子どもって?

有名なサン=テグジュペリの本「星の王子さま」の1ページ目に

レオン・ウェルトに

という文章が載っています。

その文は、

子どもだったころの
レオン・ウェルトへ

で、締め括られています。

もう少し補足を加えると、

「そのおとなの人は、むかし、一度は子どもだったのだから、わたしは、その子どもに、この本をささげたいと思う。おとなは、誰も、初めはこどもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)そこで私は、私の献辞を、こう書きあらためる。」 

そうして、先程の

子どもだったころの
レオン・ウェルトへ

に。




もう一つ、子どもにつてい書かれたものを。

「ETERNAL CHILDHOOD」


カール・ケーニッヒの本のタイトルです。

この本のタイトルを直訳すると、


eternal=永遠の

childhood=子ども時代




このタイトルの言葉について、


カール自身が本書(講義)の冒頭と末尾で、説明しています。


末尾の文章を引用します。


We are all prodigal sons who have gone astray among swine, but in every child anew an inner guide arises who wants to lead us into that kingdom out of which we came and to which we long to return,  This is the true image of eternal childhood.


私の言葉になってしまいますが、訳というか説明してみますと、



私たちは皆、道に迷う放蕩息子、


でも全ての子どもは私たちに示している、

子どもは私たち(大人)が心の中で求め続けている道に導く存在、


子どもたちは彼ら自身の在り方によって、


私たちの中にあるその存在を揺り起こし目覚めさせる。



もぉ〜、拙い文章ですみません。

でも先日、この拙い文章を補足してくれる言葉に出会いました。

稲葉俊郎さんの著書「「いのちを呼びさますもの」に書かれていた言葉です。

彼の言葉を読んでいて、カールの言葉を訳しているような、そんな風に感じたので、ここに引用します。



「かつては誰もが本当にまっさらな目で偏見なく対象そのものを見ていたはずなのだ。「子ども性」という過去自分が持っていた力を失った時、その過去の自分を含めた全体性を取り戻すためにも芸術は存在している。心の原始ともいうべき、子ども性の感性でもう一度世界と出会うためにも芸術はある。偏見や思い込みのない目でもう一度世界を見ることができれば、世界は全く違った様相で立ち上がってくるだろう。、、、

一日一日を違う日として生きることは、過去の自分が抱えていた葛藤や矛盾を、現在の自分が新しい視点で見直し、未来の自分へと受け渡していくことでもある。」


カール・ケーニッヒはルドルフ・シュタイナーに感銘を受け、後にキャンプヒル運動を立ち上げた方です。稲葉さんは現在軽井沢病院で副院長をされていて、偶然お二人ともお医者さんです。

http://www.kotoba.ne.jp/word/キャンプヒル運動
↑キャンプヒル運動についての簡単な説明が載っています。


子どもは、毎日、或いは毎瞬リセットして生きているように感じます。

ルドルフシュタイナーによると、身体的特性として、子どもはそのようにできている、と言います。 そうでなくてはきっと生き抜いていけない、と、これは彼の文章から感じる私の解釈ですが、、照。

彼らには過去も未来もあまり重要ではない。


そんな時期を私たちおとなはみんな必ず過ごしているんだ。




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2011年に出会った、シュタイナー教育。 ストーンと心に落ちてきて、今も静かに光っています。子ども達やおとな達の心の灯りが輝き続けるような社会はきっと目の前にある。 様々な地で生まれた叡智と、先人達が残してくれた勇気と一緒に、歩きます!