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両替所での人と人の関係を学ぶ。


2024年2月28日(水)

大学の図書館に行った。
最近ちょくちょく行っては、目的の本を借りたり、最近入った本のコーナーを漁ったりする。
楽しい。
改めて考えてみると、なんて贅沢な場所なんだと思う。
無料でこれだけの知の集積を利用出来るなんて。
インターネットが隆盛して以降、その役割は変わってきただろうけども、やっぱり今でも学びにとって重要な場所であることは間違いない。
そんな重要で便利な場所が多くの大学や市区町村にある。
当たり前のように思って、何も考えずに使ってきたけど、こういうシステムが作られて、ずっと維持運営され続けてるのはスゴ過ぎるし、ありがた過ぎる。
そのありがたみを感じながら使わせてもらいたい。

手元にドルがあったので、日本円に両替しに行った。
去年アメリカに行って以来かなり円安が進んだ気がするので、だいぶ得したような気がする。
窓口で対応してもらっていると、隣は20代前半ぐらいの男性が日本円からどっかの外貨(確かドル)に替えていた。
「初めて海外行くんですけど、◯日間でこれぐらいあれば大丈夫ですかね?ご飯は外で食べて〜1日◯ぐらいあれば大丈夫って聞いてるんですけど・・・」
と、窓口の女性に相談している。
女性の方も、「クレジットも使いますか?」とか質問しながら、親身に相談に乗っている。
何度かのやり取りの後、女性は「大丈夫だと思います。」と伝え、男性は安心した様子で「じゃあこれで。」と両替をお願いした。

なんだかほっこりした。
旅先での予算の相談なんて、当然この両替屋の仕事ではないと思うんだけど、女性はすごく親身だった。
なんならちょっと嬉しそうにすら見えた。
これが仮に役所だったら、責任を負うことを回避して、「ちょっとこちらでははっきりしたことは申し上げられないので、ご自身の判断で・・・」となることだろう。
でも、両替担当の女性は自分の職務の範囲を超えて、男性を助けた。
僕が女性の立場だったらと考えたら、確かに嬉しいだろうなと思った。

そして、こんな風に人に頼れる男性をうらやましく思った。
今はネットで検索すれば色んな情報が出て来るから、自分で考えて自分で判断して自分で責任を負う・・・みたいなのが当たり前と言うか、そうするべきみたいになっていると思う。
でも、そんな考えに染まってそうな、Z世代っぽい男性は、目の前の初対面の女性に自分の不安を打ち明けて、信頼していた。
彼の振る舞いを見て、僕自身が、自分でどうにかするべきという考えに染まっていたことに気付く。

人に頼った男性と、それに誠意をもって応えた女性。
人と人の良い関係を見た。
学びたい。

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