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先生

世の中には、素晴らしい職業がたくさんある。

小学校の先生、
も私にとって特別なひとつ。

かわいい宇宙人のような小1から、
自分より腕力のありそうな小6までみるのですよ、信じられない。
もう大変すぎるでしょ、
尊敬します。

私は、小1、5、6の担任の先生が同じだった。とってもきれいな字を書く、面白い先生。
大好きだった。

物騒なことがあまりない町だったからか、
世代によるものか、微妙なところだが、
覚えているかぎり、先生からの注意はこんなものばかり。

ある子がアオダイショウに噛まれたとき。
「知らないヘビに、触ってはダメ。ヘビも怖いからね。」

ある子が犬に噛まれたとき。
「知っている犬にも、いきなり触ってはダメ。犬も機嫌があるからね。」

理科の授業に自腹で買ってきた大きな魚を、部位の説明をしながらさばいてくれたのも、この先生。

―――

農場育ちの人や、
生まれたときから犬と育った人には、
花粉症やアレルギーが少ないという。

空気清浄機の性能がどんなに上がっても、アレルギーの人は少なくならない。

最近はアレルギー持ちの方が多いですね。
ひと昔前も、注目されなかっただけで結構いらしたのでは、と個人的には思う。

ただ、除菌、抗菌などをはじめ、清潔で汚れないことを、
“良いこと”としすぎていないかな、とも感じます。


私も、10歳前後から花粉症。一番ひどかったのは小中学校のときだった。
今も通年、鼻が(も?)おかしいのだが、うさぎが来たからといってひどくなっていない。

そう、私の家には放し飼いうさぎ、ルーナがいる。
家中に、
牧草の粉や、ルーナの毛や、うんちの粉(うさぎの糞はほろりと崩れる)が舞っていると思う。

牧草をいじると少し苦しいような気が始めはしたし、
換毛期(毛が生え変わる年2回のイベント)はちょっとかゆいような気もする。
動物アレルギーがないためだろうが、その程度だ。

―――

ルーナと暮らし始めて、
うさぎを“羽”で数える理由が分かった。
飛ぶように走る。

小鳥を素手で触ってみれば、
その軽さとふわふわの羽に感動する。

そして納得する。
飛ぶために適した体、だと。

うさぎがとても骨折しやすいのは、
素早く逃げるために、骨がスカスカだから。
鳥も骨がスカスカだし、
丸のみするので、歯もない。

生態系の下にいる小さな体の彼らは、
弱くて、いつも食べられてしまっているかわいそうな印象を持ちがちだ。
映像にもそういったものは多い。

実際のところは、うさぎが捕まる確率は非常に低いし、
小鳥を捕まえるのも大変なこと。

生き物は、生き抜くのによい体にできている。

ヒトだってそう。
紫外線の強い地域の人は、肌を守るためにメラニンが多く、色は濃い。

長い年月をかけ進化して、獲得したすばらしい特徴。
そこに偏見が生まれてしまうのは、悲しいことだと思う。

===


昔から存在するということは、自然界に必要な証だ。

どんな見た目でも、
どんなものを食べていても、
いるべきだからそこにいて、
いるべき姿でいる。

自然は、そして生き様で教えてくれる彼らは、
最も偉大な先生だと、私は思っている。


※このあとは、土壌生物が苦手な方は、よい気分はしないと思います。
虫などの写真はないですので、興味のある方はお付き合いいただけると嬉しいです。

ピーター・ラビットが
持っているのは、ラディッシュ♫(右は人参の間引き菜)


段ボールコンポストを始めてから、1年以上が経った。
コンポストを始めた理由は、ルーナのうんちがあまりにきれいなので、これを捨てるのはもったいないと思ったから(しかもゴミ袋は有料だし、かさがすごいの)。


結果をお伝えしましょう。
第一に、うさぎの糞は最強だ。ほぼ牧草の塊のため、大きさが小さくなる程度で、1年そこらでは全然なくならない。

潰して粉にしてから入れればよいのだろうが、毎日それをやるのは面倒で、食べ残した牧草と一緒に、ぽいぽい段ボールに入れてる。
「きれいなうんちで、えらいよ、えらいよ」
と毎日褒めるので、本人も張り切っている。

第二に、うさぎの主食である牧草も最強だ。
ほぼ変わらぬ姿かたちで、いつまでも段ボールの中に居座っている。
植物たちの寒さ・日よけ対策(マルチング)として使ったりもするけれど、そんな程度では消費しきれないほど、毎日出るのです。

この最強な二つで、160サイズ(超特大)の段ボールが3つ埋まっている。

うさぎの糞は、よい堆肥になるだけでなく、そのままでも肥料になるそう。
ほしい方は、どうぞ取りにいらしてください♪


今は気温が低いこともあり、全然分解も進まず、定期的に米ぬかを混ぜています。


始めはもっと小さな段ボールで、糸ミミズちゃんを入れていた。
ミミズ(や虫など)の力を借りるときは、米ぬかはNG。
米ぬかは熱を出すので、小さな体にはこたえるみたい。

私がやってしまった失敗は、湿度の管理。
ミミズたちはコーヒーかすが好き。
ある日、しっかり乾かさずに、わりと量も入れたときがあった。
段ボール内の湿度が、急にぐっと上がってしまった。

結果ミミズたちの脱走が起こり、当時は室内に置いていたので、廊下をミミズが移動するということに。
あら、と思いながらつまんで戻していたのですが(苦手な方、ごめんなさいね)、
数匹続いたので、はっ、と気がついた。

段ボールは二重にしてあった。その隙間に落ち、干からびて(私の予想だと、段ボールに水分取られてカピカピに)死んでしまった子が多かった。
逃げ出す元気もなかった子は、土の中で消滅してしまったのだと思う。探してもいない。
悪いことをしてしまった。

小さい環境は注意が必要と知っていたのに。私の一回の注意不足で、こんなにたくさん死んでしまって…。


道路にミミズが出ていたりするのも、湿度のためです。
土が雨などでぐしょぐしょになり耐えられないとき、救いを求めて出てくる。
うまく少しマシな環境に移れればよいのだが、
運が悪いと、道路の上で潰されてしまったり、力尽きたり、干からびてしまう。

見たことはないのですが、
モグラが近づいてくると、その辺りのミミズが次々に、土からぴょんぴょん出てくるそうです。
上も上で危険じゃない?
と思うのですが、ミミズたちにとって一番怖いのは、モグラなのだそうです。


次にミミズたちの力を借りるときは、水に濡れない、日の当たらない場所で、かつ
まわりが全てコンクリートでないところに置きたいと思ってる。
脱走したときのために。

―――

茶葉以外の生ゴミはほぼゼロですが、それでもたまにバナナの皮など出ます。
ある日、バナナの皮をめくったら、ミルワームがびっしり。
たいていのことには驚かない私でさえ、一瞬固まりましたが、ふと思いました。

“なくすためにコンポストしているんだよね?
なくなるっていうことは、こういうことだよね?”

そして、調べました。
「アメリカミズアブ」の幼虫。
コンポストをする人たちにとっては、喜ぶべき状況だそう。

まさか自分が、ミルワームの大発生を歓迎することになるとは。
おかげさまで、“バナナの皮は”、猛スピードで消え去った。

苦手な方は、検索などしない方がよいと思いますので、簡単にご説明を。
「アメリカミズアブ」は、アブの一種。
幼虫のときは、遠目ではミルワームのような感じ。
成虫は、口を持たず、感染源になることもありません。

見たことがあると思ったら、ニワトリにたんぱく源としてよく与えられているよう。
近年は、昆虫食(幼虫)としても注目されているそうだ。
生ゴミや排泄物を食べてくれる上、ものすごい勢いで増える。


汚い、と思いますか

生きることで、生きることを教えてくれる彼らを。

自然ってよくできているなぁと感心してしまう、
ゆとり世代の私です。
シロアリを入れるわけにはいかないので、ゆっくり気長に待ちたいと思います。

2024.3.24 / 25






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