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パイとサブレによって起こる解放感

最近、お菓子作りをしている。そもそもは、頂きものの林檎を美味しいうちに食べるにはどうすれば良いか、ということからタルトタタン風のケーキを焼いてみたのだ。タルトタタン風、であって、タルトタタンではなかったが、今度はタルトタタンにチャレンジしてみようと思う楽しさであった。

その次に、林檎とカマンベールチーズにデザートキッシュなるものを焼いてみた。以前は、友達が遊びに来てくれた時などに野菜を入れたキッシュを焼いたことがあって、パイ皿はあるから、すぐに作ることができた。焼き上がりに蜂蜜をかけるレシピで、卵タルトのようになりながらも、ほんのり林檎の甘さと蜂蜜の優しい甘さが合わさって、朝ごはんにもなる。

お菓子というものは、子供の頃から、はまりだすとあれこれと作りたくなるもので、キッシュから数日のうちに、うさぎとうさぎとハートのサブレを焼いてみた。アーモンドパウダー多めの、サクサク感。

アーユルヴェーダを勉強していたから、そのようなお菓子はだめですよ、と誰かが言うとしても、やはり、心惹かれるものである。作ることも楽しいし、何より今は、再びの緊急事態宣言の中にあるのだ。律することは必要ではあるが、私にとってお菓子作りは集中力を高めて、心の不自由さを解放することにもつながる。

おやつというものが家庭で作られていた時代もあった。新型コロナによって起きた状況によって、そのようなことも見直されるのではないだろうか。レトロというより、自然なからの恵みを飾らないおやつにしていただく、ということだ。慣れれば、仕事や家事、趣味の合間に作ることができる。昨日は、残っていた林檎をあっさりめに煮て、食べたい時にパッと食べられるサイズにパイ生地で包んで焼いた。焼ける時の美味しい匂いに幸せな気持ちになった。


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