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村行きて スイセン眺め 目を癒し 口を癒すは スパイスの味

私が村に来た理由はほかでもない。冬に咲くスイセンの名所があることだった。「スイセンが咲いているのは確か?」桜や梅と違い、スイセンは咲いているところが限られている。そのうえ名所と言えるようなところは、さらに限られていた。その中でもバスに乗って山の手前にあるスイセンの丘は、とても良いとSNSでフォローしている人から何度も聞いていたのだ。

その場所に行って見てみる。確かにすごい!一面に咲くスイセンは初めて見るかもしれない。ただただ感動した。

その場には30分近くいたと思う。スイセンの前でたたずんでいたら、お腹が鳴った。今日は朝から何も食べていない。「近くに道の駅があるわ」歩いて10分もかからないところにある道の駅でご飯を食べることにした。

「あ、お待ちしていました」どこかで聞いたことのある声がした。「この村に知り合いなどいないはずなのに」と首をかしげたが、声のするほうを見ると、知っているお店の人がいる。
「スパイスのイベントに来てくれたんだ」と嬉しそう。「スパイスのイベント?」私は一瞬わからなかったが、慌ててスマホを確認すると、その事実を知る。

「そういうことね」私はようやく意味がわかった。目の前の人はSNSでフォローしている人で、半年に1度くらいのペースにて遊びに行く古い町並みがあるところに店がある。古い家屋を利用してお店を経営している人だ。SNSで、この人がやけに村のスイセンを進めていた本当の理由がイベントだったのだ。

スパイスのイベントをすることもSNSで書いていたらしいが、スパイスよりも季節の花が好きな私は気づいていなかった。画像に載せられていたスイセンのほうばかり気にしていたので気づかないまま。
「まあ、来たし、せっかくだから」と、スパイスが聞いた料理をひとつ食べてみることに。半年に1度お店で食べる味を、屋外の道の駅で食べてみる。
「さて口は癒せたかな」と思いつつ、いつも花を見ながらつぶやく趣味の短歌をつぶやいた。

村行きて スイセン眺め 目を癒し 口を癒すは スパイスの味
(むらいきて すいせんながめ めをいやし くちをいやすは すぱいすのあじ)

今日の記事「富田林のお店がスイセンの名所近くでイベント開催」を参考にしました。

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