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断片小説(1)気が滞ってる部屋の中でアイデアはうまれるのか?

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨


#お金について考える
#そうじ力
#舛田光洋
#ノンタン  

火曜日です。みなさんはもうお仕事に向かっているのでしょうか?


それとも朝食を召しあがっているのでしょうか。

今日はサクッとよめる断片小説を作ってみました。


いつも前向きな小説作ろうかなーっておもいながらそうでもないぞ。


おい???って感じなのを作ってしまいます。

今日の私どんな断片してるのでしょうか。

断片小説いきます。

用意!


スタート。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨



散らかってく部屋の中でアイデアは生まれるのか?




「 お母さんの部屋すごいね。暴れ馬が走ったみたい。 」


樹里がひょっこり部屋に入ってきて言った。

12月に入ったある日曜日。



昼も過ぎたというのにこの家の家族は
全員パジャマだった。


「 ねえ、あたしの定規しらない?
透明のやつ…。」


そういいながら樹里が部屋にやってきた。


樹里の母親はメルカリで物を売る時、彼女に定規を貸してもらう。


奈美子はすっとんきょんな顔をして答えた。



「 え、しらないわ。でも、お母さんの部屋探したらでてくるかも。」



そう無責任なことをいわれて樹里が奈美子の部屋に入って思わず口走ってしまった言葉がそれだった。

(ほんと散らかってる。きたな。)

汚い部屋で母は逃避行

『 暴れ馬 』


ウマ…馬🐎…暴れたウマ


お母さんは女性として


ダメダメ女!


と子供に烙印を押されたのか?

自分勝手に解釈し奈美子はティファールポットのようににヒューっと、
声高らかに湯気をたてた。

「 うるさい!。そんなのわかってるって。」

( わかってる!)

💥💥💥💥💥💥💥💥💥💥💥💥💥

奈美子は壁の一点を見つめた。
🥝🥝🥝🥝🥝🥝🥝🥝🥝🥝🥝🥝

その壁には
奈美子が大好きな
あこがれの女性🩷川原さんとの
ツーショット写真が飾ってあった。✨✨✨✨✨✨✨


( 川原さんがこの部屋みたら後ずさりするよね…😓。)



川原さん💕



昔、
樹里がまだ小さかったころ、彼女をねかしつけるために、


彼女ははこんな絵本を読み聞かせていた。



『ノンタン ぱっぱらぱらし 』



「 樹里ほら、見てノンタン!ぱっぱらぱらしだよ。樹里ちゃんはちゃんとかたづけできます。」
本を読み終わると樹里は「ノンタン、パッパラ~✨」といっていた。


しかし、今や奈美子がパッパラ~😵‍💫だった。




( メイドさんが4人ぐらいいたらぁ・・・)
奈美子は片付けるかわりにしょうもない幻想を抱いた🥲。


現実、ありとあらゆる物が
ひっくりかえしたかのように
散乱していた。


いままでの奈美子だったら
こんな風に散らかしていなかった。
ある程度汚くなってきたら
ちゃんと片付けていた。


部屋の中に生花を飾って


ほんとにそんなころあったのか?


友人がきてお茶をもてなしていた。

今でさえ、ゴキブリは来たことがない。

だから汚いわけではない。…ただ
乱雑なだけなのだ。

最近やることが増えてしまい、
奈美子は
掃除をないがしろにした結果が
これだった。


しかし、床の隅には髪の毛とホコリ
が冬椿の亡霊のように
ひっそりと渦巻いて綿化していた。👾👾👾👾

( ルンバがいたらこれちゃんと
四隅の毛でお掃除してくれてるらしい。
でも床の物も片さないとだめなのよね・・・。)

奈美子はカブトガニそっくりのルンバを思い出した。



似てるか??

机の上も色々な物が散乱していた。
11月のレシートの山
3月に医者から処方された目薬
意味不明の言葉が連なるノート。
期限切れの日本航空株主割引券…


そしてもう一つが、最近コンビニにおいてあった
クリスマスケーキのパンフレットだ。

いよいよ、
片付けようかなと思ったさなか思わず、
彼女はそのパンフレットに目がいってしまった。

🎂🎂🎂🎂🎂✨✨✨✨✨✨✨✨✨




外側はシンプル中は・・・

妄想の味を求めて

そのパンフレットは表紙から数ページ目で
折れ曲がっていた。
🍒🍒🍒🍒🍒🍒🍒🍒🍒
永徳屋シェフが作る
ダークチェリーがのったフォレノワール4380円
🍒🍒🍒🍒🍒🍒🍒🍒🍒
「 はぁ、美味しそう。だわ。」

奈美子は毎年
ケーキのパンフレットをスーパーや
コンビニでとってくる。

そして
ケーキのデザインを見ては
ただただ
うっとりするのだ。
買うわけではないのだ。

丸い形の上のデコレーションが
夢見ごこちな世界を描いている。
愛と夢に溢れたケーキたち。
🎂🎂🎂✨✨✨🎄🎄🎄🎄🎄


そして彼女は一人しずかに


そこに写っているシンプルな
フォレノワールを凝視し始めた。✨✨✨✨✨✨✨✨🎂🎂🎂

黒いココア色のシンプルな生地の上の
そのクリームにはバニラ
のビーンズの粒粒が見えていた。
その上にダークチェリーと削りたてと
思われるチョコレートが鎮座している。

このケーキ美味しそう。。


飢えと戦う気持ちとはそうゆうものなのか。
それはこんな気分なのか・・・
奈美子はマッチ売りの少女になった気分だった。

う、うまそうだな。

そのケーキを凝視すると吸い込まれていく。

ホントに…食べたい。


サンタクロースなど子供が喜びそうなものはない。
そのフォルムは大人の黒のシルクドレスようだった。
なぜか意味もなく岡田真澄と踊る高岡早紀のマドラスのCMの音楽が彼女の頭の中を駆け巡った。


そして、そっと人差し指を
パンフレットの中のケーキに近づけた。


指先をクリームの部分に押し当て
バニラクリームをすくう動作をしてみた。
ゆっくりとゆっくりとしずかに、 
自分の唇に押し当てた。

「 う、う 」

奈美子は音にもならない小さな声を人知れず漏らした。

もし、この場面を娘が知ったら

「 マジ、うちのお母さんまでやば・・・。」
と友達にラインを打たれてたことだろう。


( 美味しい。 )

奈美子には想像でバニラの味を感じていた。

鼻の下を伸ばしてウサギのような
顔をした。

だれにもしらない私。



ホワイトチョコの香りが鼻をくすぐる。

平面の画像から本物の味を味わう


誰に何を言われようが、
奈美子はある訓練を自分に課してる最中だった。

あぁ、美味しい。味はしてないのだが、
奈美子は想像したのだった。
今まで食べた味を思い出して


紙の媒体に書かれた食べ物を
まるで食べてるかのような能力

この能力が備わればきっと
痩せれるに違いない。
たとえ、
世界戦争になろうとも
私は生きていける。



わけのわからない
根拠のない
自信が彼女の中を
駆け巡った。



クリスマスになんてだまされちゃだめよ。
12月は毎年恒例の
ケーキ祭りなんだから。

だって
一切れだったら
500円で食べれる。
奈美子は冷静に考えた。


3人家族なら1500円で済むではないか。
貧困マインドが発令した。

クリスマスケーキを買う余裕はないの。

そういいながら
コーヒーでも飲もう。と
奈美子はリビングに戻った。

我慢。
🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰

禁欲の欲求不満に陥ったためか、
食器棚の中から
昨日スーパーで買った
ジャイアントコーンを見つけた。
アイスではなく、本物の大きな粒のコーンを揚げたものだった。
彼女は袋を開けると
リビングでボリボリ食べはじめた。
奈美子は思った。
( でもフォーレノアル普通にケーキ屋さんであったけ?
みたことないよ。こんな田舎じゃ・・・)
ボリボリボリ。それほどおいしさを感じるはずもなく
ジャイアントコーンを齧る音が鳴り響いた。

信彦がボリボリかじる音に反応して
リビングの奥から声をかけた。


「 おまえ、何たべてるんだ。」


奈美子は答えた。

「 ジャイアントコーン 」


これじゃないけど・・





「 痩せるとか言ってなかったか?そんなんじゃ、痩せないぞ。」


「 だって食べたいから。」


ボリ ボリボリ ボリボリボリ。


「 このジャイアントコーン辛い  」

ブラックコーヒーを飲むつもりが
結局お砂糖とミルクを入れた。
部屋に戻った。



( ひどい部屋・・・こんなんじゃ幸運なんて来るはずないか・・・)

せめて空気を入れかえようと窓を開けた
12月の冷たい風が部屋に入ってきた。


「 さむ。」



思わず声がでた。

(さて、掃除をはじめるか・・・)


彼女はようやくパジャマから着替え始めるのであった。
積読本を積み上げているとまたパラパラとめくりだした。彼女の目移りがまた、はじまるのだった。
‐続く=


🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄もう、12月です。
クリスマスのイルミネーションもともりだす中

奈美子さんみたになっちゃだめですよ。
もっと素敵なあなたにならなくちゃ。(笑)

🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄✨✨✨✨✨
あなたは目移りしませんか?
あなたはこれをやるって決めたらやり通せますか?
あなたのお部屋はキレイですか?
一日10分でも片付ければきっと部屋はキレイになるのかもしれません。
🎄✨✨✨✨✨✨✨🎄🎄🎄🎄✨✨✨



こんな長い文章を読んでくださりありがとうございます🙇あなたの愛に感謝します☺️🩷



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