豊見城市

10月14日投開票の豊見城市長選では現職の後援会が分裂、オール沖縄が食い込むか? 前回は2699票差。

9月30日の沖縄県知事選は玉城デニー氏が勝利して終わりましたが、沖縄ではこれからも選挙が続きます。

🔸10月7日告示、10月14日投開票

🔸予定候補
 山川仁(立憲民主・社民・社大・共産・自由・国民民主推薦)
 宜保安孝(自民・維新推薦)
 宜保晴毅<現職>

🔹2014年豊見城市長選の結果
 宜保晴毅 13,170票(自民・公明推薦)
 大城勝永 10,471票(社民・社大・共産推薦)

前回市長選のとき、宜保晴毅氏は自民・公明推薦の枠組みで勝利していますが、今年4月25日に後援会の副会長や市議会の議員らが会見を開いて不支持を表明し、後援会の分裂が起きています。今回は保守が2人の候補者を立てることになりました。

オール沖縄の山川仁氏は、立憲民主・社民・社大・共産・自由・国民民主が推薦。前回の大城勝永氏は社民・社大・共産推薦ですから、今回の方がより大きな枠組みといえます。

場所


沖縄県知事選での豊見城の位置

①2018年知事選

横軸に佐喜真氏の得票率を、縦軸に玉城氏の得票率をとって、各市町村の散布図を作りました。円の面積は2018年知事選の有権者数に比例させています。斜め45度の線を境にして、左上ほど玉城氏が優勢、右下ほど佐喜真氏が優勢です。

豊見城市では玉城氏の得票率が56.79%、佐喜真氏の得票率が42.46%でした。玉城氏が14.33ポイント、得票数にして4403票上回っています。


②2014年知事選と2018年知事選の比較

横軸に翁長氏の得票率を、縦軸に玉城氏の得票率をとって、各市町村の散布図を作りました。この図は翁長氏から見て玉城氏が得票率を伸ばしたのかどうかを評価するものです。斜め45度に引いた線より左上側が伸びている領域で、豊見城市はその中に入っています。


過去の選挙の投票率

豊見城市内の投票率は、過去の知事選と市長選で大きく異なる点に注意が必要です。知事選の投票率が60%付近からそれ以上なのに対して、直近2回の市長選の投票率は50%台前半となっています。


国政選挙の比例得票数

①自民・公明・維新

衆院選および参院選の比例代表で自民・公明・維新が得た票を合算すると、ほぼ12,000票台で横ばいとなっています。

②共産・社民・民主等

共産、社民、民主などを積み上げました。下から順に

46回衆院選:共産、社民、民主、未来
23回参院選:共産、社民、民主、生活
47回衆院選:共産、社民、民主、生活
24回参院選:共産、社民、民進、生活
48回衆院選:共産、社民、立憲民主、(希望)

を合計しています(希望は大部分が効力を失っているはずなので、加える場合と加えない場合を表記しました)。直近の衆院選と参院選では投票率が上がっており、これらの政党の合算も増えています。


ひとまず簡単に最近の豊見城の選挙を概観しました。豊見城市長選と、それに続く那覇市長選は10月の重要な選挙なので、ぜひ注目してください。

⭐連絡先など⭐

Twitter : はる/みらい選挙プロジェクト@miraisyakai
Facebook : 三春充希(みらい選挙プロジェクト)
note: みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート