見出し画像

『最強脳』感想

アンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』に続き『最強脳』読了。

この本をひと言で要約すると"運動しろ"と書かれてる。

現代での軽度うつやストレスと脳の関係について書かれている。
ストレスを感じると脳内にコルチゾールという物質が発生し、不安が強くなるそう。

これは人類の歴史を辿れば生命の生存のために役立っていた本能。
それが現代社会ではアラートとして出てしまっている。

だが、週2.3回、30分以上の運動でそれらの数値を下げることができ、不安感が下がるという。

より詳しい内容は書籍の中に書かれているので気になる人は読んでほしい。


また、痛みについても書かれていた。

たとえば出産。
出産の痛みはかなりの痛みだろうが、1年後にはその痛みの記憶は忘れてしまうと言う。
痛みの原因が幸せに伴うことであれば忘れてしまうそうだ。

これを読んで"人間はよくできてるもんだな"と感心すると同時に"忘れられない痛みはいま不幸と捉えていること"だと私は思った。

私は虐待などを受けたわけじゃないけど、親との関係が良くなかった。
大人になって人間関係がうまくいかないことがあり、カウンセリングを受けるようになった。
回数を重ねた時、嫌な出来事を徐々に思い出すようになった。
というより、忘れていたことにそこで初めて気付いた。

今思い返すと、嫌なことがあってもその後両親との関係を何とか上手くこなせたことの方が幸せだったんじゃないかと思う。

だから嫌だったり傷ついた思い出を忘れてしまってたんじゃないか。

この本を読んで、そう思った。

兎にも角にも、運動がいいということが延々と書かれている本だった。
そしてそれを実際に読者が実行することで現実が変わるということも併せてしっかりと書かれていた。

私、運動できるかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?