見出し画像

20年以上前に亡くなった母宛てに郵便局から保険の営業案内が来た…という話

 年始久しぶりに実家へ帰省したところ、2001年に亡くなった母宛てに保険営業のDMが届いていた。差出元は都内の某郵便局。実家の所在地は埼玉なのだが……母は存命なら今年78歳。保険年齢だと79歳?キワ年齢での駆け込みを期待しての勧誘だろうか。それにしても…

なにゆえ過去に居住も勤務もしたことのない地域の郵便局からそんなものが届くのか?

 差出元は「かんぽ生命」の支店等ではなく、街の小さな郵便局(旧特定郵便局)。発送担当者は発送前に「この人はどういう人なんだろう?」とか疑問に思って事前調査したりしないのだろうか?(宛名は手書きだったので対象顧客を機械的に抽出したようなものでもないようだ)預貯金の記録と突合すれば20年以上金銭の動きがないことはわかるだろうし、察しがつきそうなものなのだけど。そして埼玉の郵便局、もしくはかんぽ生命の支店に顧客データを引き継いだりとかしないのだろうか……前述したように母は生きていれば78歳なんだけど、埼玉から上京させたうえで保険営業するつもりなのか?

 さて居住実績も勤務実績もない地域の郵便局からなぜDMが届いたのか種明かしをすると、その郵便局で母の死亡保険金請求をしたから。私が。
つまりシステムをよく精査すれば母が死亡しているのは明白なはずで、そもそも故人が見込み客データで抽出されること自体、おかしい。大丈夫か、郵便局・かんぽ生命。

とは言え担当郵便局員に悪感情はない。

「母ちゃん、生きてたらどんな婆ちゃんになってたかな」
……などと、新年から故人に思いをはせる良い機会を作ってくれたとは思う。定年退職して十数年、家でゴロゴロしている父と上手くやっている想像はつかないけれど……

 郵便局員だって単に真面目に上から命じられるままに仕事をしただけだろう。挨拶文とか凝っているし案外楽しく仕事をしているのかもしれない。そういうのは悪い気分にはならないものだ。

ただ組織としての郵便局・かんぽ生命に対しては話は別。

 郵便局・かんぽ生命は数年前に不適切営業が問題になって営業停止等の処分を受けたはず。その際職員の再教育とか行ったと思うのだけど、やっぱり中身は変わっていなかった模様。早くも営業の数字を上げるためになりふり構わなくなっているのでは。認知症の高齢者を騙して保険を契約させる、かつての手口が復活するのも時間の問題だろう。いや、もう陰でやっていると思う。「コンプライアンス遵守」なんて所詮、口だけだったのだ。

今後自分はどういった行動をするべきか考える

1.発送元郵便局の担当職員に連絡を入れる
 真っ先に考えたけど、担当職員の「はい、そうですか。すみません」で終了し、上司へ報告するとも思えないし何も改善されないので無意味。

2.発送元郵便局の局長に連絡を入れる
 
担当職員が怒られるのが可哀想。そして局長も不祥事(というほどのものでもないけど…)を上に報告するとも思えないので、何の解決にもならず無意味。

3.郵便局会社・かんぽ生命に連絡を入れる
 常識的に考えればコレ。…なんだけど郵便局会社は昔から旧特定局に対しては弱腰で強く出られない。だから昔から不祥事多発な訳で。加えて私のようななんの社会的地位もない一般人の一報でシステムが改善されるとも思えず、問題解決意欲に欠ける相手にこちらの愚痴をこぼすだけの不毛なやりとりはストレスが溜まりそうだ。

…うん、どこにも連絡できんな。意見・苦情の受付は外部の別組織にしてはいかがだろうか、郵便局…




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?