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【読書 #17】万城目学 「バベル九朔」

こんばんは☺︎
mint(みんと)です。

今回は久しぶりの読書記録。
万城目ワールドに浸ってきました。

◯◯◯

もし今好きな作家は?と聞かれたら、
原田マハと森見登美彦と万城目学をあげます。

あの独特な万城目ワールドが好きです。

初めて読んだ万城目学さんの作品は「プリンセス・トヨトミ」。
万城目さんにしか書けない世界観に惹かれて「鹿男あをによし」を続けて読み、この発想はどこから生まれるんだと気になってエッセイ「ザ・万字固め」を読んで笑ったりもしました。

そんな中読んだ「バベル九朔」も、はじめはちょっと不思議な日常物語かくらいに思っていましたが、読み進めるほどなかなかクセ強な作品でした。

俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。
巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の“カラス女”が付け回す。
ビル内のテナントに逃げ込んだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚めるー
外には何故か遥か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。
「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?

「バベル九朔」あらすじ

主人公は売れない作家。
どれだけ原稿を書いても、周りからはお金になる仕事をしろだとか、早く諦めろ無駄だと言われ、悔しさを感じながらも、ビルの管理人の仕事を兼業しながら毎日生きています。

何者かになろうと足掻くけど、そんなに簡単に上手くいかないんですね。

私も社会人になってから時々、自分の毎日の暮らしに何の意味があるのかとふと考えたりします。
毎朝決まった時間に起きて、めざましテレビが終わるころにバタバタと家を出て、それなりに仕事して帰って寝る。
そんなに刺激的なことはやってきません。

社会人って終わりがないじゃないですか。
これまではある一定の時が経つと区切りがあった。

学校へ入学したり、卒業したりするから、それまでにどうしようとかそんなマインドで行動していたから、頑張った先のゴールが「卒業すること」にできていました。

でも働きはじめると、そんなゴールはやってこない。
だから毎日同じような暮らしを続けることに何か意味はあるのか。
ちょっと虚しくなったりします。

それでも生きていかないといけないので、いつかちょっとだけなりたい自分になれたと思える日のために、そのために貯金をしているんだと思って今日も朝8時に家をでるわけです。

◯◯◯

今回は読書感想文にもならない、ただの独り言でした。
まあそんな時もあります。

【今日のカバー写真】

先日、TXTのライブを見に行ってきました。
前回行ったときも思ったのですが、アイドルのライブって曲を楽しむというより、その人たちのパフォーマンスを応援しにいくみたいな感覚の方が近くて。

彼らが今後も楽しく続けられるよう応援しにいくみたいな。

きっと彼らだってこんな毎日は無駄だと思ったことだってあったんじゃないかと思うんですよね。

いつデビューできるのかもわからない練習生の期間を経て、やっとデビューして、それからも毎日歌やダンスの練習をして、このアイドル競争社会の中で上を目指さないといけません。
時にはちょっとしたことで、外野からあることないこと言われて、精神的な圧力だってあるでしょう。

それなのにわざわざ日本にまできてライブをしてくれて、笑顔で歌って踊って、しまいには日本語でMCまでするから、あーそれはそれは大変な努力をしてきているんじゃないかな、と。
しょうもないファンの想像ですが。

それが同年代だと言うんですからもうただただ尊敬します。

彼らが今後も楽しく元気で活動できることを切に願います。
合掌。

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