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ライチを食べて鼻血をだしたい台湾旅

「雨季の台湾では生のライチが食べられるんです。そりゃもう日本のライチとは大違いで鼻血出すほどうまいんですよ。」

おいしいものを食べて鼻血出してみたいな……。と思わされた発言の主は、浅草にある飲食店『LOOP TOKYO (ループトーキョー)』の店主・村上さんの一言。

『LOOP TOKYO (ループトーキョー)』は、台湾や大陸の料理に詳しい料理人・村上さんのごはんとトークを楽しめるお店。かなり好きで通っている飲食店です。美味しいごはんが好きな方はぜひ。茶碗蒸しでニラ玉を表現してくるなど、いくたびに驚かされます。

前置きが長くなりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、なかなか行けていなかった海外旅行に久しぶりに行ってきました。

行き先はもちろん台湾。何しに行くかってそりゃもうライチ食べて鼻血出しにいってきます。

10年ぶりの台湾。もっと過ごしやすく快適に

台湾は約10年ぶり。出国もコロナのおかげか、電子化が進んでおり機械でピピっと済むし、台湾到着時の入国審査も事前にオンラインでできたのでサクサク。もちろん日本へ帰国時もオンラインで事前に手続きできたので、時間もかからずかなり国内旅行と変わりない体験でした。

台北のランドマーク「台北101」

10年前に台湾に行った際のWi-Fi事情はといえば、ポケットWi-Fiしか選択肢がなかったのに、今はSIMカードの抜き差しでネットが使えるためかなり旅行しやすくなっていました。日本と変わりのない便利のよさ! そしてネットの速度と回線の安定も抜群でなにもストレスがなかったです。

さらに電子決済が普及したおかげで、コンビニで交通系ICを購入していれば、駅で切符を買ったりバスを降りる時の通貨がわかんないドキドキハラハラ感もなく、ピッとして払えるのは日本とほぼ一緒。

台湾はバス移動がとにかく便利でした。

Googleマップも10年前にはなかった、リアルタイムでバスの運行状況が見れるため、今回はバスメインで移動できるなど、暮らすように旅することができました。

まずはコンビニで交通系ICをゲット

セーラームーン世代歓喜!

というわけで、台湾初日はまず現地の交通系ICを購入するところからスタート。

ベーシックなカードタイプの他に、可愛いキーホルダータイプがあることをTwitterで知っていたため、迷わずレジ横のキーホルダーをチェック。

するとなんとセーラームーンのミニポーチ付きのICカードがあるではないですか……!
(しかもちょうど有線イヤホンをいれるミニポーチが欲しかったw)

2023年はセーラームーン30周年記念で、セブンイレブンがタイアップ企画を行うなど、至る所にセーラームーンが貼り出されていました。

今回2泊のため200元をチャージしました。キーホルダーはクレジットカード決済できましたが、チャージは現金のみの取り扱いです。

コンビニはApple Payやクレジットカードが使えるためキャッシュレスで済みます。これは本当に日本と変わらなくて便利でした。AMEXは使えなかったのでmasterかVISAが無難でした。

台湾の朝食は「台湾おにぎり」

今回の台湾旅のごはんは全て『LOOP TOKYO』の村上さん推薦の店とメニューで打線を組みました。「この店ではこれを食べてね」というメモをいただけたのです。

まずは朝ごはん。「何食べても美味しいです」という『味鼎蛋餅』へ。ここで食べた『台湾おにぎり』が信じられないくらい美味しかった。もう1度食べたい味でした。

老舗です

はじめは大きすぎて食べられる気がしなかったものの、食べ始めるとバリバリとした揚げ物の食感と、甘い肉でんぶと、おにぎりの米もモチっカリっとした細長い米であまじょっぱい。むしゃむしゃと食べられちゃいます。

ミルクティーも甘すぎず、ちゃんと美味しい。
次きたらまたおにぎりとミルクティー頼みたいです。

味鼎

何度でも飲みたいパパイヤミルク

雨季はくだものがとにかく美味しいとのことで、「パパイヤミルクもぜひ飲んでみて!」とオススメされていたので飲んでみました。

とてもさっぱりとした味で、甘すぎない美味しさにまんまとハマりました。「なんで日本にないん?」という気持ちに。
滞在中2回飲んだけれど、台北駅の地下にあるお店が美味しかったです。

捷運北車店日春木瓜牛奶

次行ったらここのパパイヤミルクも飲んでみたい(メモ)童年木瓜牛奶


いざ「生ライチ」で鼻血をだそう


さてお昼ごはんを食べて三越のデパ地下へ。ライチは市場で買えるのですが、とにかく市場は量が多すぎるので、小分けかつ味の安定したデパ地下を選びました。

蓮霧(れんぶ)

マンゴーや蓮霧(りんごみたいな謎の果物)をカットしたものもあったので、旅行客にはありがたい! しかもピック付きでこういう気遣いが地味にうれしい。

マンゴーめちゃくちゃ美味しかった……。

ライチってシャインマスカットみたいなの〜⁉︎

さていざライチです。皮をむいたそばから果汁があふれてボトボトとしたたるので、下に紙袋を敷いて食べました。

ライチは日本のホテルの朝食ビュッフェ食べた経験しかなく、おばあちゃんがむいてくれた思い出が。なんなくライチがむけるのはおばあちゃんのおかげだなと思いながらむく、食べる。

う、うまい。なんか口の中が爽やか、そしてシャインマスカットのような甘さがある。

全然日本で食べるライチと違う、というかライチのこと誤解してた? ってくらい味が違います。似てるけどそっくりさんみたいな感じでしょうか……。いや同じライチなんだけど、全然別人。透明感があって美しくておいしい果物が台湾のライチでした。

案の定シャインマスカットくらい手が止まらない〜〜〜!!!

小分けパックで2日間に分けてようやく完食できたので、市場で買ってたらとてもじゃないけれど食べきれなかったな。

こんなにおいしいライチはどんな栄養価があるの? と思って調べてみたら……

効能:冷え性、貧血、高血圧、むくみ、動脈硬化、血行促進、美肌、美白、血糖値、生理痛、ダイエット、疲労、免疫力向上によいといわれている。 ライチは養血類で、血を補い体を潤します。 これにより、貧血と冷え性の改善があるといわれている。

おちゃのこネット

わたしが欲しいものすべてが詰まった果実でした。ただ子どもが空腹時に食べて、具合が悪くなった症例があるらしく1日10粒までという記載が、とあるサイトにありました。

なにごともほどほどに、ですね。
今回の旅の目的である「ライチ」を食べられて満足。しっかりお昼寝をして夜市に備えます。

夜市は士林よりも寧夏夜市が正解

寧夏夜市、最高。

台湾といえば夜市が有名。10年前に台湾にはじめて来た時も1番有名な『士林夜市』に行ったのですが、全然おいしそうに思えず(笑)
なにも食べずに見て引き返したのを覚えています。

今回LOOP・村上さんにオススメされた夜市は『寧夏夜市』。ここは間違いなく庶民の台所。屋台街で、めちゃくちゃごはんが美味しかったです。

訪れたのは寧夏夜市の中にある『方家』
村上さんの「コレ食べてね」のメモ通り、鶏肉飯・魯肉飯・青菜炒めを注文。

写真左から、魯肉飯・鶏肉飯・青菜炒め

「鶏肉飯」は豚肉の「魯肉飯」にくらべサッパリとやさしい味。タレのうまさでお米をかきこめます。食べた瞬間「これ給食に出たら子ども喜ぶやろうな〜」と思いました。

寧夏夜市は小学校の目の前にあったせいかもしれません(笑)

『方家』はミシュラン2019ビブグルマン獲得店だそうで、人気で入れるかな? と思ったら並んでもすぐ入れました。ここはまた来たい〜! そして次は食後に『童年木瓜牛奶』でパパイヤミルクを飲むぞ。

方家雞肉飯


胡椒餅はフランスパンだった

胡椒餅の概念をいい意味で壊してくれたのが『福元胡椒餅』です。”お焼き“みたいなものだと思っていたら、皮がバリバリとする様子はフランスパン。炭火の窯でナンを焼くように張り付けた焼いた胡椒餅を剥がしてくれます。

整理券をもらって焼き上がりを待つ
胡椒餅の赤ちゃん
焼けました

めちゃくちゃビールが飲みたくなるスパイシーさと肉汁で口の中をやけど。

台湾のひとはお酒を飲まない

ちやーはそ

夜市もそうでしたが、基本的に台湾ではお店で水やアルコールはでてきません。みんな飲み物を持参しています。高いお店にはお酒がメニューにあるけれど、誰も頼んでなかった。お酒よりあたたかいお茶を頼んでる感じ。

なのでお酒を飲んでいる人と、タバコを吸っている人と、太った人を全然みかけない。すっごくヘルシーな国民性に思えました。

ノンアルコール勢はぜひ台湾へ! と言いたくなるほど気兼ねなく食べることに集中して楽しめました。

台湾マッサージとシャンプーで癒されたい

ごはんの合間には、楽しみにしていた台湾マッサージやシャンプーといった美容旅も。

台湾マッサージは3軒いきました。到着した翌朝に足ツボと肩首。チェックアウト後の昼寝に全身マッサージ+足浴。空港に行く前に足ツボの計3回です。

足裏マッサージはオプションで「かかと削り」がつけられるので、ぜひつけて! 格安でフワフワのかかとが手に入りますよ〜

爆睡寝落ちの「尊足足体養生会館」

なかでも久しぶりにマッサージで寝落ちするほど気持ちよかったお店が『尊足足体養生会館』。Googleマップのレビューが異様によくて行ったのですが、たしかによかったです。旅行中の昼寝も兼ねてまた行きたいな〜

尊足足体養生会館

台湾シャンプーは「H GALLERY AVEDA」へ

台湾シャンプー未経験だったのでやってみたいけれど、変なシャンプーつかって髪が痛むのも嫌だったので、ヘッドスパレベルの台湾シャンプーが受けられるサロン『H GALLERY AVEDA』へ。緑あふれる店内と世界的ヘアプロダクト『AVEDA』を使用しているので香りも仕上がりも最高でした。

ミニー

あたたかいお茶をいただきながら、首肩をアロママッサージ。これもめちゃくちゃ上手で癒された。台湾シャンプーは、椅子に座ったまま行われ、泡や髪であそぶシャンプー。あそびの部分はもちろん、シャンプー前のパドルブラシでの頭皮マッサージも上手。ヘッドスパレベルです。

これは魚らしい

しかもハンドマッサージ専門の人がいて、恭しくやさしく手にクリームを塗って「だいじだいじ」という感じでマッサージしてくれる。姫気分でした。これ日本でもあって欲しい。

シャンプー後は丁寧にブローしてもらいツヤツヤ、サラサラ、地肌からボリュームがでていました。

チェックアウト後はシャワーが浴びられないので、最終日の夕方の予約がオススメです。ホームページから簡単に予約できるのも嬉しいポイント。


H GALLERY AVEDA 永康店


公園が美しいから癒される

二二八和平公園

台湾は街中に大きな公園が多く、緑が視界に入るのも癒されポイントでした。犬や猫も散歩しており、カラオケをするおばあちゃんや野鳥の巣かある池など、色々とダイナミック。

ベンチも多いので、陽が傾いた夕方にぼけ〜っとできます。

台大醫院駅へのアプローチも美しい
大安森林公園生態池
歌うおばあちゃん

お買い物は…POYAで台湾コスメ「heme」と出会う

街を歩いているとダイソーのようなクリエイティブのドラッグストア『POYA』を発見。日本のドラッグストアとほぼ変わらない品揃え。その中から台湾コスメを探すのは結構大変でした。

ようやく見つけた台湾コスメが『heme(ヒーミー)』です。
ブルベ優勝のバイオレット系チークを購入しました。プチプラなのに発色もよくてしっとり。これはオススメできます。

14 スターリーバイオレット


台湾茶をお土産に

台湾といえばお茶屋さんに行ってみたい、ということでお茶の卸へ。観光客向けのモダンな『林茂森茶行』と、昔ながらの『林華泰茶行』。

昔ながらの『林華泰茶行』には素敵な中庭があり、表からはわからないよさがありました。
茶器も欲しかったけれど、これ以上うつわはふやさないという鉄の意志で我慢……。お茶を買いました。

モダンな『林茂森茶行』はクレジットカードも使えたり、作家ものの茶器がありました。

「台湾リプトン」のインスタントミルクティが絶品

ドン・キホーテみたいなローカルのスーパー金興発生活百貨 南西店で『台湾リプトン』のインスタントミルクティを購入しました。こちらもLOOP・村上さんの口コミです。烏龍ミルクティー茉莉花ミルクティーが美味しいそう。実際に飲んでみると台湾ロスを和らげるおいしさ。これは日本でも売ってほしい〜!

また行きたい台湾

じつは今回LOOP・村上さんにいただいたメモの半分も回れてないんです。つぎはガチョウ肉にトライしてみたいな〜

また今回気づいたこととして、台湾は道が商店街のように屋根があるので、日差し避けになって快適でした。そして道が平坦で坂がないから歩きやすい! 

紫外線指数も強いかな? と思って心配していたのだけれど、東京と同じくらい。日本からの旅行のしやすさでみても台湾はまた行きたい国になりました。

でも街を歩いていると「防空壕(シェルター)」の文字が。台湾全土に10万カ所以上整備しているそう。有事への危機感を感じました。

いま台湾政府が旅行者に現金ばら撒いてるのも、観光客が来てる時には中国が攻撃できないという外交施策では? とも思えました。

看板犬
看板猫

本当に美しくていい国だから、ずっと平和であってほしいと切に願います。
また来年も台湾でライチを食べて鼻血だせますように。

おまけ:旅の服と準備してよかったもの達

Y2Kの世界なブームを感じました

旅先の服。GUのカップ付きキャミにカーゴパンツ。台湾でもこの格好の人多かった。UVカットパーカーを上から着ます。足元は道路の舗装があまり良くないので、歩きやすくつま先を守ってくれる軽めのスニーカーにしました。

台湾は飲食店でおてふきが出てこないのでウエットティッシュ必須。またトイレはトイレットペーパーが流せないかつトイレットペーパーをちぎって入るタイプのトイレもあったためポケットティッシュも。ティッシュ類は無印良品の「ポリエチレンシートケース」小サイズに入れてバッグに装着。サンバリアの日傘は3つ折りだから旅行むき。サングラスは『AYAME』。キャップは『Aulii a moment of happiness』のもの。

現地通貨は『無印良品』「パスポートケース リフィル クリアポケット」に入れていました。持ち歩きのポーチは『3COINS』のもの。ポーチにはビオレの「UV アクアリッチ アクアプロテクトミスト」と「ストッパ下痢止めEX」を。旅先ではお腹壊しがちなので持って行ってよかったです。

そして覚えてよかった中国語No.1はこれ。
「厕所在哪?(ツォソザイナーリ)」=トイレどこ?という中国語は覚えて行ってめちゃくちゃ使いました(笑)。

あとは「没有(メイヨウ)」=ない「对(ドゥイ)」=はい。「很好吃(ヘンハオチー)」=おいしかったです。「一个(イグ)」=1個「二个(リャング)」=2個は覚えて行って便利でした。台湾の方はたいてい英語も日本語も通じるのですが、現地の言葉をひとつでも多く覚えてどんどん使うのも旅の楽しさのひとつです。最後まで読んでくださって謝謝〜!

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