幼少期の記憶(閲覧注意)

子供のころの記憶ってたぶん4才か5才からだと思うけど、わたしの最初の記憶は保育園のころだ。
保育園へ行く時に毎朝泣いていて、母に怒られていた。

なぜ泣いていたのかずっとわからなかったけど、きっと自分のワガママだったんだろうって思ってた。
だから母にいつも怒られていたんだろうって。

保育園の先生からイジメられてたって母から聞いたのは、25才ぐらいだった。

一番上の姉の子供が、保育園の先生と合わなくて行くのを嫌がってるっていう話から、わたしの保育園のころの話になった。

わたしが保育園のころ、大阪から今の場所に引っ越してきた。
なぜか4月からではなく6月からしか入園できなくて、6月から保育園へ行った。
誰も知り合いのいない保育園に途中から入って、人見知りだったのも災いして、保育園の先生からイジメられるようになった。

母は、わたしがイジメられてるのを知っていて「園長先生に言おうかと思ったけど、あんたがもっとイジメられるかもしれんって思って、何も言えなかった」らしい。
保育園の先生は、子供が出来なくてお姑さんと上手くいっていなかったらしい。だからわたしをイジメていたのだと母は言った。

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その話を聞いた頃から過食嘔吐するようになった。
無心で過食して、泣きながら嘔吐した。
「わたしは泣きたかったんや。ずっと泣きたかったのに泣けなかったから、だから過食嘔吐して泣いてるんや」って思った。

母はわたしが保育園へ行きたくないと泣く理由を知っていたのに、叱りつけて保育園へ行かせていた。
わたしは知らない土地で、頼りの母に見放されて、誰にも頼れずとても不安だったんだろう。
「わたしは誰にも助けてもらえない人間だから、何かあっても、自分でなんとかしないといけない」って思ったのを覚えてる。
子供のころから、ずっとそう思って生きてきた。

もう40年以上経つけど、今でもそのころの感情を思い出して、つらくなる。
先生の顔とか保育園とかもう思い出せないけど、その時の寂しさとか不安みたいなのは、今でも忘れられなくて、悲しくて涙が出てくる。

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うつ病になって、カウンセリングの勉強のために心屋塾マスターコースへ行った時に、「今の母親ではなく、その当時の母親に言いたかったことを言う」っていうワークをした。

今よりだいぶ若い母親を想像して、今まで言いたかったことを言った。

子供のわたしには何も悪いところはなかったのに、「保育園へ行け」と叱っていたこと。
わたしを守ってくれなかったこと。
そのおかげで、それからどの先生も怖かったこと。

そのワークを何度もして、時間をかけて母に言いたかったことを全部言った。

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今はもう母に、怒りや恨みは感じない。

ただ、理不尽なことを言ったりわたしがイヤだと思うことをする人に、激しい怒りを感じるようになった。
相手がよく知らない人でもお客さんでも、わたしを傷つける人は、絶対に許さないし猛然と抗議する。

ありがたいことに心を許せる友達は出来たけど、やはり自分のことは自分しか守れないという気持ちは変わらない。

わたしにイヤなことをする人は、わたしに近寄らせない。
その人にどんな事情があっても関係ない。
わたしのことは、何があってもわたしが守る。

それはとても寂しいことなのかもしれないけど、わたしはそんな風にしか生きられない。

人を恨む感情や孤独感を知ってしまったから、その感情を知らなかった頃には戻れないけど、その感情も持っていても、生きていける方法は知っている。

人をよく観察するので、信用できる人とできない人を見分けることもできる。

それで、充分ではないか。

悲しくなったり楽しくなったりしながら、ぼちぼち生きていけばいいと思う。

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