待ちに待ったキキちゃんのトップお披露目公演。
阪急交通社貸切公演を観劇できました。

阪急の貸切はいつも達つかささんが司会をされています。
さりげない華やかな装いと美しい立ち姿を毎回楽しみにしていました。

開演前のご挨拶。
オペラグラスをのぞき込むといつものコタツさん（達つかささんの愛称）によく似た方のお姿がそこに．．．

すっしぃさん！
前回の公演まで宙組組長を務めてこられたコタツさんのお姉さま（お兄さま？）寿つかささんのお姿がそこに！

会場は割れんばかりの拍手に包まれてキキちゃんのお披露目祝祭ムードが大いに盛り上がります。

私も手が痛くなるほどたたきました。
キキちゃんのお祝いにすっしぃさんが駆けつけてくださったのがうれしくて
それだけでもうすでに感無量です。

お芝居もどうなるんだろうとハラハラドキドキするようなストーリー展開で飽きることなく一気にかけぬける感覚がしました。

マリーアントワネットの時代ですからお衣装もとても華やか。
きれいな娘役さんたちがお花畑のようです。
キキちゃん一味なのでドレス姿ではなかったけれど山吹ひばりちゃんもやっぱりとても綺麗。
愛未サラちゃんも可愛かった♡

キキちゃん一味がみんなすごく良くって
まっぷーさんのお父さんのように見守ってくれる存在感が
これから組長さんとしてがんばっていかれるのだなぁと嬉しくなります。
私のタイプど真ん中のエロい髭はこの公演で卒業となる優希しおん君でした。
さみしいけど最後までかっこよくてありがとう。
鷹翔くんもとにかく美しくて和希そら君とかひとこちゃんが好きな人は絶対好きだと思う。
龍真咲さんに似ていると思うのは私だけでしょうか。
なんせ美人さんです。

ストーリーの都合上キキちゃんとさくらさんは
別に両思いでも結ばれるわけでもなく
トップコンビの大劇場お披露目公演だというのに
これでいいのだろうかとちょっと思いました。
さくらさんはずんちゃんの恋人なのです。
そのずんちゃんが安定のずんちゃんでとにかく善人。
近衛隊長のノーブルなたたずまいと相まって正統派の二枚目です。
さくらさん演じるロレンツァが好きになるのもわかります。
ヒロインに共感、投影できる宝塚の王道の楽しみ方ですね。
キキちゃんは芸達者ですからダークヒーローも上手くこなします。
しかし復讐に燃える男の役にあまり共感できず
キキちゃんの歌やカッコイイ姿を楽しむ作品だと思いました。
さわやかフレッシュだったりコメディセンスが良かったり
キキちゃんのそういった特性にもっとフォーカスした作品も見たいです。
（かつて『MY HERO』を観劇した時にぼんやりと見とれていたら
客席降りハイタッチのタイミングを逃してしまい
「あれ、ハイタッチしなくていいの？」って表情で見てくださったキキちゃんが忘れられません。そういう気さくで朗らかな方なのです）

瑠風さんはヒールだったけれど大人っぽくスタイリッシュな外見が活かされていてカッコよく思えてしまう宝塚マジックです。
蘭寿さんの『オーシャンズ11』みたいな役も似合いそう。
キキちゃん、ずんちゃん、瑠風さんとキャラクターが違う持ち味なので
真風さんの頃から同じメンバーでもマンネリ感なくお互いの良さが引き立てられていて相性がいいと思いました。
トップさんから下級生に至るまで芸達者ぞろいで芸風もバラエティーに富んでいて盤石の宙組。
これからは私も宙担の一員に入れてください！

ショーは研一の時から可愛いと思っていたみねりちゃんが大活躍でした。
キキちゃん、さくらさん、ずんちゃん、瑠風さん、みねりちゃん、鷹翔くんが選抜メンバーみたいな感じで目立っていたのです。
大体トップコンビと番手付きの男役さん達が踊ったりすることが多いと思うのですが今回はそこにみねりちゃんがイン。
娘役さん達のシーンでもさくらさんだけ別の色のお衣装なのですが同じ色のお衣装の娘役さんの中でみねりちゃんだけキラキラがついていました。
トップ以外でここまで厚遇の娘役さんは記憶の限りみねりちゃんだけです。
お土産というかお嫁入り道具をトラックいっぱいに用意してもらって月組に異動になるのだなぁという印象でした。
『アナスタシア』の少女時代から『夢千鳥』の他万喜まで
幅広く演じ分けられるみねりちゃんが「芝居の月組」で
今後どのように活躍されるのか非常に楽しみです。

終演後もすっしぃさんによるキキちゃんのインタビューで更に劇場内のボルテージは最高潮に。
キキちゃんもすっしぃさんに見守っていただけてとてもうれしそうです。

劇場を出たらキキちゃんのお兄さまと思しき方が楽しそうに談笑されていてご家族も私たちファンも本当に幸せなトップお披露目なんだわ、
と喜びに包まれながら家路につきました。