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鎌倉ほのぼの散歩 みんな頑張れ!受験応援回【荏柄天神社】

 いよいよ、受験シーズン。大学受験生の皆さんはすでに真っただ中、高校受験生の皆様はラストスパートに入りますね。中学受験生の皆さんは、直前期をどのように過ごされているでしょうか。保護者の皆様も、心落ち着かない日々をお過ごしのことと存じます。

 思い起こせば二年前、私も本当に胸がつぶれそうな思いでこの時期を過ごしました。息子も必死に頑張っていたなと思います。1月受験をしたり、塾や卒塾生から励ましをいただいたり、不安になったり、もうなるようにしかならないと開き直ったり…今考えても大変な毎日でした。

 保護者は本当に何もできないのです。ご飯を作って、神経質なくらい健康管理をして(昨年・今年は以前よりももっとでしょう)…それ以上、何もできない。せめて息子が「その時」に力を出せるよう、毎日淡々と、平常心で暮らす…それが精いっぱい。そんな時に私の心の支えになったのは「三十三観音様の御朱印」と満願のお守りでした。もうやるだけのことはやった(私は。笑)、という気になれました。どんなにささやかでも、気休めというか心のよりどころがあってよかったと思います。

 鎌倉には菅原道真公ゆかりの有名な受験祈願の神社、『荏柄天神社』があります。道真公は言わずと知れた学問の神様ですね。

  こちらは三十三観音様とは別に、単独でも受験期に何度か、祈願に訪れました。しかしなぜか全然写真がありません。

 たぶん、心に余裕がなかった……
 ですので、冒頭の写真は、公式HPさんから写真をお借りしております。

 荏柄天神社は、福岡県の太宰府天満宮、京都府の北野天満宮と並んで、日本三古天神に数えられる古社だそうです(日本各地に“三大”と名乗る神社があるようなので、諸説あり)。

 HPの縁起によると、長治元年(1104年)晴天の空が突如暗くなり、雷雨とともに黒い束帯姿の天神様の絵巻が天から降ってきて、神験をおそれた里人たちが社殿を建ててその像を納め祀ったのが始まり、とされています。

 ここは鎌倉殿のいる場所(当初は大蔵というところ)からみて鬼門にあたり、鎌倉でも少々奥まった地にあるので、駅から歩くと20分ほどかかるのですが、参拝の時期によって場所はすぐわかります。

 なぜなら、道を歩いていると「正装したお母様とお子様、あるいはご家族」の姿が目につき、あれ。今日なんか式典でもある日だっけ?などと思っていると、彼らが吸い込まれるように荏柄天神社に向かっていくからです。

 もちろん、受験に必要な受験祈願鉛筆やお札、必勝はちまき、お守りなど、欠かせない必勝グッズも完備されています。

 そしてまた、受験必須のご祈祷も、申し込んでおけば当日の朝にやってくださいます。期日と希望校、名前と住所を書き込み念を込めた(ここ大事)紙を玉串料とともにお納めすると、当日の朝、神主さんがすべての名前を読み上げご祈祷してくださいます。エントリーシートは常に書き込む台に用意してあり(今は状況的にあるのかどうかわかりません)、いつでも申し込むことができます。

 玉串料をお納めするとき、希望校を巫女さんに確認されるのが、ちょっとドキドキします。学校名、聞こえちゃったかな?と、隣のお守りを買うお母さん(だと思う)をチラッと横目で見たりして。実際、私も順番を待つ間に前の方が超有名進学校の名前を読み上げられていたので、近くにいると嫌でも耳に入ってしまうのですが。

 確かにそこのとこ、間違えたら大変だし、お母さんたちは皆堂々としているし、別に受験するだけなんだからどこを受験してもいいじゃないか、私も堂々としていようと思うのですが、どうしても「なんかすみません」みたいになってしまう小心者の私でした。

 天神社には当然のごとく存在する梅の木も季節には見ごろとなりますが、こちらで有名なご神木は樹齢900年ほどの銀杏の木。神社の入り口にあたる鳥居のすぐそばには、太い木が二本クロスするように生えていて、そこには木の幹に龍のお顔が浮き出ている、というのでも有名です。他にも絵筆塚など色々興味深いものもあるのですが、受験ママたちはまっしぐらに本殿へ。みんな真剣すぎてひと言の声もなし。

 境内には受験祈願の絵馬が鈴なりになっていて、眺めるだけでも受験生と受験生を応援する皆様の熱い思いが伝わって来ます。

 受験シーズン以外は、静かで穏やかな境内。

 さきほどHPを見たら、今は感染症対策ということで、ご祈祷の郵送対応をされているとのこと。御朱印も、あらかじめ書いてある紙か、新規御朱印帳のみとなっていました。さすがです。

 受験生の皆さまが当日ベストな力が出せますように、心よりお祈りしております。

 

 さて。
 2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まりました。

 鎌倉(時代)好きとしては見逃せない…のですが。
 ううむ、できる限り三谷作品のテンションで拝見しておりますが、1回目ではまだちょっとわかりません。

 とりあえずいきなり馬が出てきたので「鎌倉時代の馬はサラブレッドじゃないよね」「西の牛、東の馬といって、坂東は馬の産地だよね」と無駄知識を息子に披露するくらいに留めておきました。そんなの知っとるわい、テレビなんだから現代の馬使うしかねーだろ、ポニーに乗ってもサマにならないでしょうがと息子に嫌がられました。

 見るとこ、馬かよ。笑

 鎌倉時代に興味を持ったのは、わりと最近のことです。学生時代はむしろそこは「すっとばしたい」時代でした。平安から戦国に直行したい、というか。南北朝・室町が複雑だったのもあったし、鎌倉時代というものの魅力がよくわかりませんでした。

 しかーし。今は違います。
 興味津々。鎌倉街道復活推進委員会でも立ち上げたいくらいです。

 1回目はまさにイントロダクション。平清盛もニヤニヤと宋銭の金勘定かねかんじょうをしていたし(いかにも…)、木曽義仲も山の中で巴御前と立ち合い稽古をしていたし(いかにも過ぎる…)、義経も馬の背でアクロバットをしていたし(いかにももここまでくると…)、よきかなよきかな。これからどんな展開になっていくか、楽しみです。

 

 

 

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