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春風で 気づかぬ物を 見つけつつ 橋に隠れた 動き見つめて

「あれ?」一瞬目を疑った。バスが信号待ちをしている時だ。駅前のバスターミナル到着直前のこと。駅前にはどこかの作家が作ったモニュメントやオブジェのようなものがあるが、視線にあるのもそんなもののひとつだと思っていた。だが、意外である。バスは止まっているのにそれは動くのだ。

気になってバスから降りて、そこに行って見た。ところが、今度は動くことは動くが、バスで見たようなはっきりとわかるような動きではない。遅く、ゆっくりと亀の歩みのような動きをする。ここで気づいたのは、これは風の強弱で動いていることであった。陸橋に向かう階段に挟まれた場所で人目に付かず動くもの。春の心地よいそよ風が、気付かせてくれたのだろうか?しばらく動きを見つめてしまう。そしてやってしまった。約束の時間に遅刻してしまったのだ。

春風で 気づかぬ物を 見つけつつ 橋に隠れた 動き見つめて
(はるかぜで きづかぬものを みつけつつ はしにかくれた うごきみつめて)

今日の記事「河内長野駅前で見つけた風向計」を参考にしました。

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