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『1789』ライブ配信を見ました

こんにちは。
saoriです。

私は子供の頃から
<ぬのどうぶつ>とお話をしていました。

(皆さんはぬいぐるみと言いますが私にとっては
ネコちゃんやワンちゃんと同じくらい家族なので
<ぬのどうぶつ>と呼んでいます)

今日は私が<ぬのどうぶつ>たちとどんなお話をしているか
ちょこっとご紹介したいと思います。

お相手はやさしいミルクティー色のうさぎさん、デーヴィッド君です。

星組パッション

「すごい迫力でしたピョン...」

「全キャストあてがきかと思えるほどの素晴らしい熱演...
ううん、演技じゃないわ。
舞台にフランス革命の時代を生きる人が息づいていた!」

フランス革命の中、懸命に生きる人たち、生き延びようと画策する人たち、
生きていたら時代の渦に巻き込まれていった人たち。
そこにはあらゆる人間模様が描かれていて
登場人物のすべてが愛おしく思えるのでした。

「平民に銃を向けたり非情なふるまいをするペイロールが
『平民が生意気だからいたぶってやろう』というより
『命令に従わないもの=処罰』のルールに則って粛々と拷問や処刑をしている様子もまたその時代に生きるものの定めに見えたわね」

「自らの臣民を愛する心と王権神授説を露ほども疑わない気持ちの間で悲しそうな表情を見せたり、苦しまないで死ねるようにギロチンに改良を加えたりするルイ16世の無邪気さも違う時代に生きていれば名君になれたかもしれないのにと切なくなりますピョン」

「隙あらば、と王位を狙っているアルトワは革命後に亡命先の英国から帰国して念願の王座に就いたらしいわよ」

「時代の荒波を泳ぎ切ったんですピョンね。
ペイロール役の輝月ゆうまさん、ルイ16世役のひろ香祐さん、
アルトワ役の瀬央ゆりあさんが主人公ロナンの礼真琴さんと同期なのもエモいですピョン」

「エモいといえば音楽がエモいのもこの作品の特長よね。
舞台作品のブルーレイってじっと見ていないとわからないから
買ってもなかなか見る機会がないけど
『エリザベート』は曲がいいからBGMがわりに流していたりするのよ。
この作品もブルーレイが欲しいわ」

「フランス版の曲はフランス語だからか
ミュージカル特有の歌い上げる高揚感が控え目な気がしますピョンね。
ここはやはり星組版が欲しいところですピョン」

「普段は可愛らしい礼真琴さんが小汚い平民の役をすることによって
生身の男を感じさせられてそれもまたステキでキュンです」

「ロナンをかばってお父さんが撃たれて物語が始まり
オランプ(ロナンの恋人)のお父さんをかばってロナンが撃たれて物語が終わる伏線の回収具合もお見事でしたピョン」

「初演の月組Ver.ではお父さんが撃たれた話はナレ死で直接的なシーンはなかった気がするんだけど。
今回の星組Ver.はロナンが撃てるもんなら撃ってみろ的なことを言って
ペイロールが『命令を聞かない=撃つ』という風にロナンに銃口を向けさせたらお父さんがロナンをかばって死んじゃった、という流れで
『え~ッ!ロナンのせいでお父さんが!』って思っちゃったわ」

「主人公に反感を抱かせる演出は蛇足ですピョンね。
そこは月組版のままでよかった気がしますピョン。
更には何の計画もないのに妹を故郷に置き去りにしてパリに出てきましたピョンよ!
結果的にダントンといういい人に拾われたけれどそれまでにどんな苦界で、と思うとやりきれないですピョン」

「妹ソレーヌ役の小桜ほのかさんもすばらしかったわね。
境遇に流されて堕ちるでもなく、境遇に負けてへこたれるでもなく、
かといってそれを跳ね返すほどの強さもなく、痛みと共に生きる。
ただ生きる姿が美しかった」

「人間の生きざまがギュッと凝縮されてそれぞれにみんな美しい、素晴らしい作品ですピョン!」

アルトワの手先でありながらオランプを庇おうとするラマール、
アントワネットを騎士道精神で守ろうとする恋人のフェルゼン、
フェルゼンとのことを知りながらアントワネットにとって大切な人を
尊重しようとするルイ16世etc…一人一人がみんな主役と言っていいこの作品を見ていると人はみなその人生の主役であると強く思わされます。
人権宣言を登場人物たちが口々に読み上げていくラストシーンに涙がこみ上げました。




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