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【会議(話し合い)の質と密度を高めるもの②】


会議に限定するのではなく、いわゆる話し合い全般において、
質と密度を高めるために、大切な視点が 今回のことを通して、見えてきました。

前回は、人について、お伝えしました。

人のスキル と 人の意識(時間感覚も含めた)

これが非常に大切です。
教室で次々と発表をさせるときも、このスキルと意識があるのとないのでは全く違います。

そもそも、先生に発表しているという意識の段階から、全員に向かって発表しているという意識の変革が必要です。
そうすると、声の大きさ(スキル)も変わってくるはずです。

ただ、このようなスキルや意識も一朝一夕で身に付くものではありません。
では、どのようにしてそれを身に付けていくのか?

その答えの一つがシステムです。

先日、お招きいただいた小学校では、
非常に 緻密で、かつ発言しやすいような工夫がされたシステムがありました。

まず、研究協議の冒頭で、司会者の先生が、発言を促します。
その内容は、

『本日の授業で、学びになったこと。参考になった事。』

です。これは、どの先生も非常に言いやすい。口火を切るのは、なかなか難しい。
だから、発言しやすい内容を最初にもってくるわけです。

さらに、それだけではなく
『新任の先生から、どうぞ。』

というように、発言者も大枠で指定をします。
新任の先生が、4名ほど発言をされました。

そして、その後 議題 テーマが少しずつ 発言が難しいものになり、
それと同時に、経験年数の枠も広がっていくという流れでした。

つまり、発言しやすい内容を 発言しやすい人が発言するというシステムが作られているわけです。

教室の討論や指名なし発表も全く同じです。

最初に、自信のない人からどうぞ。と言います。
何人かが手を挙げます。(うちのクラスの子は、早く言いたいので、超自信がある子も手を挙げますが、その子はもちろん、当てません。)

本当に自信がない子を数人指名して、その子たちは、発表の順番を指定します。
その子たちが、終わったら、どんどん発表してね。と言っておきます。

一通り、発表が続く間は、そのままにしておきます。
発表が途切れた時点で、発表できていない子どもがいます。

その子たちを 起立させて、
最も心に残った発表は誰だったかを聞きます。

〇〇さんが、良かったです。
だけは、最低限発表させたうえで、理由まで言えたら、めちゃくちゃ褒めます。

そのようにして、発表に対する負荷を調整するようなシステムを作っていくわけです。

こういったシステムがあるからこそ、

昨日、お伝えした 会議の密度と質を高める 『人』が育ってくるわけです。

後の二つも非常に重要です。

珍しく、お休みの日に発信をしましたが、いかがでしたでしょうか?
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