見出し画像

私が好きな11の図書館(全国版)

まもなく47都道府県の旅を制覇する私が、旅先で真っ先にGoogle Mapに入力するワードは「スーパー」「コワーキングスペース」そして「図書館」。そんな私が「すき!」ってなった、本のある場たち。
(随時アップデートしていきたい)


札幌市図書・情報館(北海道)

仕事もできるコンセント付き机は端末で予約すれば誰でも使用可能。

初めて「私は図書館が好きだ」と認識をした場所。ちっちゃい東京タワーのような見た目の札幌テレビ塔の目の前にある。

札幌のこの地域はビルが沢山建っていて、聞いたことのある企業の看板が並ぶビジネス街。そんな街の中にあるここは「はたらくをらくにする」をコンセプトに、ビジネスパーソンをターゲットとした図書館だ。

・十進分類法ではなく司書さんによるオリジナル棚作り
・本は貸し出さない(みんなが読みたい本が常に図書館にある)
・おしゃべりOK
・コンセントあり、仕事もOK
という、図書館らしからぬ場。

1階の特集棚はSNSで投稿される。札幌には行けないが、いつも棚の編集を楽しみしている。

実は偶然が重なって、ここの発起人で初代館長の淺野さんと2時間ほどお話できる機会をいただけた(議会中のお忙しい時期にもかかわらずありがとうございました)。図書館と音楽が大好きな素敵な方だった。

椅子やサインなど、細部にまで「はたらくをらくにする」ためにこだわられた空間設計にも目を向けてみてほしい。

札幌市図書・情報館の司書さんが主役になるイベントも面白い。

椎葉村図書館「ぶん文Bun」(宮崎県)

宮崎県東臼杵郡椎葉村は、日本三大秘境に数えられるまち。私は、レンタカーで宮崎空港から4時間ほどかけて、ぐねぐね山道を通って伺った(正確には最寄りの空港は熊本空港)。

そこまでしてでも、行く価値はある!

私がいいなと思う図書館は、十進分類法以外の並べ方をしているのだが、ここ「ぶん文Bun」は、今まで行った図書館の中で一番オリジナルな並べ方をしていた。ジャングルジムのような本棚には、「遊」「風」「心」などの漢字一文字のサインが書かれている。図書館の名前にちなんで、「みつばち」だけを集めた本棚も。

迷路のような本棚。

この図書館エリアは靴を脱いで入る。そしてそこらじゅうにYogiboやハンモック、ログハウスのようなものが置いてある。私は図書館にいると靴を脱いで椅子の上であぐらをかいて座りたくなってしまうので、ここはすごく心地良かった。

これは一日中居られる…

秘密基地のような穴ぐらスペースも。

私が小学生ならここに本を10冊持ち込んで籠もるだろう…

「ここの図書館について書かれた本はありますか?」とスタッフの方に尋ねると、偶然にも、クリエイティブ司書としてこの図書館を立ち上げられた小宮山さんだった!図書館業界紙や雑誌など、いろいろ見せていただき、この感動とテンションの高ぶりを伝えたかったのだが、好きな人を目の前にすると遠慮してしまい伝えきれなかったのが心残りだ。

好奇心をくすぐる黒板アートは、クリエイティブ司書・小宮山さんの妻さんが描かれたそう。

武蔵野プレイス(東京都)

都内の図書館好きのなかではかなり有名な場所ではないだろうか。私はこの図書館に通うために、武蔵境に5泊した(都内に自宅があるにも関わらず)。

こちらは特集コーナーの本達。

武蔵野プレイスは、本棚の充実度はもちろんだが、地下2階にあるティーンズスタジオが良い。中高生が大勢、それぞれ島になって集まって勉強をしていた。もちろんその周りには中高生向けの本がある。

私は「14歳のための」とついている本が好きなようだ。大人でも分からずに過ごしている「チコちゃんに叱られる」ようなネタが、14歳でもわかりやすいように編集されていて、難しい言葉より易しい言葉、複雑な文章よりグラフィックが得意な私にはちょうどよく楽しめる。

ティーンズスタジオの周りには、匿名でコミュニケーションを取れるボードが置いてある。大きなホワイトボードにテーマが書いてあって、そこに付箋で意見やコメントを貼っていく仕組みだ。今の中高生の思考を覗いているようで、見ているだけで楽しい。

この時のテーマは「私のヒーロー」。目の付け所がいいね。

そして何より東京にこのような図書館があることが嬉しい。東京の図書館は意外とクラシックな図書館が多いのだ。

武雄市立図書館(佐賀県)

日本で最も有名な図書館といえる、図書館。やっぱりよかったのでおすすめリストに入れることにした。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブが運営している公立図書館だ。ここも、図書館に通うために徒歩圏内の拠点に5日ほど泊まった。

手前のランプがあるところが蔦屋書店、2階を含む奥が図書館。

武雄市立図書館は、私のなかでは最も読書が楽しく、次々と本が読みたくなった図書館だ。図書館の書籍と、蔦屋書店で販売している書籍と、両方読める。したがって、昔出版された歴史と説得力のある本も、最近出版されたニュース性のある本も読めるのが楽しい。

そして併設されているスタバでコーヒーや甘いものを食べながら読めるのが最高。

2階の廊下沿いにはコンセント付き机。

京丹後市未来チャレンジ交流センター roots の本棚(京都府)

最後は、図書館ではないが本のある場を紹介したい。rootsは「高校生と地域の方々が集い、新たなチャレンジができる居場所。」GOOD DESIGN賞も受賞している。

ここは本を目当てに行ったのではなく、知人から「良いコミュニティの場があるよ」と言われて興味を持った。行ってみると、笑顔が素敵な親しみやすいお姉さんが迎えてくれた。壁には一面の「やってみたいこと」が貼られている。高校生が書いたものはもちろん、大人が書いたものも。

多すぎて何度か入れ替えているというボード。私も書かせていただいた。

rootsのロゴや机は、京丹後に住むプロの大人達が高校生にレクチャーし、最終的には高校生達が作り上げたものだという。子供のときに親や学校関係以外の大人と接する機会ってすごく重要だと思う。それが楽しそうに生きている大人ならなおさら。楽しそうに生きている大人を見て、子供は「あんなふうになりたい」と考えるようになると思う。

本に救われる高校生もいるかもしれない。

本棚は、寄贈されたものがほとんどだ。地域の方やrootsを訪れた方が、高校生に読んで欲しい本、自身が高校生のときに読んで影響を受けた本で埋め尽くされている。なんだか「大人達の願いがこもった本棚だな」と感じた。

その他にも好きな図書館たち

河口湖町立図書館(山梨県)

あたたかな木がメインの建物。パソコン作業できるコンセント付き机や、靴を脱いで上がる畳のスペースがある。本棚も面白い。なのにすごく空いている。「これまで借りられたことのない本(あなたが最初に借りた人になれます!)」の棚が面白かった。

神戸市立三宮図書館(兵庫県)

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)内にある。まずKIITOが素敵な場で、図書館以外のスペースにもデザインやアート関連の本・雑誌が並んでいる。最上階の子供向けスペースも一元の価値あり。図書館は棚の配置が面白い。

南相馬市立中央図書館(福島県)

なんと絵画を借りることができる。週替りで家にアートを飾るというおしゃれライフが送れるかも。館内にピアノがある。弾いてOK。畳の小上がりがあり靴を脱いでくつろげる。

石川県立図書館(石川県)

とにかく建築が美しい!!エレベーターが何箇所かにあるほど広く奥行きがある。本棚の合間には、デジタルサイネージのような「本の窓」があり、知的好奇心をくすぐる新しい出会いが仕掛けられている。

あひる図書館(静岡県)

最も有名な私設図書館「みんなの図書館」を初めて知った図書館。日替わり司書さんが優しく対応してくれる。「一箱本棚オーナー制度」をとっておりオーナーの頭の中を覗いているような本棚を眺めているだけで楽しい。

奈良県立図書情報館(奈良県)

私が学生時代最も通った図書館。学校が休みの日は、車で片道30分かけて毎日開館9:00から閉館20:00まで滞在し、勉強していた。勉強できる机を確保するなら、会館前に並ぶのがベスト。学生のテスト期間は、冗談じゃなく100人くらいの行列ができるのでご注意を。

一旦今日はこんなところで。また追記したり画像をつけたりしていきたいと思う。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?