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見て通り過ぎる日本人、手を差し伸べるベトナム人を見て感じたこと

こんにちは。miraiサークルのむっくです。

つい先日のことです。

暑く、湿度も高い、昼下がり。

都内の公園を歩いていると、
道路に横になっている男性が。

その周辺には、
公園を仮住まいとして寝ている方もちらほらいらっしゃったので、
最初は私も、そういう方なのかな、と思っていました。

しかし、何か様子が違う。

脇にはロードバイク、足には出血(?)も見え、
倒れているのかもしれない、と思いました。

とはいえ、なかなか声がかけられず、
一緒にいた友人と二人で、立ちすくんでしまいました。

公園は、行き交う人が多いものの、
通り過ぎていく人ばかり。

少しすると、一人の若い男性が
横になっている男性にさっと近づいていき、
持っていたタオルを水に濡らして額にかけていました。

そして、救急車を呼んでくれたのです。

救急車を待っている間も、日傘を被せてあげたりと、
できることを尽くされていました。

後で、話しかけてみてわかったのですが、
その方は、ベトナムから来た旅行者の方でした。

ほどなくして、救急車や消防車、警察が来て、
その倒れていた男性に対する救護処置が始まりました。

私は後の用事もあったため、
後ろ髪を引かれる思いでその場を離れました・・・。

躊躇なく、助けの手をすっと差し伸べられたベトナム人の方の温かい心に、
とても感動したのと同時に、
それが日本人ではなくベトナム人の方だったことに、
少しショックを受けてしまいました。

後日、このような記事を見つけました。

「人助けランキング、日本は大差で世界最下位 アメリカは首位陥落、中国は順位上昇 トップは?」

 チャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」は、世界金融危機後の2009年から「この1ヶ月の間に、見知らぬ人、あるいは、助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」、「この1ヶ月の間に寄付をしたか」、「この1ヶ月の間にボランティアをしたか」という3つの項目について、世界の国々で行われたインタビューをベースに国の寛容度を採点し、報告書を出している。(略)
 調査項目の1つ「見知らぬ人を助けたか」という点においても、日本は114位と最下位。しかも、113位のベルギーとは13ポイントも差があり、これも大差で最下位である。

https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20211022-00264181

日本は総合順位でも最下位。
なぜなのでしょうか?

上記報告書では「日本は歴史的に先進国としてはめずらしいほど市民団体が少ない。」「国の対策に対する期待が高く、組織化された非営利団体の登場は比較的新しい現象」と述べています。

他人にやさしくない日本。

実は、上記以外の多くの調査(異なる標本抽出法、異なる年次)でも
一貫して、その像が見られるそうなのです。

2007年のアメリカのピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の調査では、「政府は貧しい人々の面倒を見るべき」という項目に「同意する」と答えた日本人は、調査対象の47ヵ国中、最低の59%だった。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/88313?page=2

日本人の4割は、
自分自身が助けないだけでなく、
政府も「他の困っている日本人を助けるべきではない」
と考えていることになるわけですね。


先日の公園での出来事は、
自分の中にもある「見て見ぬふり」または「自分さえよければいい」という冷たい心、「気になりつつも行動できない」という心の弱さを
突きつけられた感じでした。

そして、それを裏付けるようなニュースにも衝撃でした。

他人はどうでもいいと思えば思うほど、
手を差し伸べ合う関係が薄れ、
先日メンバー(ミチさん)が書いてくれたnoteの記事のように、
日本の「幸福度」はもっと下がっていってしまうだろうし、
「精神的な健康」も損なわれて行ってしまうのではないかと感じています。

とはいえ、人助けが自然にできる国や人から「学ぶ」ことはできる
そして、「学ぶ」ことは「真似ぶ」こと

先日のベトナム人の姿が、瞼に焼き付いているため、
自分が忙しいときも、つらいときも、その姿を「真似て」、
少しでも自分(自分の時間、安らぎ)を投げ出すようにしたいなと思いました。
(きっと、あのベトナム人の男性は、自分が困ったときに助けてもらえるんだろうなと思います。)


頻発する災害、超高齢社会、広がる経済格差・・・
日本は厳しい環境に立たされていますが、
他人(政府、専門家も含む)任せではなく、
「今、自分には何ができるか」を考える人が一人でも増えれば

立ち向かっていけるんじゃないかと思います。
(自省の念をこめて・・・)


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