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梅見ずに 目指すはひとつ 猫ミーム トイレ探しは 新たなネタに

「こんな時に、痛ててて」Nは急にトイレが行きたくなった。Nはある画像を手に入れるために外出している。3月に入り梅の花もピークを過ぎているが、Nは梅の花を一向に気にしない。Nの目的はただひとつ猫ミームなのだ。

「Sの野郎め、また猫ミームでバズりやがって。今度こそ」ライバルのSに負けじとバズるためのミームの元となりそうな野良猫を探して外出した。だが突然のお腹の痛みがそれを許さない。
「い、痛い、た、確か、公園に」公園にトイレがあることを知っている。まずは用を足して落ち着いてからの猫探しということでトイレに急いだ。
「あ、掃除、工事?」トイレが閉鎖されていた。どういうことだ!
「今、床のコーティングをしているので、トイレ使えるのは明日ですね」作業している人に淡々と言われる。

「う、く、く」Nはお腹を抱えた。痛みの原因は確実にお尻に向かって腸内を移動しているのがわかる。もはやいつ肛門が開いてもおかしくない状況だ。
「くそ、痛い、え、えっと」だがこの辺りの公園はどこにでもトイレがある。別の公園に向かってお腹を押さえ、肛門に力を入れながら少しぎこちなく歩く。こうしてNは10分後に近くの公園で無事に使えるトイレに駆け込んだ。

だがその時Sが様子を見ていて笑った。「ありゃりゃ、何だあの動き、あいつ多分トイレに駆け込んでるな。お!あの動き面白い。今度の猫ミームは突然の腹痛でトイレに駆け込むのにしよう」

 梅見ずに 目指すはひとつ 猫ミーム トイレ探しは 新たなネタに  
(うめみずに めざすはひとつ ねこみーむ といれさがしは あらたなねたに)

今回は、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。(お題:突然の猫ミーム)
今日の記事「河内長野野作第1公園のトイレコーティング」を参考にしました。

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