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【突然、物語が降りてくる】

たっぷりと眠った、ある休日の朝のこと。

起きた途端、突然、頭の中にタブレットの画面が浮かび、文字がたくさん並んでいるのが見えたので、何だろう?と不思議に思って、その文字をひたすら書き留めた後に読み返してみると、辻褄のあう物語のあらすじになっていました。

極度の方向音痴で、地図を頭の中で立体的に描くことすらできない自分。

そんな自分の頭の中に、突如として降ってきたリアルな画像に初めはとても驚きました。

読書は好きですが、娘が小さい頃に一緒に空想の世界を考えて、手書きの絵本を作っていたことがあるだけで、ちゃんとした物語を書いたことは
今まで一度もありませんでした。

2日前に、スキーで行った北海道から帰ってきたばかりだったので、現実世界から離れて、大自然の中標高の高い場所に身を置くことで、思考がクリアになり、心が解放されて、自分の中にずっと貯めてあった何かが突然目覚めて、目の前に現れることもあるのかなと思いました。

物語が、降りてきた時のこと。
まずは、映像が2つ頭の中に浮かびました。

1つ目の映像は、若い男性が、動揺している女性を必死になだめようとしているシーン。

2つ目の映像は卵をたたえたカニが、海で産卵をするシーンでした。

その2つの映像が消えた途端、頭の中にタブレットの画面が浮かび、そこに並んでいるたくさんの文字が見えました。

枕元に思いついたことを書き留めておくためにいつも置いてある、自由帳と鉛筆を取り出して、頭の中に見えている文字が消えてしまう前に、急いで書き留めました。

書き留めている途中で、頭の中のタブレットの1ページ目を書き終えたので、イメージの中で、何気なく画面を下にスクロールすると、その下に次々と文字が続いていました。

文字を最後まで書き留め終わると、今まで頭の中に見えていたタブレットと文字は全て消えてしまいました。

物語のあらすじだけが降りてきたので、あとは、私が今まで、見て聞いて感じて思ったことを肉付けして、ストーリーを仕上げていく工程になりました。

私は、小さい頃から、人と話すことがとても苦手でした。
急に話しかけられると、頭の中が真っ白になって、なにも言葉が浮かばなくて黙ってしまうので、せっかく話しかけてくれた人たちをたくさん困らせてきました。

ある時、そんなダメな自分を、子どもながらに克服しようと、誰かが言った事や、自分が行った行動や今いる場所の説明を、頭の中で言葉に変換して、心の中で呟くようになりました。
そうやって、急に話しかけられても、言葉として自分の中から取り出せるようにシュミレーションをしていたのです。
それは大人になった今でも、「自分の中で当たり前にしてしまうこと」として定着してしまいました。

そんな変わった自分の内面が影響し、積もりに積もった心の呟きによって、今回の物語が降りてくることに繋がったのかもしれません。

考えて、捻り出したものではないので「降りてきた物語」という他に表現が見つかりませんが、どなたかに読んでもらえたら、この物語に登場する人物たちが喜んでくれるように思ったので、思い切って公開することにしました。

誰にでも、闇を抱えた部分はありますが、その闇にこそ、光の中を生きるために絶対に必要な種があります。

闇から生まれた種を撒いて、光を芽吹かせていく。

そんな物語を目指して、形にしました。

題名は
【凪〜nagi〜】

漁業が盛んな離島の小学校に赴任してきた、一人のある美しい女性が島に降り立つところから物語は始まります。

自然の摂理の中で、生きることの理不尽さと力強さがテーマで
運命とは?
輪廻とは?
どういうものかをこの物語を通して、自分自身深く考えさせられました。

これから先も、自分の元に新たな物語が降りてきてくれる限り
書き留め続けて、ストーリーに組み立てていこうと思います。

遅筆ですが、温かく見守っていただけましたら幸いです。

これからどうぞよろしくお願いします。

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