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イギリス大学院生活

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イギリス大学院に関するnoteまとめ

留学を終えてからもうすぐ1年。 去年の今頃は、大学院の集大成である修論に追われていました。戻りたいような、戻りたくないような、提出前最後はほぼ三徹でした....笑 イギリス大学院関連のnoteをたくさん書いたので、この機会にまとめて、足りない情報を書いてみました。 入門編イギリス大学院進学を決めるまで 私がイギリス大学院へ行くことになるまでの経緯です(これだけ有料) イギリス大学院を考えている方へ〜よく聞かれる質問をまとめました〜 大学院、特に国際協力や開発分野で興味が

修論とか先生との関係性とか

回数やトピックを増やしたいと思ったので、 ゆるっと更新です。こんなつぶやきが参考になれば嬉しいです。 イギリスの大学院生活で学んだことの1つに、 先生との距離感の取り方がある。 日本だと、なんだか偉くて、フォーマルな段取りを経て会わないと、届かないかんじだったけれど、 イギリスでは、分からない時はさらっとメールして聞いたり、アポを取って会いにいくと丁寧に教えてくれる先生が多い。 私の関心分野の教授は ベテランでプロジェクトや研究としてはとても人気だけど、面倒を見た

大学院留学1年のスケジュールと過ごし方振り返り

初めてイギリスを訪れ、留学生活を始めた日から一年以上が経ちました。 「1年は本当にあっという間だった」と 「授業準備や課題など追われる日々からやっと解放される…長かった…」と、少しホッとする気持ちが入り混じります。 これまでの海外生活や留学と比べても、 大学院コースへの挑戦はまた1つレベルが上の大きな挑戦でした。 1)こんな1年でした わたしは開発学という経済・社会・環境等社会の発展や変化の中で起こる課題に対し学際的に研究する幅の広い学問を学びました。学問の中心であっ

授業紹介③Madia and Development in Practice : 開発メディア学実践

▼授業の目的 「開発メディア学実践」はグループごとに分かれ一つのNGOから与えられた課題に対してリサーチを行う実践的なコースとなっています。社会変化を起こすためにどのようなメディアを効果的に使うか、ということをプロジェクトを通して考えます。様々な背景や文化を持った学生たちと協力してプロジェクトを進め、プレゼンテーションとエッセイでそれを発表することが求められます。英国赤十字社など4つのNGOが学生たちに対し課題を提示し、興味のあるグループに分かれて調査を実施しました。最終週で

授業紹介②Globalised Agriculture and Food System : グローバル農業と食料システム

▼授業の目的 「グローバル農業と食料システム」は、食糧生産と食の安全が政策や環境保護、世界状況の変化にどう影響されているかを学ぶ授業です。食の安全を第一テーマとしながら、環境変化や食の変化、加工や流通まで様々な課題について学びました。講義と同時に実践的なセミナーやフィールドワークも行われました。 ▼授業スケジュールと内容 ▼成績について 以下の二つの課題を評価され成績が付きます。 エッセイ70% プレゼンテーション30% ▼課題や発表について 1. エッセイ エッセイの

授業紹介①Rural Policies and Politics : 村落政策と政治

4月に入り、イースターブレイクの休みが始まりました。春学期に受けている授業内容と課題やプレゼンテーションについて紹介します。 授業の目的「村落政策と政治」は農村地域の発展に重要な役割を果たす政策について考える授業です。 そして、政策は地域、国家、世界それぞれのレベルにおいて政治を動かす決め事です。 この授業では、農村発展の中心となる農村政策と政治について毎週テーマごとに学び、講義と同時に実践的なセミナーやフィールドワークも行われました。 授業スケジュールと内容 成績につ

トランジションタウン発祥地トットネス🇬🇧

ロンドンから電車で4時間、トットネス という小さな街へ週末旅行に行ってきました。初めてトットネスを知ったのはイギリスに来て間もない頃。面白そう、と思っていたら私の尊敬する人類学者の方も住んでいて、色々繋がったりして。2泊3日のとてもいい時間を過ごしたのでシェア。 トットネスって?トットネス は西イングランドのデボン州にある人口8000人の小さなまちです。ロンドンから電車で4時間ほどのところにあります。 まず、トットネス というひびきが、可愛くない?笑 **トットネス

オーガニック農業コミュニティでのボランティアについて🥕

今回は今学期から始めたボランティア活動について書きたいと思います。 Norwich Farm Shareという団体で週1回のボランティア活動を始めました。約11年前から始まったNorwich Farm Shareは、毎週オーガニックの野菜・果物・卵を会員に提供するコミュニティです。配られる野菜はこのコミュニティが持つ農園で育てたものと、他の近隣の生産者から購入したものを組み合わせており、会員はスモール・スタンダード・ラージなど家族のサイズに合わせ量を決めることができます。野

現地レポ②イギリス・ノーフォーク州の農業

1月中旬から第2セメスターが始まりました。 今期は、Rural Policy and Politics(農村政策と政治)、Globalised Agriculture and food systems(グローバル農業と食料システム)、Media and Development in Practice(メディアと開発)という3つの授業を受講しています。 グローバル農業と食料システムという授業では、大学と隣り合わせである作物研究所と、このノーフォーク州でも大きなアグリビジネス

授業紹介④経験を話すプレゼンをしました

3/15 プレゼン2 農村開発政策の授業では、毎回のトピック毎に学生たちがこれまでの経験を発表するプレゼンがあって、私はインドネシアのインフラについて、カカオについて話しました。 その日は、インフラがテーマの授業だったので、インドネシアのインフラとインドネシアでの経験を混ぜて話しました。せっかくだからこっちにきて話したことのなかったカカオ農家の話を。カカオ生産国から来た友人たちも知らなかった!と持ってったローストカカオ豆(持ってた!笑)を食べさせて!と言ってくれたり、何個

イギリスでの食生活

大学にはカフェテリアやカフェ、バーなど食事ができるところはいくつもありますが毎日食べるには高く、野菜も少ないので、お昼はサンドウィッチやパスタなど用意して大学へ行っています。 
食材は近所のスーパーで購入しています。 イギリスには、いくつかのメジャーなスーパーがどの地域にもあり、価格帯、客層が運営企業によって異なっています。 ゆっくり買い物ができる年配者に好まれる広いスーパー (waitrose)、大学近くの24時間営業のスーパー (tesco) 、学生に人気の激安スーパ

現地レポ①イギリスの小さな港町が受ける気候変動の影響

専攻は農業農村開発👩‍🌾ですが、1学期は必修の「農業農村開発」と、選択の「気候変動と開発」「調査技法と分析」という3つのモジュールを取っていました。 1つのモジュールに対して講義・セミナー・ワークショップ等があり、日本の講義メインの授業とは全く異なっており、毎週論文を読んでセミナーの準備をするなど、提出課題以外にもやる事は多く、大学がメインの生活です。 「気候変動と開発」の講義では、気候変動の仕組みと将来の変化予測を科学的に学んだ後、気候変動への対応策について学び、考えま

イギリスの、より良い社会・環境・地球への取り組み

わたしが学んでいる開発学の発祥地であるイギリス。 フェアトレードをはじめとする社会貢献の取り組みがたくさんあります。 住んでいる街ノーリッチでは、NGOオックスファムのお店や、チャリティーショップが多くあり、利益をがん患者へ送るなど、環境だけでなく、社会の中で困っている人を助ける取り組みが多く見られます。さらに、生協は、フェアトレードのチョコレートを全てのチョコレートを含むプライベートブランド(PB商品)に取り入れているようです。 お気に入りのお店:The Green

イギリス大学院3ヶ月目のひとりごと

イギリスに来てから3ヶ月が立ちました。 今学期も残り3週間。 3ヶ月目は大学院の授業が本格的になり、また就活ではボストンへ行ってきました。 授業の受け方や、予習の仕方、復習仕方に自分のルールができて、日本とは違ったスタイルにも慣れました。勉強分野が違っても、絶対どこかで繋がっていて、奈良で教授に色々言われて泣いたことも、いやいや受けてた必修の授業も、よくわからなかった課題も全部意味があったことに気がついて、繋がるな〜役に立たないことは何もないな〜と改めて感じています。こち