その記憶は曖昧で、混濁こんだくした色
その日は晴れやかで、澄み落ちた色
その姿は華やかで、眩しく病んだ色
その思いは儚げで、虚い響く色

細い糸はこの世の理ことわりを紡つむぎ
生を慈いつくしむ祈りを綴つづる
思い女びとは故この世の術 すべを開き
死を悼いたむ悲しみを刻む

どうして…
眠れる君は優しく微笑んで
どうして…
生きてるボクは苦しく争って
どうして…
去り逝く君はここに居ない
どうして…
とどまるボクはそこに居ない


自然の摂理だとか知ったことか
当然の倫理だとか押し付けるな
原理原則を強いるのなら
ボクの心理を邪魔するな

その手はこの世の生を離れ
冷たくボクの手を拒む
禁忌きんきに触れた罰とともに
君との誓いを天にたつ

贖罪しょくざいなら喜んで受け入れよう
君色の無い世界に興味はない
神々の慈悲に感謝して
君を抱えて歩くバージンロード

断罪にこの身を捧げる結婚式
ゾンビ化した御身おんみは日に焼かれ
永遠とわに共に消えゆくとも
結ぶ指には2つの輪廻りんねを遺して

どうか
この指輪が重なる様に
神の祝福があらんことを

（393文字）

この記事はたらはかにさんの企画に参画しています。今週のお題は『結婚式ゾンビ』💒🧟‍♀️💍

田原にかさんのページはコチラから⬇️

今週のお題は難しかった😅
ジャンルが微妙なのはご愛嬌でお願いしますm(_ _)m