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最強のアンガーマネジメントとは?

相手の意見が自分とは異なる時、「それは間違っている!」と相手の意見を否定したり、「俺の意見を否定するのか!」と怒ってしまう人がいます。

そうなると「正しさ」のぶつかり合いがおこり、争いは避けられません。人間関係に亀裂が入ります。争いがおこると、交感神経が高まり興奮状態となるので、心身ともに疲れます。寿命も縮まるので、燃費が悪い生き方だと思います。

なぜ相手の意見が異なるときに過剰反応してしまうかというと、おそらく幼少期に両親から何かの価値観を無理やり強要されたことがあって、その「怒り」がまだ癒えていないのではないかと思います。だから、相手の意見を聞いたとき、つい「強制されているのではないか」と身構えて、相手に「怒り」を感じてしまうのですね。

もしくは、相手の意見を、力でねじ伏せることを目的に、わざと争いを選んでいるという人もいると思います。ドラえもんに出てくるジャイアンみたいな奴です。いわゆる「パワハラ」ですが、いまだにそれを「リーダーシップ」だと勘違いしている人もたくさんいると思います。しかし、それも同じように人間関係に亀裂が入るどころか、恨まれてしまったり、戦況次第では、自分が逆の立場になってしまうこともあるので、不安定ですよね。

一方で、もし誰かの意見が自分とは異なるとしても、「それには同意できない」と考えるだけで、相手の意見を否定しない人もいます。そういう人は、相手を尊重しているので、相手がどんな意見を持っていようとも、その相手の自由だということを知っています。

もしその相手が「あなたも同じ考え方をしなさい」と強要してきたとしたら、「自分には自分の価値観があるので結構です」と断ればいいだけです。そのため、「正しさ」のぶつかり合いがおこらず、それによる時間や労力を失わずに済むのではないかと思います。

それこそ、「自他の区別」をするということなのだと思います。

よく何かの記事で、アンガーマネジメントが大切で、6秒深呼吸すればいいという話を見ることがあります。ただ、「怒り」を感じてしまった時点で、その6秒間は我慢できたとしても、夜寝る前に思い出して腹が立って、不眠症になる可能性があると思いませんか。

私の場合、なかなか「怒り」が消えなくて、不眠症→適応障害になってしまった経験があるので、「怒り」を簡単にマネジメントなんて、お坊さんだって難しいんじゃないかと思います。

したがって、最強のアンガーマネジメントは、そもそも「怒り」が発生しないような考え方をすることなのであって、それこそが「自他の区別」という考え方なのではないかと思います。

「自他の区別」をすることができれば、相手の意見に従うかどうかは自分が選択するという意識を持つことができます。「聞くと従うは別」なんですね。

また、あえて「自他の区別」をせずに、相手の意見を力でねじ伏せたとしても、相手から恨まれたり反発を招くだけなので、長い目で見れば、マイナスなのではないかと思っています。

そういう老人が老害と呼ばれていて、みんなの嫌われ者になっています。人は社会的動物なので、そういう人が幸せな気持ちのまま最期を迎えることは難しいのではないかと、勝手に想像しています。

ということで、「自他の区別」が最強のアンガーマネジメントなのかもしれない、
というお話でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。





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