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課題はチャンス!地域のヒトを繋ぎ、未来へ向けてチャレンジし続ける宮崎県小林市<後編>

ふるさと納税を通じて地域をもっと元気にするために、地域で頑張るヒトの声を、ふるさとチョイススタッフとの対話を通してお伝えする、「みんなとチョイス」のnote。

このnoteは、地域のヒトを繋ぐ黒子となり、地域の個性を認める。ピンチをチャンスに!挑戦し続ける宮崎県小林市<前編>の続きです。

今回は、後編。2023年2月26日(日)に、東京都内で開催した、宮崎県小林市との、ファンミーティング当日を振り返ります。また、これから小林市が目指していきたい “まちの未来” について話している様子も、お届けします。

小林市の取り組みを体感するファンミーティング

規格外のサツマイモを使った、郷土料理キットの意見交換会

宮崎県小林市の、フードロス削減プロジェクト『コバヤシB印 (びーじるし)』。製造や生育過程などで生じた、味や品質に問題のない規格外品を活用し、ふるさと納税のお礼の品として、全国の人の手元に届ける取り組みです。

この『コバヤシB印 』をはじめとしたプロジェクトは、小林市にいる事業者や、ふるさと納税担当メンバーの士気を高める取り組みをし続け、小林市のふるさと納税を盛り上げようとする、一人の小林市職員のアツイ想いがあって、生まれたものです。

そして、その熱意が、昨年10月に開催された「ふるさとチョイスAWARD2022の、「チョイス自治体職員部門」で評価され、見事大賞を取りました。

「ふるさとチョイスAWARD」とは?
地域で頑張る「人」にスポットを当て、ふるさと納税の裏側で起きたストーリーや地域の人の熱い想いを表彰する年に一度のイベント。「チョイス自治体職員部門」とは、エントリーが可能な4部門のうち、まちのために頑張っている、ふるさと納税担当職員の熱い想いやその取り組みが評価される部門。

コバヤシB印 』は、どんどん勢いを増しています。現在は、規格外品のサツマイモを活用し、宮崎県西部の郷土料理である「ねったぼ」を楽しく作ることができる料理キットを、新しいお礼の品として開発中です。

今回のファンミーティングでは、この「ねったぼ」料理キットを、モニターとして体験!より魅力的なお礼の品にするための、意見交換会をおこないました。

もともとは、正月の餅つきで余った餅に、煮たサツマイモを入れて、つき上げたことから生まれた郷土料理。「ねったぼ」の由来と言われている、「練ったぼたもち」という文字通り、ボウルの中で、餅とサツマイモが一心同体になるように、練り上げていきます。

あとは丸めて、好きな調味料をつけて食べるだけ。シンプルな料理ですが、サツマイモの自然な甘さと柔らかさが、クセになる。地元の方は、おやつとして食べるとのこと。

「ねったぼ」づくりを体験し、盛り上がったところで、ファンミーティングは後半へ。この料理キットを、さらに魅力的なお礼の品にするために、意見交換会をおこないました。

この先は、前編に引き続き、小林市のふるさと納税担当職員と、「ふるさとチョイスAWARD」担当スタッフが、ファンミーティングを振り返りながら、地域の未来についてお話ししている様子をお届けします。

佐藤 友和さん
宮崎県小林市役所 総合政策部 地方創生課 プロモーショングループリーダー
宮崎県小林市出身。1999年に小林市役所に入庁。2014年〜2017年、2021年〜の、2回に渡り、ふるさと納税担当職員となる。シティプロモーションやふるさと納税のディレクションに従事。PR動画の企画等も手掛け、CM大賞等受賞。

村尾 明仁
ふるさとチョイス事業本部/ブランド企画チーム神奈川県横浜市出身。
2021年にトラストバンクに入社。主に、ふるさとチョイスのブランド開発を担当。ブランドの戦略構築やコンテンツ企画をおこない、ふるさとチョイスAWARDの運営も担う。

小林市の取り組みを体感するファンミーティング

「ねったぼ」料理キット開発の背景

村尾:今日、はじめて「ねったぼ」という、郷土料理を知りました。どんな背景で、ふるさと納税のお礼の品として、この料理キットを開発することになったのですか?

佐藤:これまで、ふるさと納税の新しい取り組みは、チームの中で僕が引っ張って進めることが多かったんです。<前編>でも話しましたが、僕が牽引しすぎると、この勢いが、あとに続いていかないことが反省としてあったので、若手のメンバーにもどんどん挑戦をしてもらいたくて。「郷土料理を絡めた、商品開発をしてみない?」と、若手メンバーに伝えました。

村尾:若手メンバーにも、小林市のふるさと納税に、勢いをつける取り組みを、体感して欲しかったわけですね。

佐藤:でも、みんな郷土料理の「ねったぼ」を作ったことがなかったみたいで(笑)。「まずは勉強だよ」ということで、チーム全員で挑戦しました。そして作るだけでなく、他の特産品を組み合わせた、“味変”のテストも行うなど、料理キットのアイデアを考えて、作って、試食して、届いた時を想像してみて…というところから、みんな楽しみながらも、真剣に向き合っていましたね。

村尾:すごく良い経験だと思います。小林市ふるさと納税担当の、金丸さんと谷川さんも、このファンミーティングの準備から当日の運営まで、すごく積極的な姿勢が印象的で。小林市というワンチームとして、皆さんから、この料理キットに向き合う熱量を、ヒシヒシと感じました。

佐藤:僕も、二人の姿から「挑戦するぞ」という気持ちを感じました。このファンミーティングに参加したことが、大きな成長につながったと思います。

ー 小林市ふるさと納税担当のお二人からもご感想をお聞きしました。

谷川:東京のど真ん中で、ふるさとの郷土料理を作るのはとても新鮮でしたが、とても貴重な経験でした。そして、この開発を任せてくれた、佐藤主幹の行動力とスピードを、本当に尊敬しています。私は、担当になってまだ数ヶ月ですが、ふるさと納税は、「寄付をいただいて、ただ品を送る」ということじゃないと、感じています。数ある自治体の中から、小林市を選んでいただく。そのご縁をきっかけに、「小林市っていいところだよね」「いつか行ってみたい」、最終的には「好きすぎて、移住しちゃいました!」みたいなところまで、関係性を築くきっかけになるといいな、と思っています。

金丸:参加者の皆さまが、この「ねったぼ」に興味を持ってくださり、真剣に意見交換する姿に、心を打たれました。僕は、佐藤主幹の仕事への姿勢や、地域への向き合い方を一番近くで見ていて、かっこいいと感じていますし、尊敬しています。ふるさと納税という制度を通して、小林市の魅力に触れていただいたり、ファンになっていただければ、これほど嬉しいことはない。地域の皆様のために、少しでも地域貢献できるよう、これからのまちのよりよい未来を考えながら日々の業務に取り組んでいきたいと思います。

さらに魅力的な、お礼の品にするための意見交換会

村尾:今日は、12名のふるさとチョイス会員に参加していただきましたが、意見交換会、かなり盛り上がりましたよね!僕も参加しましたが、メモが追いつきませんでした(笑)

佐藤:いや、本当に!正直最初は、意見も限定的になるのかな?と思っていた部分はあったのですが、やってみたらすごい数のアイデアや意見をいただいて。僕らも勉強になったし、何より、一緒の時間を過ごすことが、楽しかったです。

村尾:リアルの場っていいですよね。このファンミーティングも、みんなが楽しい(Fun)ことを目指していて、その空気感を感じていただけたかなと思います。

佐藤:『つくって楽しい・難しいポイント』、『「ねったぼ」の食べ合わせアイデア』、そして、『実際にお礼の品として届く時の形態』の3つについて、今日は意見交換が出来ました。目から鱗のようなアイデアがたくさんあったり、実際の寄付者目線でのご意見もあって、参考になることばかりでした。

村尾:お礼の品を選んだり、受け取る側目線の意見が、たくさん聞けましたよね。ぜひ事業者の皆さんにも、フィードバックしていただきたいです。あと何より、今日集まった方々に、「ねったぼ」という言葉を覚えて帰ってもらえたことは、間違いないですね(笑)

小林市が考えるこれからの”まちの未来”

地域の人と人とを繋ぎ、地域の人が輝けるフィールドをつくる

村尾:佐藤さんと話していると、佐藤さんの熱量がエンジンとなって、ふるさと納税担当メンバーや、事業者さんの気持ちが動き、まちに変化を生むことにつながっているのかな?と感じました。

佐藤:ありがたいことに、そう言ってくれる事業者さんもいます。でもやっぱり、僕ひとりが地域の未来をつくるわけじゃない、というのは強く思っていて、みんなと一緒に、地域のあるべき形を探していきたい。

村尾:「ふるさとチョイスAWARD2022」で大賞を取られた際も、佐藤さんの「地域の個性を伸ばす」という言葉が印象的でした。

佐藤:地域の発信をするときって、どうしても地域の良いところだけが表に出てしまいがち。でも、もちろんネガティブな部分もある。それら全てを、”地域の個性”として、「小林市ってこんなところ」というのを、まずは、市民の方に、自信を持って発信してもらうような、そんな取り組みをしていきたいんです。

村尾:「自分のまちには、何もない」という人もいますよね。そんな中で、地域にあるポテンシャルも、課題も、どっちも地域の魅力であると受け止めて、発信されている佐藤さんの姿を見ると、僕自身も、ハッと気付かされる部分があります。

佐藤:”地域の個性”を認めて、大切にし、活かすこと。そして地域に住む人と一緒になり、その価値を最大化するように意識することで、色々なものが見えてくると思います。だから僕は、”黒子”になって、地域の人と人を繋ぐような仕掛けをしていきたい!

村尾:佐藤さんのスタンスとして、ふるさと納税で、地域の未来に何を残していくのか?という、その先のことを考えている。それって、地域のみんながどんな状態になったらいいのか?という、”ヒト”のことを想ってるからできることだと思います。

佐藤:“ヒトのことを想っている”ってすごく嬉しい言葉です。自分のことだけじゃなくて、みんなが当事者意識を持って、みんながHAPPYになれることを共有しながら、地域の未来を目指していきたいですね。自分が地域を創るのではなく、地域の人と人とを繋ぎ、地域の人が輝けるフィールドをつくることで、地域は創られていくと、考えています。


小林市の職員と、ふるさとチョイスAWARD担当スタッフがお話しした様子を、前編・後編と分けてお届けしました。

地域の事業者、ふるさと納税担当メンバーと一体になり、小林市のふるさと納税を盛り上げ、地域の未来をみんなと創っていく。

そう語る、佐藤さんのアツい言葉と笑顔の裏側に、さらなる高みを目指して、小林市の”個性”を磨き続けていく、という強い覚悟を感じました。

お礼の品だけに注目されがちな、ふるさと納税。ですが、そこには、地域で頑張る自治体職員や事業者・生産者という、”ヒト”の存在があります。

ふるさとチョイスAWARD」は、そんな地域で頑張る”ヒト”にスポットを当てるイベントとして、大切に開催し続けてきました。

このnoteを通じて、ふるさと納税に関わる”ヒト”の想いや存在を、知っていただけたなら、嬉しいです。


宮崎県小林市をふるさと納税で応援

▼今回開発した、「ねったぼ」料理キット

▼最新情報


「みんなとチョイス」とは?

私たちは、ふるさと納税ポータルサイトを運営している「ふるさとチョイス」です。私たちは、寄付者の想いを地域に届け、地域の変化を寄付者に発信しています。
その活動の一つである「みんなとチョイス」では、地域で活動するヒトの想いに触れ、地域の魅力や課題についてみんなと一緒に考えるファンミーティングなどを行いながら、持続可能な地域の未来をいっしょに考える場をつくっています。
そして、ふるさと納税を通じて地域をもっと元気にするために頑張るヒトの声を、もっとたくさんの方と共有したいと思い、このnoteで、ふるさとチョイススタッフとの対話を通してお伝えしています。


そして4月は、佐賀県唐津市と「唐津市の椿油をつかったコスメづくりを体験しよう」というテーマで開催が決定!

椿油をつかい、好きな香りを混ぜたオリジナルバームを作ります。

下記から、ご参加をお待ちしております。

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