みおこ

法学をやってる瀬戸内海を愛する女です。気ままな投稿ですがお付き合いください。

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マガジン

  • 医療と法に関する覚え書き

    法学分野以外の人向けの医療と法に関する記事シリーズです。

  • 令和4年司法試験論文答案例集

最近の記事

私の就活のお話

そういえば、就活の話ってnoteに書いてないなと思ってふと書いてみることにしました。 弁護士という専門職の事務所就活なので、やや特殊な面もあるかと思います。 1 法科大学院時代(サマクラ、エクスターンシップ等)とりあえず、ロー在学中は、サマクラ(サマークラーク)、スプリングクラークは気になった事務所は出していました。大手、準大手の企業法務系に2個、新興系に1個行きました。 ローのエクスターンシップは、都内のローにいてこの時期に見るのが難しそうな地方事務所に行きました。 予備

    • 令和4年司法試験民法答案例

      有料noteです。気が向いたから司法試験の答案作成してみました。 答案作成する科目は未定、気が向いた順に作成します。 各科目ワンコイン500円という再現答案や答案例の類にしては、かなりお求めやすい価格設定したつもりです。気になる科目だけのご購入とか、司法試験関係ないけど興味で読みたいとか、何となく投げ銭してやろうとかしてくれたら喜びます。 参考として、予備試験合格時の論文成績は(憲D、行A、民A、商B、民訴C、刑B、刑訴E、般教B、実務基礎B)、司法試験の論文成績は(憲A、行

      有料
      500
      • 学部卒業論文「改正民法における不真正連帯債務概念の意義」

        Twitterで学部時代の卒論に興味あるか聞いたらそこそこ反応あったのでnoteに掲載します。判例評釈を中心にした不真正連帯債務概念の考察です。 図はnoteの仕様上、下のものと同じように入れられないので、省略しました(原典では、判例の事案の概略図や共同債務者間の実体関係の整理図が入っていましたが、まあなくても読めるようにはなっています。)。 注は本文中にねじ込みました。noteにコピーした際にインデントのずれが発生している箇所多数あり読みにくいですが多めに見てください。

        • 医療と法に関する覚え書き(2)ー3

          前回(2)-2、前々回(2)-1の続きとなります。 5 過失の競合では、ある過失ある行為(①)の後に、医療上の過失がある行為(②)があった場合にはどうなるのでしょうか。 この点については、いわゆる「共同不法行為」として(不真正)連帯債務関係になるとされています(交通事故の後に医療ミス(?)(注1)があった場合の事例として最判昭和63年4月21日)。 つまり、「加害者2人(以上)で被害者に対して、被害者に対して損害額総額払ってよ」という関係です(注2)。 (注1)この事案に

        私の就活のお話

        マガジン

        • 医療と法に関する覚え書き
          4本
        • 令和4年司法試験論文答案例集
          1本

        記事

          医療と法に関する覚え書き(2)ー2

           前回の(2)-1の続きです。  今回は、医療行為に関し問題となりやすい過失の類型、因果関係の立証について説明します。  note記事内の判例の引用中の太字については筆者によるものです。 3  過失各論ー注意義務の類型化 これまでに、「過失」とは、「注意義務違反」をいい、医療行為に課される注意義務の水準としては、「診療当時のいわゆる臨床医学の実践における医療水準」が要求されるということについては説明しました。では、注意義務としてどのようなものが考えられるのでしょうか? (

          医療と法に関する覚え書き(2)ー2

          医療と法に関する覚え書き(2)ー1

          民事損害賠償請求と医療訴訟 1  (2)のはじめに *(2)の一回で書くつもりでしたが、記事が想定よりもかなり長くなりそうだったので(2)ー1として、分けて掲載することにしました。まだ、執筆段階ですが、(2)ー3くらいまでのボリュームになるかと思います(予定)。  「医療と法に関する覚え書き(1)」では、主に民事損害賠償請求の概要について説明しました。(2)では、民事損害賠償請求の中でも、医療訴訟において特に問題となる「過失」の認定、因果関係のほか、過失と過失が競合した場

          医療と法に関する覚え書き(2)ー1

          医療と法に関する覚え書き(1)

          1 はじめに 医療系の友人やSNSフォロワーさんから、時々、「医療関係の訴訟リスクのこととか何も知らないのは不安だし勉強したい」と言われることがあります。  とはいえ、医療訴訟に関する説明をしようとすると、まず、前提となる法学の基礎知識として知っておいてほしい考え方もあり、「これ!」と1冊だけに絞ってお勧めするのも難しく感じます。  そこで、私なりにnoteに医療訴訟において問題となり得る知識を整理して書いてみることとしました。  長くなりますので、何回かに分けて公開しようと

          医療と法に関する覚え書き(1)

          資格のお話

          そういえば,私は何やら資格色々と取っている気がして,取得済み資格について書いてみようかと思う。 取得難易度とか,内容とか,勉強法とか,併せてゆるっと書くので,参考になるかもしれないし,ならないかもしれない。 1 法律系資格(1)司法試験(予備試験含む) 取得難易度(司法試験):★★★★⭐︎ 取得難易度(予備試験):★★★★★ 言わずと知れた法律学の試験。試験受かって,司法修習という研修期間を終えて,二回試験に受かれば,裁判官・検察官・弁護士になることができる(裁判官・検察官

          資格のお話

          オススメ小説ー海外文学編

          今回は,オススメの小説について書いてみようと思う。 子どもの頃から,本は家にたくさんあり,子どものときには毎週末図書館に連れて行ってもらえるという環境で,私は,育った。文化資本に関しては恵まれた家庭であったと思う。 そうすると,読んできた本の数に比例して,オススメしたい本も増えてくる。そこで,海外文学編と日本文学編に分けて書こうかと思う。 比較的古い小説が多いかもしれない。 今回は海外文学編。 ① ドストエフスキー『罪と罰』ロシアの文豪ドストエフスキーの長編小説。 主人公ラ

          オススメ小説ー海外文学編

          法学系以外の人向け法学勉強法(法学系以外の人のための法学入門その2)

          今回は,法学を専攻する人以外に向けた法学勉強法について書いてみようと思います。 法学を専門的に勉強し,司法試験やその他の法学系試験の受験を考えている方は,合格者等が書かれた他の記事をご参照ください。 1 オススメしない法学勉強法「何でオススメ勉強法のnoteを書いてるのに、オススメしないことから書き始めてるんだよ!」と思われるかもしれませんが,地雷の位置は最初に知っておく方がいいですよね? そういうことです。 ①目的なく勉強する 範囲が無限に広がり詰みます。「何のために」

          法学系以外の人向け法学勉強法(法学系以外の人のための法学入門その2)

          法学系以外の人も知っておいてほしい法学その1

          さて,リクエストのあった法学系以外の人も知っておくべき法学について,書き連ねてみようと思います。最初の投稿から,かなりお待たせいたしました。 かなり長くなりそうですので,とりあえず「その1」とつけてみました。 法学を専門的に学ぶ人以外に向けて書くことを念頭においたため,専門的にはやや不正確な表現も散見されるかと思いますが,ご了承ください。 なお,筆者はこのnoteを執筆時点において登録をした有資格者ではありませんので,具体的な事案に関するお悩みについては,責任の持てる有資格者

          法学系以外の人も知っておいてほしい法学その1

          ご挨拶と自己紹介

          はじめまして。 「みおこ」と言います。 瀬戸内海で生まれ育ち、法学を勉強し、司法試験を受験した女です。 行政書士試験、司法試験予備試験合格の都内某法科大学院卒、たまに気晴らしに勉強する英語も好きでTOEIC815点取得、という法学と文章と語学を愛する人です。 美しいもの、芸術、オシャレなものも好きです。 5月に司法試験を終えて、好きな本を読んだり、ダラダラ過ごしたり、司法試験以外の興味のある勉強をしてみたり、バイトしたり、自由に過ごしておりました。 そして、はや1ヶ月半が経

          ご挨拶と自己紹介