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ライフスタイル オブ フィンランド!

先日、フィンランドの友人を訪ねた。

彼女は大学の研究員で、日本の地方創生に関心があり、日本を訪ねたことをきっかけにご縁ができた。

彼女はパートナーと共に、田舎暮らしをすることを決め、3年前にヘルシンキから移住した。ヘルシンキから電車で1時間ほどの小さな街が最寄り駅で、そこからさらに30分ほど車で走らせた場所に住んでいる。

丘の上のベンチから雪景色を見下ろしながら焚き火をするそう

自宅は昔、小学校だった一帯にあり、先生の宿舎として使われていたところを自分たちでリノベーションして暮らしている。

所狭しにあるアートは自分たちで作ったものや
知り合いからのもらいもの
壁も自分たちで塗ったそう

彼女は研究員、パートナーは美術館のキュレーターをしながら、農業を本格的に学ぶため、職業学校にも通い始めたという。

お互い基本はリモートワークで、用事がある時だけ職場に行く。多くても週に2回ほどだという。

庭では家庭菜園をしており、鶏も飼っていて、半自給自足の生活を送っている。また、彼女は陶芸が趣味で、自身の陶芸スタジオが自宅の1階にある。仕事の息抜きに、陶芸をしたり、自身の馬を連れて乗馬をしに行って、リフレッシュするという。

元学校の女子トイレを改装した陶芸スタジオ
フィンランドでは陶芸を趣味で行う人が多いらしい
土を手で感じで一つのことに集中することで
頭を空っぽにしてリラックスするそう

二人の姿を目の当たりにして、この地球にこんな暮らしをしている人がいるのか…と衝撃を受けた。もちろん人にも寄るけれど、日本では仕事を中心におき、そこからライフスタイルを組み立てる人が多いのではないだろうか。二人は自分たちの理想のライフスタイルを追い求め、そのライフスタイルを中心におき、仕事やその他のことを組み立てている。

美しい自然の中で、食べるものを育て、家をリノベーションし、趣味の時間でリラックスして…自分たちの「生活」がいつもすぐ隣にあって、それを時間をかけながらゆっくりと築き上げていく。

そんな考え方や暮らしがとっても素敵で、自分の望むライフスタイルとは何かを考えるきっかけになった。

それにしても、フィンランド人と日本人は気質がとっても似ているように感じた。慎ましやかで、空気を読みながら、周りのテンポに合わせる。また、アート・文芸・食文化への意識も高く、その点で日本はフィンランドで高く評価されているそう。

多くの日本人がフィンランドに憧れをもつように、多くのフィンランド人も日本に憧れをもっているそう。遠く離れた二つの国だけど、お互いにシンパシーを感じているのは不思議で、なんと素敵なことかと思った。

食事はビュッフェスタイルが基本。
ジャガイモとパンを主食に、ニシンの酢漬け、燻製されたきゅうり、チーズなどを一緒に食べる。
メインディッシュは燻製されたサーモンとニシン。
デンマークではお肉が基本なので、久しぶりのお魚に感動...

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