見出し画像

歴史を学ぶ意味

こんにちは。みのりminolyです。

今回は、オーディオブックで聴いた深井龍之介氏の「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考」の感想を書きます。

歴史は暗記ではない


「歴史」は、中学校・高校の「歴史」の授業や受験では、
年号や人物の名前、出来事を一生懸命覚えることに主眼が置かれがちでした。
そのため、多くの学生は、歴史を好きな科目とは感じず、暗記が大変な科目という認識が一般的なのではないでしょうか?

しかし、この本では、歴史を学ぶ目的が、「自分をメタ認知するため」であると述べられています。
つまり、歴史を学ぶことで、過去の出来事や人物の影響を理解し、それを通じて自分自身の位置や状況を把握し、自己理解を深めるのです。

歴史は、単なる事実の羅列ではなく、人間の行動や選択、社会の変遷を通じて人間性や社会の仕組みを理解する手段となります。
そのため、歴史を学ぶことは単なる暗記作業ではなく、自己を知り、他者や社会とのかかわりを理解する重要な過程となります。


歴史を学ぶとメタ認知できるのか?


歴史を学ぶことで、私たちが現在の位置に至るまでに、どんな問題が発生し、それがどのように解決してきたのかを知ることができます。

例えば、私の専門である「作業療法」では、精神科の患者さんも、身体障害を持つ患者さんと同様に作業療法を受けます。
そこは、「理学療法」と異なる特徴です。

作業療法のルーツの一つは、精神疾患の患者さんが、何か作業に没頭することで、症状が軽減されることが観察されたことです。
そのため、今でも、その考え方は作業療法の中心の一つであり、精神科の患者さんを対象とするのです。

歴史を知ることは、現在の状況だけでなく、物事を俯瞰的に見るためには欠かせません。
今やっていることのルーツや理由を歴史に追い求めることができます。


自分の悩みの解決に役立つ


本の中では、今抱える問題の解決につながるとも述べられています。
これ以前に私は考えたことがなかった視点でした。

メタ認知を通して、悩みや問題は先人たちがさまざまな方法で解決してきたということを知ることがで切るかもしれません。
広い視野を持つことで、その悩みが些細なことに思えてくるのかもしれません。
直接その解決策につながるヒントが得られるのかもしれません。

悩んでいるときに、視野が狭くなることがあります。
逆に言えば、「歴史」を知ることで、視野を広げ、悩みに対する新しいアプローチや理解ができるのではないかと思います。

この本を読んで、学生時代に暗記だけで歴史を学んでいた経験を振り返りました。
暗記だけで歴史をつまらなく感じていた学生時代に読みたかったなと感じました。
学生時代は悩みも多かったでしょうし、この視点で歴史を学べたらまた違った意味で充実感を得られたかもしれません。


最後までお読みいただきありがとうございました。
「スキ」を押していただけると、今後の励みになります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?