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えびす神 今年もまつり 年始め 参拝の後 頂く旨さ

普段は何気なく通り過ぎる鍵がかけられた小さな社も、年始めの3日間だけは別世界だ。このときは鍵が開き、中では人がいて縁起物の授与のコーナーまである。年にこのときだけ祀られているえびす神のお祭りが始まったのだ。

いつもに増して華やかに飾られているえびす神の社、供え物もたくさんある。そればかりではない。通りにもお店が並んでいて、縁日のようになっていた。
「とりあえず、商売繁盛を」そう言って手を合わせる。商売をしているわけでもないのに商売繁盛とは不思議なものだが、毎年のことだから仕方がない。

今年は福笹にしようか熊手にしようか迷う。笹だと枝についてる葉が落ちて汚れるかもしれないし、熊手だと間違って本当の熊手のように使ってしまうかもしれなかった。それ以上に福をかき集める自信がないのだ。その時に目に浮かんだのは福箕であった。「福を掬い取るならできるかも」そう思って、福箕を手に入れる。

「さて、何食べようか」貝を焼いていたり、肉まんを販売していたりしているが、やはり面が食べたくなった。うどんとラーメンがあるが、量は少ないし、料金は市販のラーメン店やうどん店で食べるよりもはるかに安い。
「ふたつ注文しよう」と思って、ふたつ頼んだ。こうしてラーメン、うどんの順に食べる。もちろんひとりで完食できた。
「満足、いきなり福が来たみたいだなあ」と思っていたら頭の中に短歌が浮かんだ。

えびす神 今年もまつり 年始め 参拝の後 いただく旨さ
(えびすかみ ことしもまつり としはじめ さんぱいのあと いただくうまさ)

今日の記事「富田林の今年も行われる富栄戎のえびす祭り」を参考にしました。

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