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アダルトチルドレン 70%脱却のために

私はいま、アダルトチルドレンから70%ぐらい脱却できたかなと思っています。

ACという概念を知ってから20年以上たちましたが、だいぶラクになりました。

今回は、どうやってそこそこ脱却できたのかを書いてみます。

「ACとは…」は、もう十分

ACについての解説はもう十分いろんなところでされているので省きます。

ACが知りたいのは克服方法、脱却方法、生きやすくなる方法だと思います。

ACとは何なのかは、もうわかりました。

で、解決方法は?

・過去を見つめましょう
・親と距離をとりましょう
・自分軸で生きましょう
・自己肯定感を持ちましょう

それができなくて苦しんでいるのだが?ってなります。

私もいろいろやってきたつもりです。

・過去は勝手に反芻してしまうし、思い出すと親への恨みつらみがつのる

・一人暮らしを始めたら、「母親をアルコール依存症の父親のもとに置いてきてしまった」という罪悪感からうつ病になり、体が動かなくなる

・HSPとのコンボで自分軸なんて持てない

・自己肯定感を持つために資格を取っても、何も変わらず撃沈

自己肯定感の罠

何かを学んだり、何かを覚えて自己肯定感を上げようというのは、方向性が間違っていました。

そういうことじゃない。

何ができても、できなくてもいい。

こう思えることが自己肯定感だと今は思っています。

初めての一人暮らしで挫折

初めての一人暮らしの際、母親への罪悪感でどっぷりとうつ病になり約1年半で実家に戻るという体たらくでした。

そしてまた10年間、実家で暮らしました。

父親と母親、父親と私、母親と私。

どの関係も壊れていました。

私は布団をかぶって叫んだりしていました。
父親も叫ぶ、母親は泣いて暴れる、そんな状態でした。

3人しかいない家で、3人でストレスをためて憎み合っていたらやばい。

父親がやっと家を出て行ったと思ったら、3日で帰ってきてしまうという超絶残念なこともありました。

もうこれ私が家を出るしかない!

一人暮らし シーズン2

この時は、「罪悪感は絶対ある、もうしょうがない、それは消せない、罪悪感を持たせる母親も悪い、このままこの家にいたらもっとおかしくる、逃げろ!」と言う気持ちでした。

やっぱりわいてくる罪悪感。

私だけ家を出ちゃって申し訳ない、母親がかわいそう、兄だけ勝手に出て行きやがって、叔父もおかしい、みんなおかしい、やばいやばいやばい…

一時期、HSPにフォーカスしていましたが、やっぱりアダルトチルドレン問題をどうにかしなくちゃいけないと思い、また検索の日々が始まりました。

インナーチャイルドに向き合いました

「インナーチャイルド」という言葉は、けっこう前から知っていましたが、「スピ系の人がなんか言ってる」ぐらいの認識でした。

でも、この時は本当に切羽詰まっていました。

もう藁でもストローでも蜘蛛の糸でもなんでも掴みますよ。

「インナーチャイルドを癒しましょう」が最後の手段なんじゃないの?

「スピリチュアルはまあまあ好きな方だけど、インナーチャイルドまではちょっと…」というのが正直な気持ちです。

少し引いてしまいます。

ちなみにカウンセリングというのは、この時は考えていませんでした。

カウンセリングに行っていいのなんてちゃんとした人、立派な人でしょ?
私なんか恐れ多くて行けません、というか、カウンセリングに行くためのカウンセリングが必要。

…と思っていました。

カウンセリングなんて上級国民しか受けちゃいけないという考えでした。

基本的に、問題は自分でどうにかするしかない、どうにもできないなら生きるのやめて屍になり朽ち果てろ、という考えでもありました。

で、最終手段が「インナーチャイルドを癒す」です。

誘導音声を聞きながら私の中の傷ついた小さな子供に会いに行きましたよ。

「え、どこ? 会えない? ほんとにいる?」

1回目はうまくいきませんでした。

本気で会おうとしていなかったからかもしれません。

「次は本気でやろう」

別の日に2回目、3回目とやってみましたが、うまくいきませんでした。

4回目でやっと変化がありました。

子供のころの自分と一緒にいるという感覚があり、まあまあ必死に話しかけて、続けて役を交代して自分が子どもになり大人の自分と一緒にいる感覚に。

これがワンセットでした。

手ごたえがありました。

かなり泣いたと思います。

現実に戻ったらなんとなく達成感みたいものがあり、だいぶ気持ちがラクになっていました。

その後、誘導音声なしで何度か挑戦して、ふわふわした感じがありました。

この辺にしておく

これを機に「アダルトチルドレン克服!」というわけではないです。
まだ30%ぐらいは残っています。

でもこれでいいのだと今は思います。

そもそも、完全に脱却することは無理だから(それについては以下の記事に書きました)。

生まれ育った家で育んでしまった気質がそう簡単にはがれるわけはなく、完全にゼロになることはないと思っています。

それでも、それなりに生きやすくなりたい。

ここが目指すところです。

誘導音声について

YouTube等で「インナーチャイルド 誘導」などと検索すると、たくさん出てきます。

声の質や話し方、バックで流れる音楽など、自分の好みに合うことが大切でだと思います。

もし、インナーチャイルドワークをしてみたいという方がいらしたら、いくつか聞いてみてしっくりくるものを選んでください。

アダルトチルドレンにお勧めしたいこと

完全脱却は無理でも、濃度を薄めることはできると思っています。

例えばこんな方法で…

・親から物理的に距離を置く、それが無理なら心理的にだけでも離れる
・自分はあんな家庭で、あんな親のもとでよくやってきたと認める
・自分を苦しくさせている原因を具体的に把握する
・「自分がACである」と認めた上で、そこだけにフォーカスが当たりすぎないようにする(気持ちを分散させる、そのための対象を持つ)
・いちばん大切なのは自分だと肝に銘じる

詳しくはまた別の機会に書くつもりです。

私は一人暮らしを続けることが何より大事だと思っていて、そのためには経済力が必要です。

ACの人は、メンタルを病んでしまったり、働く機会がなかったりして、経済力を持ちにくい状況になりやすいのではないでしょうか。

私もそうでした。

子宮内膜症という持病があるし、こんなダメ人間は外で働けるわけないしと思い、経済的に親に依存していました。

30代後半になりやっとどうにか仕事を続けられるようになって、2度目の一人暮らしを始めました。

もう絶対に実家に戻りたくないですし、戻れません。

母親は、私が呼んだ引っ越し屋さんにお金を渡して、私が使っていた部屋に自分のベッドを運んでもらいました。

その日から早速母親の部屋になりました。

私がいなくなるのを待ってたのか!

もう、実家に自分の部屋がないです。

ACに必要なのは経済力。

とにかく経済力です。

今は家にいるACは、お金を貯めてください。

親に引っ越し後の居場所を知られたくないなら、そのためにはどんな手続きが必要か、今のうちに調べておきましょう。

いつか家を出るための準備を今からしてください。

もしできれば、ACを理解してくれる友人かパートナーがいるといいと思います(私は一人じゃないと生きられないですが、一般的には理解者が近くにいるといいとされています)。

それは、他人とは限りません。

親戚の叔父さんや叔母さんなら、あなたの親の性格についてよく知っているかもしれません。
味方になってくれる可能性はありませんか?

心身の病気で動けないなら、公的な支援制度も調べてみてください。

金銭面で助けになる場合があります。

まとめ

AC問題は人生の質に深く深く関わります。

どうしたら親から離れられるか真剣に考えてみてください。

家を出るのがいいのはわかっていても、それができないということもあるでしょう。

でも、あまり先々のことまで考えすぎず、とりあえず3日とか、1週間とかでもいいので親から離れる時間を捻出してみてください。

自分語りから始まって、いつの間にか呼びかけになってしまいましたが、悪いのはあなたではないということを忘れないでください。






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