マッチングアプリで会って1時間で帰った話。(前編)

東京は昨日あたりからめっきり涼しい。

そんないつもと違う状況からか、夏の終わりの寂しさからか、ふと思い立ってマッチングアプリで初めて男性と会ってみた話。

1年ほど前に友人に勧められてアプリをインストールしてみたものの、その日1時間くらいで死ぬほど男性からライクが来て、怖さ、気持ち悪さとともに少しの承認欲求が満たされる快感を感じて、これは倫理観がバグると思い全く放っておいていた。

しかし最近ふと、一度誰かに会ってみたい
と思うようになり、1週間ほど前に再開した。
会ってみたいと思った理由はいくつかあるのだけど、何を言っても相手に対して不誠実な感じがしてしまうので黙っておくことにします・x・

さて、会うためには
1.スワイプする
2.マッチした相手とやり取りをする
3.会う約束を取り付ける
4.会いに行く
主にこの4ステップを踏まなければならない。

まず1.スワイプの時点で気が滅入る。
判断材料は写真、年齢、事実かどうか全くわからない文字の羅列たち。
文章に関しては長々と書いている人もいれば「🐈」だけのような人もいたりするし、そもそも信用していないので結局最も情報量が多いのは写真であり、否が応でもルッキズムの権化に成り下がってしまう。
(写真も加工は出来るが全くの改ざんは難しい、拾い画なら会った時点でわかる)
あとシンプルにキモいプロフィール文の人が多すぎるね?

ただ、女性はライクしたらかなりの確率でマッチするのでまだ選べるだけ恵まれているのだと心に言い聞かせ、頑張って選別を進める。

次に、2.マッチした相手とのやり取り
になるのだが、これが本当にきつい。

少ない情報から話すことはほとんどないし、情報量が少ないのはこちらもなので何も言えないのだが(私は顔すら出していない)、まあ面白くない。
おまけに急に下心100%のチャットを送ってくる。これまでの人生で他人との距離の詰め方を学んでこなかったのか??

アプリの特性上仕方ないのだけど、大量の男性から隠しきれない下心が漏れ出るようなメッセージが送られてくるのはかなり気持ち悪い。

ここまでで心が折れそうになっていた。

やっぱやめるか〜と思いつつ、惰性でこの1.2を繰り返していたとき、ふと1人のプロフィールが目に止まった。

明らかに知り合いの写真。
大学時代に仲良くなり、今は地下芸人をやっている人だった。
しかも、プロフィールには「女風」の文字。
本人だったらめちゃくちゃおもしろい。
と思いとりあえず右スワイプ。

とはいえ、口元を隠していたりぼやっとした写真ばかりで確信は持てない。
と思い、その人のインスタから確信に繋がるものがないかを探す。

すると数枚の写真ですぐに共通点が見つかった。


ちょっと長くなりそうなので、続きは後編で。

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