DIYでスマート農業!
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。よく新聞やニュースで言われているのでご存じだとは思いますが、農業経営は非常に厳しい状況です。農業は儲からない、、、これは昔から言われていることですが、最近は農業の資材価格が高騰しているにもかかわらず、その高騰した分を野菜の販売価格に転嫁できず、農業所得(利益)が今まで以上に圧迫し、経営状況はますます厳しくなっています。
実はこれは農家だけでなく農業設備関連企業の経営も厳しくなっています。よく”農業設備は高額だ”といわれますが、農業設備関連企業はさほど暴利をむさぼっているわけではありません。特に、農業IoT系の新興企業などはかなり薄利でビジネスを展開しているのが現状です。
設備関連企業は農家に購入してもらわなければビジネスになりませんが、農家が儲かっていない状態なので、農家に購入してもらおうと思えば、できるだけ価格を安くしようとしています。価格を安くしているのですが、それでも農業者にとっては”価格が高い”という状況になっている、、、という状況なのです。
何年も前から「農業IoT」という言葉も広がり、それに対応した技術や製品も各メーカーから出ていますが、なかなか広がらないのはそのような背景があるからです。
そこで、最近、よく目に就くのは、スマート農業DIYキットです。
ハウスを建てたり、井戸を掘ったりするのは重機などが必要なので、なかなかDIYということができませんが、モニタリングシステムや環境制御システムなど電気機器であれば、農家の方に電子工作の知識があれば自分で組み立てることができます。
農業設備関連企業は設備機器のコストダウンが限界にきているため、機器の部品をパッケージにして、農家の方に自分でDIYしてもらうことで少しでも多くの農家の方に普及させようとしているのです。
電子工作の知識が十分ではない農家の方でも「やる気」さえあれば、組み立てマニュアルからサポートまで対応してくれるメーカーも出てきています。
DIYモデルがスマート農業の普及のためカギになるかもしれませんね!
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