【学習記】案外身近な市議会議員:で、いくらもらってんの?
タイトルから下衆な話で申し訳ありません。
が・・・!
先日、夫と興味深い話をしたので記録です。
まもなく市議会議員選挙
私も受動的有権者
私が住んでいる秦野市では、8月27日(日)に市議会議員選挙があります。
去年は市長選挙で、高橋昌和市長が2期目当選を果たしました。
と、偉そうに書いていますが、私日本語教師なのに日本の政治の話題って全然自信無いんです…
子どもの頃から「社会科」が苦手。高校の「公民」もボヤーっと受験勉強だけ。
夫も同様で、政党がどんな政策を目指しているとか、どんなことが今議論になっているとか、普段はもう全くインプットが無いに等しいです!(←堂々とするな)
でも、なんとなく「選挙は行かないといけない」「もらった権利は使わなにゃ損損」という感覚があるので、選挙のあるちょっと前から付け焼刃の勉強をして毎回投票には行っていたのでした。
今回の選挙で感じた違和感
そんな私でも、選挙の時期になるとワクワクするものがあります。
それが、候補者ポスターの大きな掲示板です。
選挙が近くなると、初めは1~2枚だったのが徐々に増えていき、その時の立候補者がまるで集合写真のように集まってくるのです。
「ははー。今回の選挙ってこんな人たちが出るんだ~」
「お、今回は女性が3人も出てる!」
「今年は若い人増えたな~」
「このおじいさんいつも出てる~」←失礼
こんな感じで眺めながら、人相でピピンときた何人かについて調べ始めたりしていたのです。
でも・・・
今年の選挙は残すところあと2週間なのに、1枚もポスターが貼られていないんです…!(2023年8月12日現在、主に北地区、本町地区)
夫に思わず「なんでポスターあそこに貼らないのかな?」と聞いたのが始まりでした。
選挙ってお金がかかるから
ここからはあくまでも予想なので、ぜひみなさんもコメント欄に思うことを書いていただきたいです。
まず、私たちはポスターを貼らない理由について考えてみました。
「まだ時期じゃないとか?」←市の規定では告示日からできる
「興味もつ人少ないんじゃない?」←でもいつも家のフェンスとかには貼ってある
あんまり思いつきませんでしたが、結論として「お金かかるからじゃん?」ということになりました。
変わってきた選挙活動
かつて私が子ども・学生だった頃は「議員さんはお金持ち」「議員さんは偉い人がなるもの」と思い込んでいました。
大人たちもそうだったんじゃないかなと思います。
でも、いつだったか…結婚してからの印象なので2017~2019年頃だと思うのですが、若い知事や議員さんが増えてきたな~という頃、「我々も声をあげるぞ!」と様々な人が立候補したな~という選挙があったのです。
その中で私が一番印象的だったのが、「お金をかけずに選挙活動をします」と公言して、選挙ポスターは手書きだったか、選挙カーも使わず、自らの力で選挙活動をしていた男性でした。
確か、その選挙の直前に相当な金額をかけて選挙活動をしていた政治家さんがスキャンダルになり、「あいつらあんなに金かけて選挙活動していたのか!」「うるさい選挙カーのためにあんな大金を使うなんて!」という市民・国民の怒りの声が上がっていた頃だったように思います。
その人は落選してしまったと記憶しているのですが、あれ以来、日本での選挙の在り方についてSNSやニュース番組で議論が起こるようになり、選挙カーを使わない選挙活動や、より市民に近い立場の人(というかむしろ市民その人)が増えてきたと記憶しています。
そもそも選挙に必要なお金って?
選挙立候補.comというホームページによると、選挙にかかるお金にどんなものがあるかというと下記のようなものがあるそうです。
供託金:真剣に立候補する意志を見せるための預り金のようなもの。法務局が預かる。
人件費:事務作業をする人に払うお金。
家屋費:選挙事務所にかかるお金。
通信費:電話、FAX、はがき。
印刷費:はがき、ポスター、名刺などの印刷代。
広告費:選挙カー、新聞広告、看板などの設置。
文具費:名前の通り。
食糧費:弁当、お茶請け。
宿泊費:スタッフが宿泊を要した場合。
雑費:そのほか諸々。
「へええええええええええ」(私)
この供託金ってやつがそもそも金額に開きがあり、小さな町の町議会議員さんで15万円、国会議員ともなると最大600万円も払うそう。
(ちなみに秦野市の場合は議員さんで30万円、市長さんで100万円。そこそこの覚悟がいる。)
でも、言ってみれば固定費はこれだけ。
あとは変動費なので、やり方次第、規模次第で高額にもなればほぼDIYできちゃったりもできるってことみたいです。
となると、広告費節約って大事だよなーと。
今電気代もガソリン代も高くなってるしねーと。
市議会議員は草鞋を複数履いている?
話題はそれますが、ここで先日私が松本市に行った時に見た市議会議員さんの話になりました。
若くして市議会議員兼、カフェのオーナーをしている方で、その日たまたまそのカフェに立ち寄ったところ、ご本人がエプロンつけて接客に入っていたのでした。
(オーダー時は、何か忙しそうにスタッフさんに言付けをしてどこかへ出かけたのですが、用事が住んで戻ってきてカフェで仕事をしているようでした)
その時、「市議会議員も、自分でお給仕することなんてあるんだねー」なんて話になったんだよ~と夫に話すと、夫は「そりゃそうでしょ。市議会議員って案外薄給らしいよ」というのです。
そのカフェのオーナーさんは「薄給だからカフェをしている」という感じでは全くなかったので、きっとご自身のライフワークなのかなと思うのですが、「ま~さか~」と思いつつ秦野市も市議会議員の給与は公開しているので確認してみることにしました。
秦野市の市議会議員の給与額
これを見てどう思うかは人それぞれだと思うのですが、「共働き、子ども2人、30代前半」の私はこれを見て言ったのは、「え、それしかもらってないの!?意外!」でした。
いや、ボーナスとかもあるんだろうけどさ(私は年棒制で無いから羨ましいけどさ)、勝手なイメージで普通の議員さんでも100万弱はもらってると思ってました。知らないって怖い。
月額44万円で、もしその議員さんの家族が例えば専業主婦(夫)で、子どもが2人いて、なんて感じだったら間違いなく生活めっちゃ苦しいです。
こりゃ議員以外に仕事してないとやってられんです。
しかも、この人たちも漏れなく税金払って暮らしてる。ってことは、手取りはもっと減ってるはず…
(私)「これって、よく『お前ら税金でメシ食ってるくせに!』とかクレーム言ってるのあるけど、超お門違いなクレームじゃない?」
(夫)「あ~そうね。それなら、人が買い物した金でメシ食ってる会社の役員とかどうなるんだろうね(笑)」
繰り返しますが、知らないって怖い。
まっとうなお金をもらって、まっとうな責任を果たしているだけなのに。
なんなら、もしかしたらボランティア的な働き方になっている部分もあるかもしれないのに。
住んでいる町のため、市民のため、みんなが幸せになれたらいいな~って、顔さらして働いてるのに。
(夫)「だからさ、市議会議員とか、結構その辺の商店街のおじちゃんだったりするよ。秦野はどうかしらないけどさ」
令和の選挙活動
それじゃあ、やっぱり選挙活動費ってガバガバつかえるもんじゃないね、という話に。
ある立候補者さんは、YoutubeのCMを使って宣伝しているのを目にしました。アイドルのMVとか、おもちゃの宣伝とかのテンションで見流していたのでめっちゃ驚きました。
SNSを使うのも、もう当然のように行われていますね。
ポスター貼るよりも継続的で、より身近なコンテンツとして発信できる。
Twittter(X)だけではもはや生き残れないでしょうね…。
SNSも多様化しているので、カバー範囲が人によって大きく違うから、リーチ数を増やしたいなら自分もあちこちに手を出す必要がある。
インスタとかやってる人は私生活も垣間見えたりして、より親近感が湧くような演出もされていますね。(じゃなくて素だったらごめんなさい)
それから気になるのは、「本人」というオレンジの襷をかけただけで信号の下に立ってるおじさん…(笑)
朝、息子たちを保育園に送る道中に立っているのですが、毎回「で、あんただれーーーー!!!笑」と叫んでしまいます(笑)
長男もさすがに、「あのおじさん、何してる人ー?いつもいるねー」と言っていました。顔さえ覚えればおじさんの作戦勝ちです(名前調べろw)
選挙活動の形、今後も観察のし甲斐がありそうです。
目下の興味は、誰のポスターが1番に掲示板に貼りだされるのか…
はたまた、最後まで誰も貼りださないのか…
もはやチキンレースみたいな心境です(笑)
おわりに
さて、ここまで読んでくださった方の中に、私と同じように「選挙って、政治って、よくわかんない」って思ってる方はどれくらいいるでしょうか。
その人たちにとって、「あ、なんかちょっと興味湧いたかも」と思っていただけるような内容になっていたら嬉しいです。
私はちょっと興味湧きました。
だってお金の話が出たら、急に身近な感じがしてしまって…
議員さんって、昔思ってたみたいな地元の盟主とか、お金持ちの偉そうなおじさんたちの集団じゃなかったんだって。
案外自分と似たような生活をしてて、案外ベルクとかで買い物したりしちゃってんじゃないかなって。
同じような市民の誰かが、我々の秦野を少しでもよくしようって、ただでさえ自分の生活もあるのに顔さらして声をかけてくれてるんだ、って思ったら興味を持たずにはいられませんでした。
秦野市内では、投票率をあげよう、もっとみんなで秦野の政治に関心を持とう、と活動をしている人やコミュニティもあるようです。
(私の知っている範囲では、はだのCommonさんやそこに繋がりのあるコミュニティさんたちで講演会?を開いたりしていました。)
秦野市民のみなさんはもちろん、今月選挙のある自治体のみなさま、どんな形でもいいのでちょっとでも興味を持ったら、ちょっとだけでも調べものして1票だけ入れに行っちゃいましょ。
(「そう言っても誰に入れてよいやら…」ってなったら、とりあえず気に入った人相の人を探してみましょ。なんかやってくれそうな人。この人自分と雰囲気合うな~って人。イケメン・美女じゃないですよ。応援したい気持ちが大事。)
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