DAY 3
夏を思い出させる曲

My Way/Def Tech

自分がこの曲を選ぶなんてキャラじゃない自覚はある。
でも「夏を思い出す」ではなく、「夏を思い出させる」って言われたらこの曲になってしまった。
今の20歳くらいの子達、Def Techを知らないと聞いてものすごい衝撃を受けた。
あんなに流行ったのに、これがジェネレーションギャップか。
15年以上前にリリースされているんだもんなあ、そうなるよなあ。
当時小学生だった私は、流行っている曲という程度の認識しかなく然程興味も無かった。
そんな曲をなぜ選んだのか。

数年前の夏の終わり。
ある人の車の中で流れたのが、My Way。
人生が変わる出会いが一生に何度かあると言われているけれど、その人は私の人生を変えてくれた。
人間として腐り果てていた私とちゃんと向き合って、叱ってくれた。
あの出会いが無ければ今の生活は無かっただろうと今でも思う。
別れてからも友達としての関係は続いていて、別れた数ヶ月後の車内で聴いていた夏の懐メロメドレーの中に、My Wayは入っていた。
流れてきたこの曲に、2人して「これちゃんと聴いたらめちゃくちゃいい歌じゃない？！」って笑い合った。

手をつなげば怖くないから
そこまでお前は弱くないから
でもいつまでも そばにいないから
Believe my way

この一節があのときの心情に悔しいくらいピッタリとハマってしまった。
手を繋げば怖くないくらいには強くなった。
でも、いつまでも側にいてもらえる関係ではない。

「あぁ、この人のお陰で克服してきたいろんなことがあったなぁ」なんて少し感傷的になりながらも、こうやって同じ曲を聴いて笑っていられる今をくれたのもこの人なんだと、不思議な気持ちになった。
そんな大事な曲。

彼との夏の思い出の曲は他にもあるけれど、それは私だけのものにしておこう。