた僕の足元に絡みつくもう1人の僕の腕。何を今更と、何も見えていないような目で足元の僕が

          青く脆い。

          愛しき人

          「ねえ好き?」 君はいつも聞くけど僕の好きには応えてくれなくて 「好きだよ」と 君はいつも笑うけどそれも僕だけじゃないんでしょ 何度キスをしたって何度ハグしたって ボクはダマセナイヨ。 男物のピアスも、ココナッツの匂いも、 そんな詰めの甘い所が可愛いんだけどな。 行かないで、行かないで 君しか愛せないこんな僕にどうか一度のキスを。 最初のキスは君の方から 「好きだよ」って真っ赤な顔を見せてくれたけど、 昨日のキスは僕の方から 「好きだよ」って目を閉じたままのくせに。

          愛しき人

          かくしごと。

          ノック1回、 キミは今トビラの向こうに居るかな。 ノック2回 キミはまだトビラの音に気付いていないのかな。 ノック3回、 キミは今誰かと電話でもしているのかな。  ノック5回、 キミはどうしてこのトビラを開けてくれないの。 街灯がちらつく夜に、口から漏れ出す白い息が 心の寂しさを映し出す。無愛想なトビラ一枚に、 不確かなキミの存在に、 何を求め期待しているのか、、、。   ちがうな。 真冬の空にひと筋の涙。伝わる指先の温度。 星のない空暗闇の中に今引き込まれそう。 叩いたト

          かくしごと。

          恋愛相談

          「私、好きな人がいるの。」 制服のスカートに熱を宿し細い髪の隙間から僕を見つめた。 その流れる目に何を期待しているのか。 なぜ僕なのか、それを聞く口さえも動かそうとせず手の中にあるペンを離した。 あぁまた始まった。終わりのないその話は退屈で 僕の中にとどめることができなかった。 僕は恋愛という言葉が使えない。 「好き」だの「恋」だの口には出せない。 経験がないわけではないが人に話せるほど 器用ではない。 いわば僕は社会的に無力だ。 そんな僕を前に「友達がね」と彼女は淡々

          恋愛相談

          何か透明感のある詩を描きたいな🕊

          何か透明感のある詩を描きたいな🕊

          夜薔薇

          8時のアラーム。カーテンから漏れる夜風。何も見えない何も聞こえない。シワクチャのシーツ。 夜が開けるまえに。この世に見つかるまえにボタン止めて、ドア閉めて、あなたは目も合わせずに。 あなたの全てを感じながら赤い薔薇を咲かせていく。絡み合う醜い感情。誰も止まり方を知らないそれはただの化け物さ。 知らない世界の夜道に赤いヒールを落としてきたの。帰り道を知らない私の足元を誰か照らしてよ。 身丈に合わないヒールはもう疲れたの。ほら、ちゃんと私をみていないと、そばにいないと、何も見え

          夜薔薇