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胃痛だと思ったら虫垂炎(盲腸)だった

胃やみぞおち周りの違和感からの右下腹部の痛みは虫垂炎の可能性あり。
下手に我慢せずに病院へ、救急を呼ぶのが戸惑われるならばせめて#7119へ電話を。
まずはこれだけ書いておこう。

火曜日。
朝から胃腸に違和感を感じつつ出勤しようとしたが駅前で貧血を起こして家にとんぼ返りした。
ただの貧血ならよく起こすのだが、この日は何だか違和感があったのだ。
食欲あまりないな、と思いつつ昼にジャンクフードを食べてしばらくすると胃に何か塊があるかのような強烈な違和感と刺すような痛み。
吐いたら楽になるかと思って無理やり吐いてみたが変わらず。
夕方頃には横になっていないと辛いくらいの痛みになっていた。
生理痛も重い方だし、痛みや体調不良にはそれなりに強い方だと思う。
病院も嫌いなので定期的な通院以外は滅多に行かない、が、あまりに痛かったので夫に付き添って貰ってひとまず内科へ行った。
胃が痛いのだ、吐いたと経緯を説明すると、胃潰瘍などにも使うような強めの胃薬を出してくれた。
その時にお腹の下の方は痛くないのか聞かれたが、その時は胃の痛みが一番だったので気にも留めて居なかった。

水曜日。
痛みであまり眠れず。
仕事は休みだったのでよし。
食欲もなく、消化に良いものをとアップルソースやエネルギーゼリーなどを薬と一緒に飲んでいた。
胃が痛い、胃が痛いと思いながら横になっていたのだが、次第に右下腹部に差し込むような痛みを感じ始める。
何だかこれはただの胃炎じゃあない気がする、と思い症状を検索してみると…虫垂炎(盲腸)…?
いやいやまさか、でも放っておくと腹膜炎になったりして酷い目に合うらしい…。
もう病院が終わるような夕方だったので、夫に盲腸かも知れない、と伝えた。
正直なところ相談ダイヤルで聞いてみてからでも良いかと思っていたのだが、夫の行動は早かった。
まだ開いている病院を調べ、何時のバスで行けば間に合う、と計算して私に準備するよう促した。

病院に着いて胃痛から右下腹部痛に変わったのだと伝えると受付の看護師さんの表情が変わった。
さほど待っている人もいなかったが、すぐに診察室に通された。
待っていたのはお説教だった。
なぜもっと早く来なかったのか、今からではここだと検査できないが、十中八九アッペ(盲腸)だと歳を召した医師が言う。
お説教しつつも聞き取りは詳細にして、今から診てくれる大きい病院への紹介状をその場で書いてくれた。
タクシーを呼んでそのまま紹介先の時間外診療へ。

正直に言うと何でもなくあって欲しかった。
次の日に荷物が来る予定もあったし、翌週の仕事もある。
横に寝かされて血液検査後に点滴を打たれながら痛い箇所をピンポイントで押されまくった。
後で調べたら押して離した瞬間の方が痛いと腹膜炎の可能性が上がるとか何とか、ともあれ症状の進行具合の検査だったようだ。
血液検査の結果が出るまで待ってから造影剤を入れてCTとレントゲン、それらの結果が出るまで痛みを抱えたまま更に待つ。
※なおこの間可哀想な夫はずっと廊下の椅子で待たされている。

結果は紛うことなき虫垂炎だった。
初期に見つけられたようで炎症の蔓延や穿孔なども見られないようだ。
どうしてもというなら通院でも良いが基本的には入院を勧めていると言われ、がっくりする。
期間はおおよそ1週間だそう。
持病の薬も着替えも何も持ってきていない状態なので夫に諸々取りに帰ってもらうことに。
入院なんて初めてだ。
手が空いた時に調べてみたら虫垂炎は案外進行が早くて怖い病気だと分かった。
「盲腸」って結構気軽に聞くイメージだったのだが、薬で散らす予定だからか入院期間が存外長く、放置しての死亡例もあると見てぞっとした。

胃やみぞおち周りの違和感からの右下腹部の痛みは虫垂炎の可能性あり。
ここで冒頭の一文に戻る。
検索してこういった意図の文が出て来なかったら、おそらく私は我慢していただろう。
そして病院にも行かずに悪化させていたことだろう。
だがふと思いついて検索をしてみたら虫垂炎疑い、そしてそれがビンゴだった。
これは書き留めておかずにはいられない。
右下腹部の痛みが反対側にも出るようになると虫垂が破けてしまっている可能性もあるようだ。
そうなる前に気づけて良かった。

…と、病院の退屈なベッドの上からお届けしている。
フィットネストラッカーのストレス反応自体はかなり良好なのでストレスフリーではあるようだ。
絶食中だが高栄養点滴のおかげでお腹は空かない。
初日だけ個室で翌日以降は大部屋に移動したのだが、周りの物音が気にならないようイヤホンだけはあった方が良いとつくづく思った。
あと暗くないと眠れない人は合うアイマスクをゲットした方が良い。
隣が煌々と電気をつけたままいびきをかいているなんてこともある。※あった。

入院、それも緊急となると何が必要で何が不要なのか分からない。
まさか自分が入院するなんて思いもしなかったので、今回の虫垂炎は諸々見直す良いきっかけになったと思う。
そして頼れる家族の存在、また気になったら情報をすぐに検索できるインターネット社会は本当に有難いと感じた出来事だった。

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