合冊

機械学習魔改造ファウスト「道化にしては利口だ。お前は人間であったからな」

概要

 私がドイツ語原著から訳したゲーテの「ファウスト」を機械学習の元データにして文章を生成しました。そのアウトプットの内、意味が通じるモノをピックアップしました。そして一言コメントを付けました。
 あくまで趣味の範囲のお遊戯です。文章自動生成は素人なので、粗探しはご容赦願います。アドバイスはコメントにお願いいたします。

生成文書とコメント

「私はあなたのために、私の前には何をしているのです。」
 「私」という主語が多いですね。

「しかし、私は私の中にいるのだ。」
 コンピュータが吐いた文章にしては怖いですね。

「私はあなたの中にいるのだ。」
 これも怖い。

「私はあなたのために、私の胸に入ることは出来ない。」
 胸にダイブ。

「私はあなたのために、私の胸を讃えて、せかせかと良いモノは出来るのです。」
 「私の胸」人気。

「私はあなたのために、私の前に現れるのは私」
 これもコンピュータが相手だと少し怖い。

「古い羅紗をはためかせると、抵抗している。」
 お掃除中か?

「誰が私のモノだ」
 お前のモノは俺のモノ。

「お前は私の胸を守るために、この耽美の宴のように、この美しい手を持ってきた。」
 「私の胸」大人気。

「そのモノが必要なのです。」
 そうか。必要なのか。

「私は今まで秘儀伝授者のように、自己を増殖させるのです。」
 生物か? コンピュータウイルスか?

「鳴り響くとは嬉しいです。」
 キレイな音が鳴ったのですね。

「古い世界の中で慎ましい美しいモノがある」
 懐古か。

「私はあなたのために、あなたはあなたのモノを教えて下さいませんか。」
 私のモノは私のモノ。おなたのモノはあなたのモノ。ジャイアニズム。

「冬の嵐のようだ。」
 寒そうですね。

「俺はあの薄暗い場所には耐えられない。」
 ファウストのセリフなのかメフィストフェレスのセリフなのか。

「ああ!巨漢がファウスト、日向ぼっこにも食わない。」
 ファウスト先生、まさかの巨大化。

「私はあの人の中にいるの?」
 怖いよー。

「強盗ではありませんよ。愛しい女は切り崩され、万事の理が破壊するの」
 愛なのか狂気なのか。

「私の心は常に逃げることが出来ない。」
 逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

「彼女は君のために、私の胸の中に蠢くモノでは無いか?」
 好きな人が胸の中で蠢くのですか。蠢くという表現がちょっと怖い。

「しかし、私は珍しいモノを見つけるのが大好きなのです。」
 珍百景。

「我らは黄金の樹木だ。」
 俺が! 俺たちが! 金の成る木だ!

「私のモノであると思い込んでいたのか?」
 やっぱりコンピュータが出力した文章にしては怖い。

「私は私の傍に立っていますよ。」
 だから怖いって。

「道化にしては利口だ。お前は人間であったからな。」
 最後にこの文章で終わる。

感想

 いかがでしたでしょうか? 主な機材はGTX1080Tiです。ディープラーニングって面白いですね。過学習(過適合の方が妥当な訳だと思うのですがどうでしょうか)をすぐ起こすので改良の余地がありますが、なかなか味のある文章が生成できました。

 道化にしては利口だ。お前は人間であったからな。

読んでくださってありがとうございます。暖かいご支援は、主に資料代に充当させていただきます。