第3回レタスマインドフルネスワークショップレポート3
(続きです)
では食べる瞑想をやってみましょう。
瞑想モードに入るために目を閉じてみましょう。
そのまま、手探りで先ほどお渡ししたレーズンの袋を持ってみて。
これ、知っているからビニールの袋で、中にレーズンが入っている手触りと思うけれど、もし知らなかったらどう感じるでしょうね?
よく触って、その「感じ」を見てみてください。
一粒の種が地上に落ちて、雨や光を受けて芽を出して、伸びて、木になって、葉を茂らせて、実をつけて。
それを人が摘んで、干して、仕分けて製品になって、運搬されて、売られて、法友の手で小分けにされて今自分の手元にある。
そういう「レーズンの来たところ」を少し想ってみましょう。
では袋を開けて、顔に近づけていってください。
いつ、「匂い」を感じましたか?
その匂いは、どんな感じですか?嗅いでいるものが何かを知らなかったら、どう感じるでしょう?
目を開けて、レーズンを一つだけつまんでください。
指をどう動かして自分がつまもうとしているかを、観察してください。
つまんだらその一粒を、すぐ口に入れるのではなくて、よく見て観察してください。
感触、色、しわの様子、重み、これが生まれて初めて見たレーズンだとしたら、どう感じるでしょう?
舌の上に載せてください。
まだ噛まないで、感覚をよく観察して。
一噛みだけ、してください。
味がしましたか?
鼻に抜ける香りはどう変化しましたか?
ゆっくり、よく観察しながら噛んでください。
どこから唾液が出ているか分かりますか?
舌の動き、歯の感じ、どうですか?
かみしめる動きが頭全体に響くのが分かりますか?
呑みこもうとする衝動を観察してください。
いつのみ込んだか、呑みこんだら身体がどう変わったか、観てください。
呑みこんでしばらくしたら、観察しながら飲み物を少し飲んで、舌をリセットしてください。
次は同じようにアーモンドを食べてみましょう。
その時、呑みこむ手前でレーズンを一粒食べてみて、「混じりあう」とはどういうことか、よく見てみてください。
(続きます)