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『仕事中寝ている上司』はどうあがいても『尊敬』出来ない

別に悪い上司ではなかった。

たまに飲みに行くし、仕事についてはいろんな事を教えてもらった。感謝している事の方が圧倒的に多い。

険悪な関係とは真逆、良好な上司部下に見えるだろう。

ただ昔からその上司について1点気になる事があった。

それは『お昼を食べた後、デスクで寝ている事だ。』

休憩中ではない。お昼休憩を過ぎた後にデスクで首を70度ぐらい倒し、うとうとしている。ほぼ毎日だ。

社内との定例会議も、時には取引先と会議で参加している時にも寝ている事があった。

この上司の上司も、僕の同僚も皆認識していた。

この人の昼寝は直らないと半ば諦めていたし、別にそこまで気にならなかった。こーゆー人なのだ。

昼寝は仕事の効率を上げる。Googleでは昼寝専用スペースがあるほどだ。

僕自身も寝られることで業務上困る事はなかった。

当然気なんか遣わず、寝てようが寝てまいが関係なく話しかけた。

そして僕はその上司がいる会社を辞めた。

転職を決意した大きな理由は他にあるが、小さな理由の1つに「上司を尊敬出来ない」が少なからずあった。

その上司は僕が会社でキャリアを積み上げた先のポジション、係長的な役職だ。当面はそのポジションを狙って仕事を頑張る事になる。

皆頑張って少なからず8時間は仕事をしている中、その時間を睡眠に充てている上司を尊敬する事は出来なかった。どんなに仕事頑張っていてもだ。

よく「タバコ休憩は業務時間に入るのはおかしい」という声を耳にするがそれの「睡眠版」だ。(ちなみにその上司は喫煙者)

普通に「なんで業務時間中に寝てるんですか?それもほぼ毎日」と言いたかったし、「なんで寝ている人に仕事を振られなければいけないだ」とも思った。

この上司から大切な事を学んだ。

それはどんなに仕事が出来る人でも、基礎的なヒューマンスキルを備えていないと人の上に立つ事は出来ないな

ということだ。

ここでいう基礎的なヒューマンスキルとは、業務中寝ない事もそうだが、最低限の身だしなみ(髪がぼさぼさとか臭いとか論外)やデスクが異常に汚いとか、遅刻が多いとか、言葉遣い(あぁん?みたいな強い口調が多いとか)周りが見てなんかちょっと不快かも…みたいな些細な事だ。

僕はまだマネージメントする立場になった事がないが、人の上にたち仕事をしている人はこの基礎的なヒューマンスキルがなっていないと確実に部下に同じような事を思われている。

そして組織は基礎的なヒューマンスキルが乏しい人に役職を与えると、結果としてメンバーのモチベーションが下がり、退職者も増えるんだろうと思う。組織力を低下させるのだ。

自分自身、この先部下を多く持ち、人をマネージメントする立場になるかもしれない。

そう考えた時にこの上司に巡り会えたことは幸運だったのかもしれない。

どんなに仲が良く仕事がやりやすい上司だとしても、基礎的なヒューマンスキルがないと「人の上に立つ事は出来ない」「役職が付いたとしも部下には本当の意味で尊敬されない」事を学んべたのだ。

反面教師にしていく。

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