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おばあちゃんシェアハウス

20年後の、私の未来には、
プランBもあります。

それは、遡ること、
10年くらい前。

友達の旦那さんの願いが発端となり、
プランBが、生まれました。

私には、大学受験のために、
通っていた予備校で知り合った友達が、3人います。

予備校で、
たった1年間しか、一緒に、
過さなかった私達でしたが、

なぜか縁あって、
一生の友と、なりました。

予備校で、同じコースを取っていた彼女達。

彼女達とは、予備校でのたった一年の付き合いだと思い、

最初の頃、
私は、割り切った付き合いをしていました。

警戒心が強くて、
素の自分を見せられなかった私は、

裏表がなく、素をそのまま、
無邪気に見せる彼女達が、
正直、鬱陶しかった。

でも、クリスマスを迎え、
年を越したあたりから、

受験が近づき、
追い込まれていく中、

私は、初めて、
互いに励まし、支え合う、
彼女達の存在の大きさに、
気がつきました。


勉強に集中したい私に、

映画や遊びによく誘ってきた彼女達。


あの時は、断れずに、
付き合って、後悔したりしたけれど、

後から思えば、

気分転換になっていたことに
気付かされました。


受験が終わり、

それぞれ別の道に、
行きましたが、

いつも頼りになるには、
彼女達で、

私達の関係が途切れたことは、
一度もありませんでした。

私はいつも、

悩まされるダメ彼氏よりも、

彼女達との時間が、とても楽しくて、

彼と一緒にいる時に、
よく、思いました。

どうして、彼女達といる時のような楽しさを、
この人と、感じられないのだろうか?

お互いの夢を熱く語り合った、若き頃。

その頃に描いていた輝かしい未来とは、
かなりかけ離れた現実。

18歳から、お互いのことを、
自分のことのように、
わかっていて、

4人集まると、
話が尽きなくて、

久しぶりに、
素の自分と、出会い、

幸せに満ち溢れて、

その時の、つらくて、苦しい現状を、忘れることができました。


その友達の1人が、

14歳年上の人と、
18年前に、再婚しました。

子供を望んだ2人でしたが、
2人とも、パセドウ病になってしまい、

治療のために、
子供をあきらめました。

彼女の両親とお兄さんは、
すでに他界していて、

彼女の家族は、14歳年上の旦那さんだけ。

その旦那さんの病状が、
一時悪化して、

みるみるうちに、
痩せていき、
かなり深刻な状況の時が、ありました。

私は、毎年、子供達を連れて、
帰国するたびに、

彼女の実家で、
みんな集まるのですが、

ある時、
彼女のいないところで、

彼女の旦那さんが、
私に言いました。

子供が大きくなって、
一人で、帰国する時は、

うちに来て、
長く滞在してね。

俺も、年だから、
いつ、奥さんを置いて、
あっちへ行っちゃうか、
心配なんだ。

だから、
帰国した時は、
ずっとうちに来て、
奥さんと一緒に過ごしてほしい。

そのあと、

旦那さんは、回復されて、
今も元気に暮らしてますが、

私はその時に、
ピン!と来ました。

将来そこで、4人で暮らしたら、
楽しそうだなと。

友達の実家は、田舎の地主さんで、
大きな母家と、広い中庭、蔵が3つある、

まさに、共同生活するには、
うってつけの場所です。

私は、自分の実家以外に、
将来、過ごす場所ができて、
ワクワクしました。

私達4人の、

おばあちゃんシェアハウス。

みんなそれぞれ、
得意分野を活かして、

体力や健康状態に合わせて、
協力しあって、生活する。

それがもっと広がって、

気の合う人達も集めて、

仲良し村を作る。


人生100歳なんて言われる時代。


そんな楽しみが未来にあったら、
ウキウキしてきます。


私が彼女達と共同生活する未来あり、


私と私の魂のパートナーが、
仲良し村で、一緒に暮らす未来ありと、

その両方を楽しむ未来もありで、

そんなことを空想してたら、

年を取ることに、
恐れを、感じなくなりました。

今回、私が本帰国したことで、

この計画の現実化が、可能となりました。

そのために、
少しずつ、動き始めている私達です。

















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